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ドイツに移住・長期滞在の方必見!必要条件と手続きを詳しくご紹介

たくさんの歴史的な建造物や美しいお城、比較的治安の良い街並み、高い教育水準に安定した経済、美味しいビールにプレッツェルとたくさんの魅力があるドイツ、移住・長期滞在先の国としてピッタリだと筆者は強くおすすめします。

ドイツは他の国に比べて移民を受け入れる政策が整っており、ビザの取得がそこまで厳しくないように感じます。しっかりとした目的さえあれば、ドイツで暮らすことはとても現実的なことです。

本記事では、ドイツへ移住・長期滞在をしたいと考えている方、もしくはもうすでに渡独することが決まっている方に参考にしていただきたい、滞在条件や手続き方法などを詳しくご紹介します。

一部、筆者も実際に経験したことも合わせてお伝えしますので、ぜひドイツへ出発するための参考にしてください。

ドイツに移住・長期滞在する際の条件

日本国籍を持っている方が、ドイツに滞在する場合、滞在期間が90日以内の場合はビザは必要ありません。旅行でドイツへ行く場合、短期間なのでビザは必要ありませんね。

しかし90日以上滞在する予定であれば、移住・長期滞在とみなされ、滞在許可証であるビザが必要です。

そして滞在許可証の取得に必要な条件や手続き、書類等は、何のためにドイツに移住・長期滞在するかという理由によって大きく異なります。

ドイツに移住・長期滞在したいと考えている方は、まずは何を目的にドイツへ行くのかということを明確にすることをおすすめします。もうすでに移住・長期滞在の目的が決まってる方は、目的別に条件を確認していきましょう。

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ドイツに移住・長期滞在する際の目的

ドイツに興味があり住んでみたいと思われている方、ドイツ人のパートナーとの結婚を機に移住、などなど動機は様々かと思いますが、大きく分けて次の4つが考えられます。

学習目的
ワーキングホリデー
就労
婚姻

もうすでに渡独の目的が決まっている方は問題ありませんが、渡独のための滞在許可証を取得されたい方は、現在のご自身の状況や環境が、どの目的に一番当てはまるのか考えてみられると良いでしょう。

それでは次の章で、それぞれの目的別に必要書類等を詳しくご紹介します。

ドイツの滞在許可書の目的と種類

まずは、ドイツに移住・長期滞在するための目的を明確にしましょう。目的により取得可能なビザも異なり、滞在可能な期間も異なります。

また、ドイツの役所に届けるための書類を日本で事前に準備するためにも、まずは滞在許可証であるビザを取得するための目的を決定しましょう。

学習目的

勉強をするために学生としてドイツに滞在したいという方であれば、学生ビザが適しています。更に学生ビザは、大学で勉強するためのビザ、学生準備ビザ、語学学校で勉強するためのビザの3種類に分けられます。

それぞれのビザ取得に必要な共通書類は、「学校へ入学するための許可書」、「滞在期間の生活費や学費などの資金が十分にあるかどうかという資金証明」の2点です。

大学で勉強するためのビザ

「大学で勉強することが決定している」という条件を満たした方のためのビザであり、大学に通う期間のみ発行されるビザです。

アルバイトとしての就労が認められているので、勉強だけでなく実際のドイツ人の生活に触れることができます。

アルバイトは、一日8時間の就労であれば1年間で120日までという期限がついています。1日4時間の就労であれば1年間で240日までの期限となります。

学生準備ビザ

大学に入学することが決まっており「大学入学準備のためにドイツ語の語学学校へ通う」という条件の方へのビザです。

学生準備ビザを取得する場合、語学学校へ通わなければいけない最低受講時間が規定により定められています。ビザの発行期間は2年までであり、アルバイトとしての就労は2年目から可能です。

予め現地で本場のドイツ語に触れておくことでドイツ語への理解を深めることができます。そのため、よりドイツでの大学生活が充実したものとなるでしょう。

語学学校ビザ

ドイツには大学以外にもドイツ語の語学学校がたくさん存在します。語学学校ビザは、「大学以外の語学学校へ通う方」のためのビザです。

条件として、語学学校へ通わなければいけない最低受講時間が規定により定められています。ビザの発行期間は1年間、生涯で1度のみ取得が可能です。

アルバイトの就労は不可であるビザですが、その分ドイツ語に集中できるといえるでしょう。本格的にドイツ語を勉強したいという方にとてもおすすなビザです。

ワーキングホリデー

1年間ドイツに滞在することが可能であり、6ヶ月の就労が許可されているビザがワーキングホリデービザです。

ドイツで働いてみるのも良し、語学学校へ通って勉強するも良し、1年間旅をするのも自由なワーキングホリデーはとても魅力的なビザです。

取得条件は、18歳以上、またビザを申請する際に31歳を超えていないことが条件です。また、1度ドイツのワーキングホリデービザを取得すると、2度目のドイツワーキングホリデービザを取得することは不可であり、一生で1度しか取得することができません。

