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朝鮮半島にはいまだに20世紀からの冷戦体制が残っています。

南北の対立が続く朝鮮半島では、北緯38度線付近に設けられた軍事境界線を挟んで南北の軍隊が対峙しています。

このような背景から、韓国では現在も徴兵制が実施され、芸能ニュースでK-pop歌手や俳優が軍に入隊する姿が報じられることもあります。

今回は、日本の隣にありながら休戦下にある韓国の軍隊について、組織・装備から軍隊生活にいたるまで、その実態をわかりやすくお伝えします!

Contents

韓国の軍隊の組織は統合参謀本部のもとに陸海空の3軍と海兵隊で構成

統合参謀本部と国防部の組織:最高司令官は大統領

韓国の軍隊の正式名称は「大韓民国国軍」で、その最高司令官は、大韓民国の元首である大統領です。

大統領のもとに統合参謀本部が置かれ、そこに陸海空3軍と海兵隊が置かれています。

また、国軍の行政的運営などを担う国家行政官僚機構として国防部があります。

国防部長官(日本の防衛大臣に相当)は大統領により任命され、内閣の一員として閣議に参加します。

韓国陸軍の組織

陸軍参謀総長が指揮する陸軍本部のもとに、

  • 東部地域の軍事境界線防衛を担当する第1野戦軍司令部
  • 後方地域支援を担当する第2野戦軍司令部
  • 西部地域の軍事境界線防衛を担当する第3野戦軍司令部

の3つの野戦軍司令部と

  • 首都防衛や特殊戦、航空作戦、情報戦などを担当する陸軍本部直轄部隊

が置かれ、さらにその下に地域や部門によって軍団や司令部が設置されています。

また、陸軍本部直轄部隊の元には陸軍士官学校が設置され、後継幹部の育成が行われています。

常備師団 22個、予備師団 20個の合計42個師団を有し、常備軍は約50万人、予備軍として約320万人の兵員を有しています(2015年)。

韓国海軍の組織

鶏龍市に海軍本部が設置され、海軍参謀総長が指揮しています。

海軍本部には海軍作戦司令部と海兵隊司令部が設置されています。

しかし、一般には海兵隊を海軍からの独立性の高い組織と考える傾向がありますので、ここでは海軍作戦司令部所属の機関を紹介します(海兵隊については下の別項を参照してください)。

海軍作戦司令部には、東部海域の防衛を担う第一艦隊、西部海域の防衛を担う第二艦隊、南部海域の防衛を担う第三艦隊が属しています。

また、小艦隊規模の五〜七戦団の他、潜水艦司令部、海軍特殊戦戦団も属しています。

さらに、海軍の要衝である昌原市鎮海に置かれた鎮海基地司令部や、海軍軍需司令部もあります。

海軍作戦司令部傘下の後継幹部養成・教育機関としては、海軍士官学校のほか、鎮海にある海軍教育司令部のもとに海軍大学、情報通信学校、技術行政学校があります。

兵員は約68,000人(海兵隊員27,000人含む)となっていて、約170隻(総トン数:153,000t)の艦船と約60機の航空機を保有しています。

韓国海兵隊の組織

海兵隊は、海軍本部に属する海軍組織の一部ですが、他の海軍機構よりも独立性の高い組織となっています。

京畿道華城市に設置された海兵隊司令部のもとに、第1海兵師団(慶尚北道浦項)、第2海兵師団(京畿道金浦、陸軍首都軍団所属)、第6海兵旅団(仁川、首都防衛司令部所属)、第9海兵旅団 (済州島)が置かれています。

兵力は約27,000人となっています。

韓国空軍の組織

空軍参謀総長の指揮する空軍本部に作戦司令部・軍需司令部・教育司令部の3つの組織が属しています。

まず、作戦司令部は京畿道烏山市に置かれ、傘下に大邱空軍基地の空中戦闘司令部、烏山空軍基地の空中機動偵察司令部と防空ミサイル司令部、そして防空管制司令部があります。

