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ノイシュバンシュタイン城の魅力!自然散策や山登りも楽しめる南ドイツ観光旅行記

ドイツの観光名所といえば、多くの人が目にしたことがあるであろうノイシュバンシュタイン城です。

もしドイツを訪れるのであれば、足を運びたい観光スポットの一つでしょう。

また意外と知られていないのが、ノイシュバンシュタイン城付近には自然がいっぱいの観光名所やこんじんまりとした素敵な街がたくさんあるということです。

ミュンヘンなどから日帰りで行くことができるノイシュバンシュタイン城ですが、何泊かして周辺の観光名所も見て回られることを強くおすすめします。

最近、筆者が実際にノイシュバンシュタイン城付近へ旅行をした際に気づいたことや、お勧めスポットなどを本記事ではご紹介して参ります。

ノイシュバンシュタイン城とはどんなお城?

南ドイツとオーストリアとの国境に立てられた白亜のお城、ノイシュバンシュタイン城は、数々のドイツのお城の中でも特に美しいことで有名です。

建設時期は1869年~1886年の17年間でしたが、工事が未完のまま現在の状態となっています。

元々、ノイシュバンシュタイン城は、当時バイエルン王国の国王であったルートヴィヒ2世により立てられたお城でした。

しかし建設中であった1886年にルートヴィヒ2世は、お城の度重なる建設による財政の悪化により政府から反感を買い、精神鑑定にかけられベルク城へ幽閉されてしまいます。

そして翌日、ベルク城付近の湖畔で遺体となって発見され、その後ノイシュバンシュタイン城の建設は中止となってしまったのです。

しかし美しい外観、内部は豪華絢爛に装飾が施されており、毎年多くの観光客が訪れています。

また建設時期でお分かりのように概観は中世の時代を表現していますが、実際の建設時期は19世紀に入ってからです。

ルートヴィヒ2世は中世時代に強い憧れを抱いており、独自の理想のために造られたお城がノイシュバンシュタイン城といわれています。

現地までは個人で行く?ツアーで行く?

ノイシュバンシュタイン城へは、近隣の大都市ミュンヘンから約2時間、フランクフルトから約4時間ほどで行くことができます。

現地まで個人で行くか、ツアーで行くか迷われる方もいらっしゃるかと思いますが、個人で行くことももちろん可能です。ノイシュバンシュタイン城の麓には駐車場がたくさんあるので、車で現地に行くのが一番簡単でしょう。

個人で電車で行く方法も難しくはありません。フュッセンという近隣の街までICEという高速鉄道が通っているので、そこからバスに乗り換えてノイシュバンシュタイン城が位置するホーエンシュヴァンガウまで行きます。

その場合、城内へ入場するチケット購入は麓のチケットセンターで購入しますが、混雑が予想されるので予めオンラインで購入されることをおすすめします。

また、旅行会社のツアーに参加する方法もあります。大体ノイシュバンシュタイン城へのツアーは日帰りです。

ミュンヘンなどの大都市より出発し、現地までガイドがつき、チケット購入などもツアー会社が行ってくれるので時間があまり無い方にとてもおすすめです。

ちなみに、ノイシュバンシュタイン城内の見学は、入場制限があり内部の見学も別途ツアー制で約40分と決められています。

40分ほどの場内見学の後、旅行会社のツアーによっては、近隣の観光スポットもツアーに組み込まれていることがあるので、短時間で色々見たい!という方にはツアーがおすすめです。

ノイシュバンシュタイン城までの道のり

お城の麓のミュラーホテル(MÜLLER)付近に着けば、ノイシュバンシュタイン城までもう一息です。

ちなみにミュラーホテルはノイシュバンシュタイン城に一番近いホテルであり、宿泊できるのはもちろんのこと、レストランやお土産屋さんも兼ね備えているので立ち寄られてみるのも楽しいでしょう。

ノイシュバンシュタイン城までは、馬車とバスと徒歩の3通りの行き方があります。

馬車で行く場合

まず、馬車で行く場合は、ミュラーホテルの前に停まっている馬車の運転手さんに声をかけましょう。

事前にチケットなどは購入する必要は無く、運転手さんに登り料金の7€(1人あたり)を直接支払います。小銭を準備しておかれると良いでしょう。

ある程度乗客の席が埋まると出発してくれます。馬車であると、ノイシュバンシュタイン城までは約20分です。馬車に乗ることは日常でめったにないので、旅の思い出に乗られるのも良いかと思います。