必要書類は、「滞在期間の生活費や学費などの資金が十分にあるかどうかという資金証明」と「往復航空券の予約証明」です。

更に「ビザの申請書」と「誓約書」、こちらはドイツ連邦共和国大使館のホームページよりダウンロードが可能です。

通常、ビザはドイツ入国後の外国人局にて申請しますが、ワーキングホリデーの場合は日本でビザを申請することが可能です。後述でご説明する外国人局は色々とハードルが高いので、できる限りワーキングホリデービザは日本で取得しましょう。

ドイツでビザを取得するよりも日本でビザを取得する方が、ストレス無くドイツ生活を始めることができます。

就労

 

ドイツで就労を希望するのであれば、就労ビザの取得となります。ドイツですぐにでも働いてみたい!という方にぴったりです。

一定期間就労することにより、永住権を申請することができるので、今後ドイツへ永住したいと考えられている方は就労ビザ取得をお考えになると良いでしょう。

就労ビザは、一般的なものや特殊なブルーカードが存在します。

一般的な就労ビザ

就労ビザは、基本的にすでにドイツでの就労先が決まっている方に発給されるビザです。申請条件は就労先が決定していること、就労先が決まっていない方は申請することができません。

また基本的に、就労ビザは「すでに決定している就労先のみで働くことが認めらているビザ」です。そのため就労ビザを取得したからといって、ドイツのどの会社でも働くことができるかというと、答えはノーです。

就労ビザは、まずは1年、その後3年や5年に延長することが可能です。5年が経過すると永住権を申請することができます。

就労ビザ取得において必要なのは、「就労先との雇用契約書」、「住居証明のための賃貸契約書」、「就労許可の申請書」、「労働許可証」が基本となります。

「労働許可証」はドイツの労働局で発行される許可証です。もし個人で申請する場合は、後ほどご紹介する外国人局を通して申請をします。また、雇用主側より「雇用者を採用した理由」を記載した書面がビザ申請時に必要である場合もあるようです。

基本的にドイツで就労する場合、ドイツ人ではなく外国人である者をあえて雇用する理由がとても大事であり、ビザ発行時に重要視されるようです。

ブルーカード

医師やエンジニア、科学者など専門的な技術を持った方や、大学や大学と同等の教育機関の卒業資格保持者が取得できる就労ビザの一種がブルーカードです。

申請条件は、雇用契約書の記載の年俸が50,800€以上であること(医師やエンジニア、科学者など専門的な技術を持った方は39,624€)です。多く見積もっても月の給与が4,300€あれば申請ができるので、それほどハードルの高い条件ではありません。

ブルーカード取得においては、ドイツ語のレベルは一切問われない等、就労ビザよりも申請条件が低いのが特徴です。理由としては、専門的な知識を持った方をドイツへ取り入れるためというドイツ側の意図があるようです。

最大で4年のビザ発給が可能であり、(契約期間が4年未満の場合は契約書に準じた発給期間となる)、33ヶ月(2年9ヶ月)経つと永住権を申請することが可能です。

一般的な就労ビザであれば、5年は就労しなければいけないのに対し、ブルーカード所持者は2年9ヶ月で永住権の取得が可能です。

申請時に必要な書類は、「就労先との雇用契約書」、「大学の卒業証明書」、「申請書」の3点です。

婚姻

ドイツ人パートナーと結婚し、ドイツへ移住する予定の方は、「婚姻により配偶者としてドイツに滞在するため」のビザの取得となります。

ビザの期間は、1年、3年、5年と言われていますが、申請時の申請者の状況等により期間は異なるようです。5年が経過するとビザの更新が無い永住権の取得となります。

必要な書類は、「婚姻を証明するための書類」、「ドイツ語能力を証明するための検定合格証」、「パートナーの収入証明」、「賃貸契約書などの住宅証明」、「住民登録証」です。