また、教育司令部の傘下には、空軍の後継幹部養成・教育機関として忠清北道清州市にある空軍士官学校と空軍大学があります。

保有する兵力は6万3千人となっています。

竹島に韓国の軍隊は常駐していない:警察が「守備隊」として常駐

韓国軍について日本に住んでいて気になることの一つに、領有権をめぐって日本と主張が対立している竹島(韓国名:独島/ドクト)には韓国軍が駐留しているのか、ということです。

結論から言えば、竹島には韓国軍は常駐していません。

代わりに、警察力が展開しています。

「独島警備隊」といい、慶尚北道警察に属しています。

この守備隊の構成員は、兵役の代替任務として義務警察に選抜された人員が充てられます。

警察ですので軍隊と比較すると軽装備です。

独島警備隊のホームページ(韓国語)によると、無線で周辺に展開する韓国海軍の艦船と連絡を取れる体制になっていて、緊急事態が発生した場合には海軍がすぐに駆けつけるとされています。

韓国の軍隊は戦時になると作戦指揮権が国連軍(在韓米軍)に移譲される

戦時になると韓国大統領は自国の軍隊の指揮権を失う

一般的に近代以降に成立した主権国家には、常備軍があり、その指揮権は当事者国家が行使することになっています。

例えばアメリカ軍の指揮権はアメリカ合衆国の国家元首である大統領が有しています。

韓国も自国の軍隊の指揮権は基本的に韓国の国家元首である大統領にありますが、これは平時の場合であって、いったん戦時になると韓国大統領は自国の軍隊の指揮権を失います。

「戦時作戦統制権」の国連軍への移譲は朝鮮戦争から

戦時の軍事作戦を指揮する権限を「戦時作戦統制権」と言いますが、韓国の場合はこの戦時作戦統制権が事実上、米軍に移譲された状態になっているからです。

その起源は朝鮮戦争にさかのぼります。

朝鮮戦争当時の韓国大統領・李承晩(イ・スンマン)が北側の南下によって窮地に立ち、米軍を中心とする国連軍の最高司令官であったダグラス・マッカーサーに作戦統制権を委譲しました。

その後も韓国は戦時の場合には作戦統制権を在韓米軍司令官に移譲することになってきました。

そのため、戦時には大統領のもとに置かれた合同参謀本部が軍をコントロールしますが、戦時には韓米聯合軍司令部が中心となって在韓米軍司令官の指揮下で軍を動かすことになります。

韓国政府による「戦時作戦統制権」返還への模索とその実現の先送り

アメリカとの同盟関係を重視する保守派陣営(右派)はこれを維持しようとする傾向が強いですが、一方の進歩派陣営(左派)は国家主権の問題であるとして「戦時作戦統制権」を取り戻すべきだと主張しています。

2000年代に誕生した進歩派の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で「戦時作戦統制権」の返還交渉がアメリカ政府とのあいだで進みました。

しかしながら、その後の李明博(イ・ミョンバク)政権、朴槿恵(パク・クネ)政権と2代にわたる保守政権が続いたため、その実現は先送りされてきました。

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韓国の軍隊の主な装備

韓国陸軍の主な装備

韓国陸軍の主な装備は、以下のようになっています。

歩兵の装備

  • K1機関短銃
  • K2小銃
  • K5拳銃
  • K7 消音機関短銃
  • K11複合小銃
  • M16A1
  • M1911
  • 38口径リボルバー
  • K3径機関銃
  • K4高速榴弾発射機
  • K6重機関銃
  • M2ブラウニング重機関銃
  • M60機関銃
  • K12機関銃
  • K14低撃小銃
  • USAS-12散弾銃
  • Kel-Tec KSG
  • FN SCAR
  • H&K HK416
  • 対戦車ロケット:M72 LAW、Panzerfaust 3(PZF-3)
  • 無反動銃:KM67 90mm、KM40A2 106mm
  • 対戦車ミサイル:AT-13 Metis-M、BGM-71 TOW、ヒョングン
  • 迫撃砲:KM-181 60mm迫撃砲、KM-187 81mm迫撃砲、2インチ (107mm)迫撃砲