バスで行く場合

次にバスですが、ミュラーホテルを更に真っ直ぐアルプ湖方面へ進み、P4と記載がある駐車場付近から出発しています。

料金は登り2.5€(1人あたり)で、バス乗り場付近のバス専用チケットセンターでチケットを購入します。もしチケットセンターが閉まっている場合は、運転手さんにその旨を伝えると直接運転手さんに料金を支払い乗車することができます。

ノイシュバンシュタイン城付近までは10分程度で着きます。一番お城までかかる時間が少ない行き方です。

徒歩で行く場合

最後に徒歩ですが、ミュラーホテルからノイシュバンシュタイン城までは、大体30分~40分ほどかかります。

しかしノイシュバンシュタイン城までは、急な上り坂を上がっていくので足腰を痛めやすいという方はバスか馬車を利用されることをおすすめします。

筆者は徒歩に挑戦しましたが、上がる最中にちょっとキツイなーというような感じでした。

ゆっくり上ればそれほど大変ではなく、自然の中を歩くのもとても気持ち良いので徒歩も悪くはありませんでした。時間がありゆっくり上っても大丈夫!と言う方は徒歩で行かれると良いでしょう。

ノイシュバンシュタイン城へ到着!見所は?

お城の真下まで到着したら、いよいよ今度はお城の内部の見学です。

前述でもお伝えした通り城内見学は完全ツアー制となり、麓のチケットセンターで購入したチケットに、ツアー番号とツアー開始時刻が記載されています。

時間に間に合うように正面から見て左手の正門まで行き、中庭でツアー開始を待ちましょう。なお、入り口では簡単な荷物検査があります。

さて、ノイシュバンシュタイン城の城内ですが、1階と2階は未完成のため実際に見ることができるのは4階と5階のみです。

しかし2つのフロアだけでも内部は豪華で圧倒される造りです。ルートヴィヒ2世が敬愛したワーグナーのオペラの名シーンが所々の壁に描かれており、中でも面白いのが「洞窟」の部屋です。

人工の石灰で作られた鍾乳洞が部屋中に設置されてる不思議な空間は、ルートヴィヒ2世の強いこだわりが感じられます。また、食堂にはキッチンから食事を移動させるエレベーターがついており、近代的な内部のデザインにも驚かされます。

中世のデザインでありながら、当時の最新の技術が取り入れられたユニークなお城だという印象を強く受けました。

王座の間は、ルートヴィヒ2世が不慮の死を遂げたため王座は設置されていません。

天井の太陽と星は全宇宙が表現されており、金色に輝く壁はとても美しかったのですが、王座が無いこともあってか少し物悲しい雰囲気を感じたのは筆者だけでしょうか。

ちなみに中は写真撮影が禁止されておりますが、外の景色が見えるバルコニーからのみ写真撮影が許可されています。

後述でご紹介するホーエンシュバンガウ城、アルプ湖もバルコニーから見ることができるので、是非写真に収められることをおすすめします。

ノイシュバンシュタイン城付近の見所

ノイシュバンシュタイン城の近くには、是非立ち寄っていただきたいスポットがいくつかあります。

お城から徒歩で行くことができる代表的な3つのスポットを次にご紹介して参ります。

マリエン橋(Marienbrücke)

ノイシュバンシュタイン城の内部見学の前に立ち寄っていただきたいのが、マリエン橋です。

1845年にペッラート峡谷に架けられた橋であり、橋の名前は、ルートヴィヒ2世の母であるマリー・フォン・プロイセンの名前をとってつけられたとされています。

マリエン橋からは崖の上にそびえたつノイシュバンシュタイン城全体を見ることができ、本記事のトップの写真もマリエン橋から撮影されたものです。

ノイシュバンシュタイン城をバックに写真を撮ることができる有名なビュースポットは、訪れるべきスポットナンバーワンです。しかしシーズンは大変混雑するので、早めか少し遅めの時間帯に訪れた方が良いでしょう。

マリエン橋の地上からの高さは約90メートルほどであり、眼下には滝が流れています。

床の材質は木であり、木と木の隙間から橋の下が見えてしまうので高さをリアルに感じてしまいました。遠くを見ているだけなら平気ですが、下を見てしまうとちょっと怖かったです。

筆者が訪れた際は遅めの時間帯だったので、人もまばらで写真がとり放題でした。ゆっくりと見たいという方は、夏場のシーズンの混雑する昼間は避けた方が良いかもしれません。

アルプ湖(Alpsee)

