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ベトナムにおける新型コロナウイルス(Covid-19)の現状と対策について

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「新型コロナ対策の優等生」これがベトナムの国際的評価です。

ベトナムは新型コロナウイルスが中国の武漢で発生して以来、中国と陸続きで接しているのにもかかわらず、低い感染者数と死者ゼロの記録を保ち続けていました。

2020年8月の時点では第二波の影響により感染者が増え死者も出てしまいましたが、依然として国際的な評価は高く、被害を最低限に抑えられています。

今回は現段階での新型コロナウイルスにおけるベトナムの現状と、日本にはないベトナム独自のコロナ対策について解説します。

※この記事はあくまでベトナムのコロナ対策について中立的な視点で執筆しています。ある国の対策が別の国の対策方法より優れているということはありません。

ベトナムにおける新型コロナウイルスの現状について

まず現時点でのベトナムにおける新型コロナウイルスの現状として、「感染者数」「航空会社運用状況」「ビザの取得と延長」についての情報をお伝えします。

ベトナムの現時点でのコロナ感染者数

現時点でのベトナムにおける新型コロナ感染者数は次のようになっています。日本と世界で最も感染者数が多いアメリカと比較してみましょう。

総感染者数 現感染者数 回復者数 死亡者数
ベトナム 1,036 369 637 30
日本 65,715 10,250 54,225 1,240
アメリカ 5,863,363 3,581,442 2,101,326 180,595

※総感染者数とは過去に感染した人全て(一般的に発表されている数字)、そして現感染者数とは総感染者数から回復者数と死亡者数を引いた人数です。

航空会社運行状況

続いて航空会社の運行状況です。日本発ベトナム着とベトナム発日本着を日本の航空会社・ベトナムの航空会社それぞれを紹介します。

日本発ベトナム着

現時点で日本の航空会社・ベトナムの航空会社ともに全面運休しています。

航空会社 運行状況
ANA(全日空) 9/30まで運休
JAL(日本航空) 9/30まで運休
ベトナム航空 10/24まで運休
ベトジェットエアー 10/23まで運休

ベトナム航空は国営企業なので、ベトナム航空がどう動くかでベトナムの受け入れの有無を読み取ることができます。

ベトナム発日本着

ベトナム発日本着については、ベトナムの航空会社は運休していますが、日本の航空会社は限定的に運航しています。

航空会社 路線 運行状況
ANA(全日空) ホーチミン→羽田 8/31まで:水日のみ運航
9/30まで:月水日のみ運航
ホーチミン→成田 8/31まで:金運航
9/30まで:火金運航
ハノイ→成田 8/31まで:火金運航
9/30まで:火金日運航
JAL(日本航空) ホーチミン→羽田 8/31まで:水日のみ運航
9/30まで:月水日のみ運航
ホーチミン→成田 8/31まで:金運航
9/30まで:火金運航
ハノイ→成田 8/31まで:火金運航
9/30まで:火金日運航
ベトナム航空 全都市 10/24まで運休
ベトジェットエアー 全都市 10/23まで運休

ビザの取得・延長について

ベトナムでは2020年3月22日から全ての外国人の入国を停止しています。

現時点でベトナムでのビザ新規発行が認められているのはビジネスなどを目的とする一部の人のみで、通常認められている15日以内のノービザあるいは観光ビザの新規発行は認められていません。

2020年7月13日現在、新型コロナウイルス感染拡大により受付が停止しているベトナム社会主義共和国大使館、大阪ベトナム社会主義共和国総領事館でのベトナムビザの申請受付が一部再開しています。

ビザ申請が可能なのは 日本国籍の方でベトナム入国管理局からの事前許可番号(Visa Approval/Reference Number)を取得している方 のみで、観光ビザなど事前許可番号のない方はビザ申請ができません。

引用元:日本橋夢屋「ベトナムビザ・大使館申請」より

https://www.tokutenryoko.com/

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりベトナムを出国できずにいる3月1日以降にベトナムで滞在している人」は、8月31日までビザを自動延長できます。