砲兵の装備

  • 榴弾砲(りゅうだんほう)M2 / M101系列105mm撃射砲、M114 155mm撃射砲、KH179 155mm撃射砲など
  • 自走砲:155mmK-9A1自走撃射砲、155mm K-55A1自走撃射砲
  • 多連装ロケット砲:227mm M270 MLRS、MGM-140 ATACMS、130mm K-136 九龍、K-239チョンム多連装ロケット砲
  • 弾道ミサイル:玄武(ヒョンム)ミサイル、ATACMS(LMRSに搭載)
  • 巡航ミサイル:玄武(ヒョンム)3
  • 支援車両:K-10弾薬補給装甲車、K77射撃指揮統制車

機甲装備

  • 戦車:K-2 Black Panther
  • 装甲車:K200/K200A1(K22発煙装甲車、K242A1-107m自走迫撃砲、K276-NBC偵察装甲車、K227-指揮装甲車、K281A1-81mm自走迫撃砲、K288A1–救難装甲車)
  • K21歩兵戦闘車両
  • K806/808装甲車
  • バラクーダ装甲車(イラクなど主に海外派兵時に使用)
  • S5装甲車

防空装備

  • MANPADS:FIM-092地対空ミサイルなど
  • 低高度(短距離)対空ミサイル:天馬
  • 自走対空砲:K30 30mm、K263A3 20mm
  • 対空砲:M167A1、GDF-003 (Oerlikon) 35mm

韓国海軍の主な装備

次に、韓国海軍の主な装備は以下のようになっています。

ディーゼル潜水艦

  • 島山安昌浩(トサン・アン・チャンホ)級潜水艦
  • 孫元一(ソン・ウォンイル)級潜水艦(SS)=214級潜水艦
  • 張保皐(チャン・ボゴ)級潜水艦(SS)=209級潜水艦
  • イルカ級潜水艇(SSM)

駆逐艦

  • 世宗大王級駆逐艦(DDG)
  • 忠武公李舜臣級駆逐艦(DDH)
  • 広開土大王級駆逐艦(DDH)

護衛艦

  • 蔚山級護衛艦(FF)
  • 仁川級護衛艦(FFG)
  • 大邱級護衛艦(FFG)

哨戒艦

  • 浦項(ポハン)級哨戒艦(PCC)

強襲揚陸艦

  • 独島(トクト)級強襲揚陸艦(LPH)

揚陸艦

  • 孤隼峰(コジュンボン)級揚陸艦(LST)・・・(上の写真はその1つ「聖人峰(ソンインボン)艦」)
  • 天王峰(チョンアンボン)級揚陸艦(LST)

韓国空軍の主な装備

韓国空軍の装備では、近年、従来保有していた戦闘機などの老朽化が進み、次々と機種変更が進められています。

F-5系列は開発予定のKFXに置き換えられる

韓国空軍は、KFP事業により導入し、ライセンス生産したKF-16(Block 52と52+)134機とF-16C / D(Block 32)34機、F-15Kを59機保有しています。

一方、大韓航空でライセンス生産したKF-5E / F(制空号)とF-5E(タイガーII)195機のうち60機はKF-16と同等の多目的戦闘機であるFA-50(写真)に配備替えしました。