アルプ湖は、ノイシュバンシュタイン城の麓にある湖です。ノイシュバンシュタイン城から見て、ホーエンシュバンガウ城の左側に見えます。

アルプ湖はドイツの美しい湖の1つとされており、水は澄んだ透明で、湖面に映る後方のオーストリアの山との景色が素晴らしかったです。

周囲は4.70 kmであり、道もあるので、のんびりと散歩をすることも可能です。周囲を半分ほど進むと、ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュバンガウ城を写真に収めることができるビュースポットがあります。

夏場は泳ぐこともでき、ボートハウスでは手漕ぎボートも貸し出されるようです。ノイシュバンシュタイン城へ行く方がほとんであり、あまりアルプ湖方面へ足を伸ばす方は少ないようなので、こちらもおすすめスポットです。

特にお天気の良い日は、ブルーやグリーンに変わる水面がとてもきれいだと評判です。筆者の訪れた際は残念ながら少し曇り気味でしたが、お天気の良い日に訪れた方や時間に余裕がある方は、のんびりアルプ湖周辺をお散歩されてみてはいかがでしょうか。

ホーエンシュバンガウ城(Hohenschwangau)

ルートヴィヒ2世の父であるマクシミリアン2世によって1853年に立てられたホーエンシュバンガウ城は、ルートヴィヒ2世が生涯の大半を過ごしたお城と言われています。

元は12世紀に築かれた廃城でしたが、人が住めるように4年かけて改装されたと言われています。

ホーエンシュバンガウ城へは、麓のミュラーホテルからアルプ湖経由で徒歩で約30分~40分、ミュラーホテル横の遊歩道で約10分~15分ほどかかります。

また、麓のチケットセンターから馬車も出ているようです。行きは4.50ユーロで運転手さんに料金を直接支払うシステムです。

ホーエンシュバンガウ城の外壁はクリーム色、屋根は赤、可愛らしい見た目のお城という印象を受けました。筆者は中には入っていませんが、ノイシュバンシュタイン城と同じく城内は完全ツアー制の見学となるようです。

お城の内部は、中世の騎士物語の壁画が所々に描かれており、ルートヴィヒ2世の中世騎士道への憧れに強い影響をもたらしたとされています。

また、ワーグナーが演奏したピアノが置かれている音楽室なども見学することができ、素晴らしかった!という口コミも多数です。

筆者も次回訪れた際は、是非内部も見学してみようと思います。

自然が好きな方におすすめな南ドイツ

アルプス山脈の一部が広がる南ドイツは、登山やハイキング、自然散策などのアクティビティを楽しむことができます。

また付近の街も歴史ある街が多く、ドイツの大都市とは全く異なった雰囲気が楽しめました。次に、筆者が実際に足を運んだ2つの街と、自然散策と登山をした名所をご紹介致します。

フュッセンの街(Füssen)

中世の街並みが色濃く残っているロマンティック街道の最終地点でもあるフュッセン、ドイツ好きの方はご存知の方もいらっしゃるでしょう。

ノイシュバンシュタイン城の玄関口となるフュッセンの街は、ドイツ鉄道の最終地となります。この街からノイシュバンシュタイン城へのバスも出ており、宿泊を考えている方は、フュッセンに宿泊されるのも良いでしょう。

ドイツで最も標高が高く、他のドイツの地域と比べると3度ほどの気温差があり若干肌寒いなと感じました。

街の中心であるライヒェン通り(Reichenstraße)にはレストランやお土産屋さんが立ち並んでおり、オープンテラスで食事を楽しんでいる方がたくさんいました。

また、ライヒェン通りの突き当たり(北方面)には、可愛いお土産物屋さんもありドイツの可愛い手作りの煙り出し人形や、スノードームなどの雑貨がたくさん販売されていました。お土産を購入されたい方におすすなお店です。

レヒ川の側に佇むホーエス城(Hohes Schloss)も立ち寄っていただきたいおすすめスポットです。中庭の城壁には、窓枠や、壁の装飾などの「だまし絵」が一見本物と見間違えるほど精巧に描かれていました。

ホーエス城のだまし絵はバイエルンで最大と言われています。

街の至るところにもだまし絵は描かれており、お散歩がてら街を歩くだけでも楽しむことができました。

オーベルストドルフの街(Oberstdorf)