「婚姻を証明するための書類」は、ドイツで婚姻届を出しているのであればドイツの結婚証明書、日本でのみ婚姻届を出しているのであれば結婚受理証明書にアポスティーユをつけ、更にドイツ語への翻訳が必要です。アポスティーユとは、日本で発行された書面が公的なものであると証明するための付箋です。

「ドイツ語能力を証明するための検定合格証」については、ドイツ語の公的な能力検定レベルの合格証明書を持参する必要があります。「住民登録証」は後述でご説明します。

申請条件は、EU居住者であるパートナーと婚姻関係にあることです。つまり、もし婚姻者がドイツ人ではなくEU移住者であるイタリア人(ドイツ在住)であっても、ドイツに居を構えるのであればドイツで「婚姻により配偶者としてドイツに滞在するため」のビザを申請することが可能なのです。

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ドイツで移住・長期滞在するための必要手順

ドイツに移住・長期滞在するための目的はクリアになられたかと思います。ではいよいよ必要手順について、ご紹介して参ります。まずドイツに入国後、移住・長期滞在をするためには、次のステップをふみます。

1.書類準備/日本にて
2.住民登録(アンメルドゥング・Anmeldung)/ドイツにて
3.滞在許可の申請と受領/ドイツにて

それでは次の章でそれぞれの手順について詳しくご説明致します。

1.書類準備/日本にて

まずはドイツへ行くまでに、全てのビザ申請において必要な書類を日本で準備しましょう。
必要な書類は、上記の「ドイツの滞在許可書の目的と種類」でご説明したビザごとに必要な書面プラス、下記共通の4つの書面です。

パスポート(3ヶ月の残り期間があるもの)
写真(4.5×3.5cm)
ドイツで有効な健康保険証
発行手数用

健康保険の加入は、ドイツで生活する上で義務付けられているので必ず加入する必要があります。もちろん予め日本でドイツにて有効な健康保険に加入することも可能です。

筆者は婚姻としてドイツへ移住しましたが、パートナーが既にドイツで現地の健康保険に加入していたので、扶養家族としてパートナーの健康保険に加入しました。そのため、日本で予めドイツで有効な健康保険の手続きはせずに渡独しましたが、問題ありませんでした。

写真についてはドイツでもちろん準備することも可能であり、証明写真機(証明写真ボックス)もありますが、日本のように性能が良いものではなく写りも良くありません。公的な書類のための写真は、写真スタジオで撮影することがドイツでは一般的です。

ドイツで写真を準備すると手間なので、日本の性能の良い証明写真機にて撮影したものを準備されることをおすすめします。

筆者もビザ用の写真は、日本の証明写真機で撮影したものをビザ申請の際に提出しましたが問題ありませんでした。費用も日本の証明写真機の方が安価かと思います。

2.住民登録(アンメルドゥング・Anmeldung)/ドイツにて

必要書類を準備し、日本に別れを告げてドイツへ到着!そして、ドイツ生活の第一歩となるのが、住民登録です。日本でも引越しなどで住所が変更になると、住民登録の転入や転出届を行いますが、同様のイメージです。

旅行などでドイツへ滞在する場合は住民登録を行う必要はもちろんありませんが、移住・長期滞在の場合は必ず住民登録を行う必要があります。住民登録を行うと、住民登録証が発行されます。

住民登録証はビザ申請時に提出しなければいけない場合があり、また銀行口座の開設時等、様々な場面で要求されますので大切に保管しましょう。

住民登録を行わなければいけない期限はお住まいになる街により異なりますが、できるだけ早く行った方が良いでしょう。住民登録を行う場所は、お住まいの地区を管轄している役所で行います。

必要な書類は、「パスポート」、「賃貸契約書」、「住民登録証申込書」の3点です。住民登録証申込書は、お住まいの地区を管轄している役所のホームページでダウンロードすることが可能です。予めダウンロードし、記入しておきましょう。

なお住民局は、基本的にいつも混雑しており待ち時間がありますので、できるだけ早い時間に訪れるのがベストです。役所に着いたら、まずは受付に行き住民登録をしたい旨を伝えましょう。その後、番号が書かれた紙を渡されるので控え室で待ちます。

一般的には大きなモニターが待合室に設置されており、呼び出される際は受付で渡された番号がモニターに映し出され、何番の受付テーブルへ行くべきか指示されます。

自身の番号と受付テーブルが映し出されたら移動し、担当者に住民登録を行いたい旨を伝え準備していた書類を渡しましょう。書類に不備が無ければその場で受理されます。そしてその場で住民登録証が発行され完了です。