さらに、老朽化により墜落した機体があったため、現在のところF-5系列は100機程度残っています。

これらも2030年には全て引退予定となっていて、今後開発される予定のKFXに置き換えられる模様です。

F-4EはF-35A、T-103もKT-100に代替される

また、韓国空軍は2016年以前、F-4を80機保有していました。

しかし、老朽化によって2017年には30機を残すのみとなっていますが、これらも2020年初め〜半ばに引退する予定です。

これにより、F-4EはF-35Aに代替される予定となっています。

T-103ロシア製訓練機72機も現在はKT-100に代替され、KT-1基本訓練機105機を保有しています。

このほか、韓国空軍はKA-1電線航空管制機/軽攻撃機20機、T-50高等訓練機60機に加えて98機の追加生産、T-50B(ブラックイーグルス)10機を保有、TA-50戦術入門機(LIFT)22機を運用しています。

輸送機

輸送機は、戦略戦術輸送機であるC-130J 4機、C-130H 12機、CN-235-220M 18機を保有しています。

さらに、VIP輸送用として大韓航空から借りているボーイング747-400 1機をはじめ、ボーイング737-300 1機、VCN -235 2機、VC-118 1機、BAe-748 2機があります。

偵察機

韓国空軍が保有する偵察機には、金剛偵察機と白頭偵察機、RF-4C 18機、RF-5A 5機があります。

また、早期警戒管制機としてボーイングE-737ピースアイ 4機を運用しています。

回転翼航空機(ヘリコプター)

韓国空軍が保有するヘリコプターには、救助・捜索用のHH-60、HH-47、Ka-32ならびに、兵員輸送用ベル205、212、412、UH-60ブラックホークなどがあります。

他にもVIP輸送用であるVH-92、VH-60、AS-362「スーパーピューマ」を保有しています。

空中輸送機

韓国空軍は、空中給油機も保有しています。

韓国空軍が保有する空中給油機は、エアバスA330 MRTTが4機で、2018年と2019年に導入されました。

韓国海兵隊の主な装備

韓国海兵隊の主な装備は以下の通りです。

  • 上陸突撃装甲車(KAAV)・・・上の写真
  • K-1A1戦車
  • K-9自走砲
  • K-55A1自走砲
  • ミストラル対空ミサイル
  • スパイクNLOSミサイル
  • M300 WIG船

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韓国の軍隊には職業軍人と徴兵された兵士がいる

韓国の職業軍人募集・育成システム

士官を養成する士官学校

韓国の軍隊構成員には、大きく職業軍人と徴兵された兵士とがいます。

では、職業軍人はどのようにして募集、育成されているのでしょうか。

韓国の陸海空3軍には、それぞれ士官学校が設けられています。

士官学校は、文字通り士官級の幹部を養成する機関であり、士官として必要な知識とスキルを教育しています。

士官学校から職業軍人が育っていきます。

国防大学校ではエリート軍人を育成

さらに高級将校を育成する機関として、忠清南道論山(ノンサン)市にある国防大学校があります。

国防部長官の管理のもとで国防部によって運営されており、教育部が管轄する一般の大学とは異なります。

日本の防衛大学校と似ているようですが、学部がメインの防衛大学校とは違って、韓国の国防大学校は1年制の大学院課程のみとなっています。

軍の高級将校のほか、大卒以上の学歴の一般職国家公務員及び政府の管理企業の幹部の中から学生を選抜しており、公務員や公企業職員への安全保障に関する高度な教育も実施しています。

あこがれの女性職業軍人「女軍(ヨグン)」

韓国社会で男女平等の志向が高まるにつれ、軍隊内での女性の地位も向上してきました。

韓国軍において、女性の待遇が改善されると、就職状況の厳しい若年女性の安定した就職先のひとつとして軍がクローズアップされるようになりました。

このようにして社会的に注目されるようになった女性軍人たちは、テレビなどの国内メディアで取り上げられることが多くなっていきました。

制服をまとって軍人らしくテキパキ動く「かっこいい」彼女たちの姿は、もともと軍人の社会的地位の高かった韓国社会に好感を持って受け入れられました。

現在、韓国では、女性職業軍人を「女軍(ヨグン)」と呼び、男女ともに憧れの的となっています。

このため、韓国軍の対国民広報や職業軍人の人材確保のための広報に役立つとして、韓国軍として積極的に「女軍」の存在をアピールし、メディアへの露出も増やすようにしています。