オーストリアとの国境にある街、オーベルストドルフはスポーツ好きの方であれば耳にしたことがある街かと思います。

世界で2番目に大きなスキーのジャンプ台がある街です。筆者もジャンプ台の麓まで足を運びましたが、人間が本当にあんな所から飛べてしまうのかと恐ろしくなる高さでした。

オーベルストドルフの街は、スキーのジャンプ台やスケートリンクなどがたくさんあるスポーツの街、という印象を受けました。カジュアルなスポーツショップもたくさんあり、筆者も翌日の山登りに備えてTシャツを購入しました。

ゲストハウスやレストランもたくさんあり、ゆったり家族で観光するにはぴったりな街です。

また必見の観光スポットといえば、ネーベルホルン(Nebelhorn)という山でしょう。オーベルストドルフの街からケーブルカーで頂上まで上がることができます。

筆者が訪れた日は、残念ながら調整の中のため運行していませんでした。残念です。全体的に、こじんまりとした可愛らしい街という印象を受けたオーベルストドルフでした。

自然散策ならブライタッハクラム(Breitachklamm)

南ドイツのアルゴイ地方(Allgäu)に訪れたら是非立ち寄っていただきたいのが、ブライタッハクラムです。

ブライタッハクラムは、バイエルンアルプスの中でも最も深い渓谷です。谷と谷の間に全長2.5 kmのハイキングトレイルが組まれ、歩いて散策することができます。

ずんずん進むと川が見え、流れが次第に速くなっていく様子を間近で見ることができます。

ブライタッハクラムは1万年以上前に自然にできた渓谷であり、岩の深さは150メートル、自然の驚異を感じることができるスポットです。

初めは足場が平らですが、徐々に上り坂になるので汗もかきます。動きやすい格好と歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。

入場料は5ユーロ(一人あたり)であり、入り口からゆっくりゆっくり歩いても約2時間ほどあれば入り口に再び戻ることができます。

マイナスイオンたっぷりの自然散策ができるブライタッハクラムは、おすすめ観光スポットです。

https://www.breitachklamm.com/jahreszeiten/sommer.html

ブシーサー山(Bschießer)への山登り

折角自然がいっぱいの地域に来たので、最終日は登山をしました。

ノイシュバンシュタイン城付近には、山がたくさんあり登山やハイキングトレイルも数え切れないくらいあります。

その中でも筆者が登ったのは、ブシーサー山という標高2000メートルの山です。オーストリアの国境の間にある山であり、朝9時頃に麓に着きましたが、駐車場はすでに車でいっぱいでした。

もしこの地域に車で登山に来られる場合は、早めに現地に到着されることをおすすめします。

ブシーサー山頂上へのアクセスは3、4箇所あるようですが筆者はヒンターシュタイン(Hinterstein)という街から登り始めました。オーストリアからの入り口もあるようです。

登り初めから急な勾配が続き、すぐに心拍数が上がりました。しかし自然の中を歩くのはとても気持ち良く、途中から見える麓の景色は感動する美しさでした。

2時間ほど登ると、山小屋がありここで朝ごはんとビールを堪能しエネルギーをチャージ。

頂上に近づくにつれて、足場は土ではなく岩に変わり、登山用の靴を履いてきて良かったと心から思いました。

その後、休憩をこまめにはさみながら山頂に到着したのは、出発から4時間後でした。

ブシーサー山からは、付近のアルプスの山々が一望でき言葉では言い表せない壮大な景色でした。筆者はあまりの気持ち良さに、頂上で1時間ほど昼寝をしてしまいました。

途中、もう下りてしまおうかと思ったくらいしんどかった登山でしたが、頂上まで登って本当に良かったです。

ブシーサー山に登る方は、必ず登山用の服と靴を準備なさってください。また急な勾配がたくさんあるので登山用のスティックがあれば、体により負担をかけずに登山を楽しむことができます。

まとめ

以上が、「ノイシュバンシュタイン城の魅力!自然散策や山登りも楽しめる南ドイツ観光旅行記」です。

ノイシュバンシュタイン城へ行かれる方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、付近の街や自然散策、山登りをされる方は意外と少ないのではないでしょうか。

南ドイツは自然が美しく、のんびりすることができる地域です。

そのためノイシュバンシュタイン城だけでなく、さまざまな近隣の名所を是非訪れてみてください。

自然散策や山登りはツアーでは見かけることが少ないので、おそらく個人旅行となりますが、車さえレンタルすれば意外をすんなりと足を運ぶことができます。

ドイツの名所をたくさん見ることができる南ドイツ、ミュンヘンやフランクフルトの大都市とは全く異なった新しいドイツの一面を見ることができるはずです。