3.滞在許可の申請と受領/ドイツにて

全ての書類が揃い、住民登録が完了したら最後に滞在許可証であるビザの申請です。

ビザの申請は、お住まいの街の管轄の外国人局で行いますので、まずは、外国人局が開いている曜日と時間帯を調べましょう。曜日によっては一日中開いていたり、午前中までで午後は開いていない場合もあります。

外国人局を訪れる前に予め訪問予約を行うことも可能ですが、長い場合は予約日まで2~3ヵ月後と時間を要する場合があるので、ご自身で直接外国人局へ足を運ばれることをおすすめします。但し、弁護士やエージェントを通して予約するとそこまで予約に時間を要することは無い様です。

なお、外国局は常に混雑しておりいつも行列ができています。

外国人局が開く前からたくさんの方が行列を作っており、順番が来るまでに受付時間が終了すると再度足を運ぶ必要があります。そのため、早い時間に行かれることをおすすめします。

冬の場合、寒空の中屋外で並ばなければいけない可能性があるので、その場合は暖かい格好で行きましょう。

外国人局でもまずは、受付で滞在許可の申請をしたい旨を伝えます。住民登録の時のように番号を書いた紙を渡されるので、待合室で番号がモニターに映し出されるまで待ちます。その後、順番が来たら受付テーブルへ行き、担当者へ再度滞在許可の申請を行いたい旨を伝えて必要書類を提出しましょう。

ビザ取得に必要な申請手数料を支払う場合は、付近に設置されている自動販売機のような支払いマシーンで行います。書類の確認があらかた終わると担当者より、支払いマシーンで該当するビザの手数料を支払い、領収書を持って戻ってくるよう指示があるので従いましょう。

ビザはカード状のICチップが入ったものであれば、受領に数日かかります。ちなみに筆者の場合は、最初に5年のビザの取得となりましたが紙状のビザであり、その場で発行されました。その後、永住権取得の際はカード状のビザとなり、後日自宅付近の役所で受領しました。

外国人局はサービス業ではないため、担当者は全く笑顔が無く事務的な作業となることを覚悟された方が良いでしょう。担当者の言動や少し高圧的な態度に傷つかれる方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁそんなものだと気にせず、楽しいドイツ生活のことを前向きに考えられることをおすすめします。担当者によっては、親切な方ももちろんいらっしゃいます。

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全ての手続きを自身で行うことは可能?

本記事でご紹介した全てのことを、ご自身で準備、手続きするのは可能なのかと皆さん気になられるかと思います。

もし、日常会話のドイツ語を理解し話すことができるのであれば、もちろん可能です。しかし英語は堪能であってもドイツ語は話さないという方の場合、難しいのではないかというのが筆者の意見です。

理由としては、まず使用言語です。事前書類を準備する際、各機関に直接問い合わせする必要がありますが、基本的にドイツで問い合わせを行う際はドイツ語です。

特に外国人局は、英語を話す担当者もいらっしゃいますが、事前問い合わせを含めほぼドイツ語を使用します。

また、ドイツのビザ申請の条件や必要書類は頻繁に変更されており、インターネットなどの情報は古い場合もあります。専門のエージェントや実際にビザを申請した方など、頼れる方がいらっしゃるのであれば最新情報を提供してもらうなど、サポートをお願いした方がスムーズに行くことは間違いないです。

ちなみに筆者もビザ更新時にいくつかの質問を外国人局へメールを送ったことがありましたが、結局返答が得られなかったので、弁護士を通して外国人局へ問い合わせを行った所すんなりと回答を得た経験があります。

まとめ

以上が、「ドイツに移住・長期滞在の方必見!必要条件と手続き」です。

ご自身が渡独される目的、目的に沿った移住・長期滞在の必要条件や手続きについて大体お分かりになられたかと思います。

最初の書類準備や申請、役所へ行くまでは少し大変だと感じることもあるかもしれませんが、乗り越えてしまえば後は楽しいドイツ生活が待っています。

また、言語が異なる異国の地で滞在するたのでビザを無事取得した!という自信もつき、新たなことに挑戦する勇気もわいてくるでしょう。ドイツで生活するための第一歩に、本記事がお役に立てましたら大変嬉しいです。

※本記事でご紹介している条件や必要書類については、一般的なものとなります。ビザを申請される方の状況により必要書面は異なる場合があるので、予め渡独前に専門の機関に必要な書類を必ず問い合わせてください。なお記載の情報は2020年5月現在のものであり、変更される可能性があります。