韓国軍の広報モデルに起用された「女軍」はアイドル的な存在としてSNSで話題になることもあります。

徴兵の制度と服務期間

職業軍人以外に、韓国の男性は19歳で徴兵検査を受け、20代のうちに徴兵されることになっています。

それは憲法に国民の義務として定められています。

徴兵の服務期間は組織ごとに異なり、それぞれ以下の通りとなっています(2020年以降入隊者の場合)。

  • 陸軍および海兵隊  18ヶ月
  • 海軍        20ヶ月
  • 空軍        22ヶ月
  • 常勤予備役(通勤) 18ヶ月

なお、韓国の徴兵制については、「韓国の徴兵について仕組みや問題点などわかりやすく解説します!」で詳しくお伝えしています。

韓国の軍隊生活:体験ツアーがあり外国人も参加可能

軍隊での厳しい一日

軍隊に入隊すると、起床から就寝まで一日じゅう規律に従うことが要求され、厳しい生活を送ることになります。

決められたスケジュールがあり、自由は大いに制限されます。

外出にも許可が必要で、保安上の問題から外部との通信にも制限が加えられます。

近年、外部との通信については条件付きで緩和される傾向にありますが、それでも厳しい生活であることには変わりありません。

韓国の軍隊の厳しい訓練:毒ガス体験も

韓国の厳しい軍隊生活の極みともいえるのが訓練です。

特に入隊前に入所する新兵訓練所では、軍隊生活の何たるかを教えるという意味もあって特に厳しい訓練が待っています。

毒ガスを体験する訓練はその最たるものといえるでしょう。

訓練では、毒ガス訓練用設けられた建物の中で、マスクを着用せずに毒ガスを浴びせられます。

この訓練を通じて、兵士たちは毒ガスを浴びた際にどのようになるのか、さらに水筒の水で目を洗うなどの対処法について実践的に学ぶのです。

非常に危険な訓練ですが、北朝鮮が化学兵器を保有しているとされていることから、実戦に備えて必要不可欠な訓練であると考えられています。

上官には絶対服従!いじめ・体罰・セクハラが課題に

韓国軍を含め、世界のすべての軍隊は上意下達式のピラミッド型組織となっており、上官の命令に絶対服従することで組織の秩序が保たれています。

しかし、それは上官が軍の規律や倫理を遵守してこそ機能するものです。

その点を逸脱してしまうと、不条理な命令や暴力的な上官の振る舞いによって人権侵害が発生します。

軍隊は保安のために外部から遮断された環境にあり、国家権力を行使する諸機関の中でも特に外部社会からの監視が行き届きにくい組織です。

そのため、いじめや体罰、セクハラが発生しやすい場所でもあります。

韓国軍では以前、このような事件が多数発生し、その解決のために独立した相談窓口を設置するなどの対応がとられています。

また、軍隊内の人権侵害を監視する市民オンブズマン団体「軍人権センター」が軍人・兵士からの相談を受け付けたり、軍隊の状況をモニタリングしています。

徴兵制のある韓国社会では軍隊がより身近で、こうした問題への関心が日本と比べて非常に高く、問題が発生した場合には厳しい批判にさらされます。

また、80年代の軍事独裁時代を想起させるような人権侵害は軍隊のイメージを悪化させ、徴兵制への国民の理解にも影響してしまいかねません。

そのようなことから、韓国軍は現在、国民に開かれた軍隊のあり方を模索しています。

挨拶は敬礼して「忠誠(チュンソン)!」

韓国軍の挨拶は、敬礼をして背筋を伸ばし、ハキハキとした発生で「忠誠(チュンソン)」と言います。

ドラマや映画などで韓国軍の軍人・兵士が登場する場面でよく目にするかと思います。

また、韓国の俳優やアイドルなどが軍に入隊または除隊する際に、軍隊の施設の前に集まったメディア関係者やファンに向かって敬礼をし、「忠誠(チュンソン)」と声を上げているのがテレビなどで放映されています。

この挨拶は、国家・国民に忠誠心をもって奉仕する、という韓国軍の一員としての心構えを表現したものとなっています。

前線ではさらに緊張した生活が

韓国は同じ民族が南北に分かれて対立する分断国家で、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との軍事境界線付近を担当する部隊では、他の部隊以上に厳しい軍隊生活を送っています。

その厳しさは部隊名にもあらわれています。

その1つが「白骨部隊」で、白骨になってでも韓国を防衛する、という意味が込められています。

普段から散発的な衝突が発生し、時には銃撃戦になることがあります。

軍事境界線を越えて亡命してくる北側の兵士もいて、亡命を阻止しようとする北側の朝鮮人民軍との銃撃もしばしばあります。

これらによって死傷する可能性が常にあるなど、大変な緊張感をもって勤務しています。

さらに、軍事境界線付近には朝鮮戦争当時に埋められた地雷が多く残っており、パトロール時に地雷を踏んでしまう危険性もあります。

このように、戦時でなくても常に危険と隣り合わせの中で前線の兵士たちは服務しているのです。

外国人も参加できる軍隊生活体験ツアー

韓国軍では開かれた軍の広報活動の一環として軍隊体験ツアーを実施しています。

韓国国民のみならず、外国人を対象としたツアーも行われています。

このツアーでは実際に韓国軍の訓練や生活の一部を体験することができ、ミリタリーマニアのほか、彼氏や好きな芸能人の兵役中の苦労を少しでも共有しようとする女性など、さまざまな人が参加しています。

日本人を対象としたものもあり、検索サイトにて「韓国 軍隊体験」で検索するとどのようなツアーがあるのか確認することができます。

中には前線の白骨部隊を見学するツアーもあります。

なお、南北関係や社会情勢、行事などにより、開催されないこともあります。

興味のある方は事前にインターネットで調べ、予約されることをおすすめします。

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韓国の軍人との連絡方法:規則の範囲内で面会・手紙・電話が可能

韓国の軍人との面会方法

家族や恋人、知り合いが韓国軍に入隊した場合、以前はなかなか会うことができませんでした。

しかし、近年は面会の制限が緩和し、手続きも簡素化して、比較的気軽に面会することが可能になりました。

面会を希望する場合、配属先の舞台を訪問して、受付(一般的には衛兵所)で身分証を見せて面会の手続きをします。

そこでその軍人が面会可能であると判断される状態であれば、本人に取り次がれ、面会できることになります。

ただし、これはお互いが面識のある関係であればの話で、ファンが好きな芸能人との面会を申請しても受け付けられません。

「せっかく日本から来たのに会わせて」などと面会を強要するような行為は、部隊にとっても芸能人にとっても迷惑行為であるのは言うまでもありません。

公務執行妨害などの罪に問われることもありますので、くれぐれも注意してください。

韓国の軍人への郵便物(手紙・EMS)の送り方

韓国軍に入隊してすぐに入る新兵訓練所にいる間は、手紙やEMSを含む小包を送ることはできません(処方箋が必要な薬物など、一部に例外があります)。

しかし、新兵訓練所での訓練を終えて部隊に配属されて以降は、配属された部隊の住所と氏名(軍隊内で使用している本名)を正しく記せば手紙やEMSなどの小包を送ることができます。

ただし、韓国軍では部隊の住所・電話番号を一般公開していませんので、国防部などに問い合わせても普通は答えてもらえません。

韓国の軍人が外部に電話するには規則遵守が必要

韓国の軍人が外部に電話する際には、これまで軍隊内の電話を使ってコレクトコールやプリペイドでの利用のみとされていました。

そのため、軍人から外部に電話をできても、逆に外部から電話をかけることはできませんでした。

しかし、2019年4月から、そのような規制がなくなり、本人所有の携帯電話の軍隊内での使用が認められるようになりました

これにより、外部から軍人に連絡することも可能になり、スマートフォンのメッセンジャーアプリやインターネットを使って外部と連絡することもできるようになりました。

その一方で、軍隊であることから保安上の問題が発生しないように日課に従事している間は各自のスマートフォンは厳重に部隊で管理され、所持することはできません。

また、軍隊内で使用するためのアプリをインストールすることを求められ、必要に応じて内容がチェックされます。

韓国軍では、このような規則遵守を前提としながら、電話使用のルールが少しずつ緩和されつつあります。

韓国のボーイズトークの定番「軍隊体験」

韓国人女性が嫌う男性の話題=軍隊体験

韓国の男性にとって「通過儀礼」とも言える軍隊経験は、男性共通の話題としてボーイズトークの定番となっています。

女性でも志願して「女軍」となる人もいますが、それはごく一部ですので、軍隊の話はまさに「男の世界」であるわけです。

そのため、韓国の女性にとって、男性が軍隊の話をはじめると、自分たちとは無縁な世界のことであるため疎外感を感じてしまうことがあります。

また、自慢話のように女性に対して軍隊での苦労話を繰り返す男性もおり、うんざりしている女性も多くいます。

このようなことがあるので、韓国では「女性に嫌われたくなければサッカーと軍隊の話はするな」と言われています。

軍隊体験の話題ですぐに打ち解ける韓国人男性

一方、男性にとっては徴兵されて軍隊で過ごした苦労というのは共通体験で、それぞれの軍隊での経験を肴(さかな)にして酒を飲む、ということがよくあります。

同じように軍隊で苦労をした者同士で話に花が咲くというわけです。

韓国人男性にとって、軍隊経験は互いに打ち解け合うためのツールともなっています。

ただし、韓国人男性の中には事情があって徴兵を免除された人もおり、日本人が気軽に「軍隊いきました?」と尋ねると嫌がる人もいますので注意が必要です。

時期に関係なく同じ部隊にいれば面識がなくともみんな兄弟

徴兵されて軍隊で過ごした苦労というのは共通体験によって繋がり合う韓国人男性ですが、それが同じ部隊に所属していたとなると、その連帯感はより一層深まります。

親子ほど年齢が離れていても、徴兵後に同じ部隊で過ごしたことがわかると、親しい兄弟のような関係になり、「自分の頃はこうだった」という話でさらに盛り上がるのです。

このような感覚は、先輩後輩という関係を重視する韓国の伝統的な人間関係と、徴兵制という韓国が置かれた国際情勢のために維持されている社会システムが混ざり合って生み出された文化だと言えるでしょう。

まとめ:韓国の軍隊のすべてをわかりやすくお伝えします!

以上、韓国の軍隊について、組織・装備から軍隊生活にいたるまで、その実態をお伝えしてきました。

韓国の軍隊は大統領を最高指揮官として政府に国防部が設置され、陸海空軍と海兵隊で構成されています。

韓国の軍隊では、南北の厳しい対立が続く中で徴兵制が実施されているとともに、職業軍人が国防大学校や士官学校で養成されており、女性の職業軍人である「女軍」も次第に増加しています。

韓国の軍隊では、時代とともに装備ばかりでなく、パワハラ対策など組織の刷新が図られています。

また、開かれた軍隊のあり方を模索し、国民ばかりでなく外国人も参加できる「軍隊生活体験ツアー」が行われています。

変化し続ける韓国の軍隊のあり方は、軍隊の影響力の大きい韓国社会そのものの変化を映し出す鏡であると言えるでしょう。

 

 

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