この延長期間は3月以降延長を繰り返していますので、9月以降も延長される可能性は高いと思われます。

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ベトナムのコロナ推移

1月23日の新型コロナ発生から現在に至るまでの、ベトナムでの新型コロナの推移は次のようになっています。

日付 推移
新型コロナウィルス発生期
1月23日 ベトナムで初の感染者が確認される。旧正月(テト)で学校が休みだったが、このまま約3ヶ月間休みが続く事になる。
2月13日 国内での感染者数が16人となる。
2月末日 感染者全員が完治する。
新型コロナウィルス第一波(第二波)
3月6日 ハノイ市チュックバックで3週間ぶりに国内17人目となる感染者が確認される。
3月22日 国内の感染者数100人を超える。
4月1日 全国規模で厳しい隔離政策を実施。すべての公共交通機関をストップさせる。食料や医薬品等最低限の必需品に関係する者を除いた、不要普及の営業を停止する。全ての国民は社会的隔離措置(自宅にて待機)を求める。感染者に接触した疑いのある人が出た場合、村やマンションごと封鎖する。
4月17日 国外からの帰国者や新規入国者を除き、新規感染者がゼロとなる。WHOから新型コロナウィルス封じ込め成功例として挙げられる。
4月22日 社会隔離政策が解除。
5月4日 約3ヶ月間続いた中学校の休校が再開される。翌週は小学校も再開される。

新型コロナウィルス第二波(第三波)

7月24日

ダナン市で99日ぶりの市内感染者が確認される。国内感染者数は413人。

7月28日

感染者が出たダナンの病院を封鎖。ダナン市内に不要不急の外出自粛を求める。

7月31日 ベトナム発の死者が確認される
8月20日 国内感染者が1,000人を超える。
8月25日 第二波のクラスターが発生したダナンの病院の封鎖が解除される
8月27日 感染者延べ1,036人。内快復した人は637人。死者30人。

現在は第二波ではなく第三波?

一般的に2020年の7月24日にダナンで99日ぶりに発生したのは第二波と言われていますが、このように推移を追っていくとダナンで発生したのは第二波ではなく第三波という見方もあります。

ただこの記事では混乱を避けるために、次のように表記します。

  • 1月23日:発生期
  • 3月6日:第一波
  • 7月24日:第二波

発生期・第一波・第二波それぞれの対策変更

ベトナム政府は過去三回の感染の始まりから対策を毎回変更しています。

1月23日の発生期

学校を休みにする。

3月6日の第一波

経済活動よりも国民の命を優先して、感染拡大を抑えることに集中した全国規模の厳しい隔離措置を行う。レストランや娯楽施設全ての営業を停止させ、国民に不要不急の外出を控えるように呼びかける。

7月24日の第二波

経済と隔離措置を両立された政策へと緩和させる。不要不急の外出を避けるよう呼びかけるが、スポーツ大会、宗教儀式、カラオケやバーなど一部の中止を求めるが、レストランや娯楽施設などほとんどすべての営業活動は許可される。社会的隔離措置も行わない。

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ベトナムのコロナ対策

ベトナムのコロナ対策は日本とは違います。これは日本より優れているか劣っているかではなく、ベトナムだからこそできる措置です。

ウェブサイトやアプリを利用した徹底した情報開示

ベトナム政府は感染初期の頃から、新型コロナウイルスの情報をまとめたアプリを用意しました。

情報はアプリや状況によっても変わりますが、次のように非常に具体的です。

  • 感染者数、回復者数、死者数の都市ごとの情報
  • F0(感染者)F1(感染者と濃厚接触した人)F2(F1と濃厚接触した人)などが訪れた場所を地図で表記
  • 濃厚接触者や自宅隔離をいている人の具体的な人数

このように日本で真似をしたら必ず苦情が出そうな情報開示を徹底させました。これについて不満を言っているベトナム人は聞いたことがありません。

徹底したレストランや娯楽施設への指導

第一波が発生した時は営業できる店が、市場、スーパー、薬局など最低限のお店しか営業を許しませんでした。

この政策を無視して営業した人は罰金が言い渡されました。営業できない店や娯楽施設には次のようなものがあります。

  • レストラン
  • 花屋
  • クリーニング店
  • 床屋・美容室
  • 公園・池・スポーツ施設は全て封鎖

第二波からは指導方法を変えて、カラオケやバーなどごく一部を除き営業を認めています。

しかしお店や病院などの公共施設では

  • 対人距離を1メートル以上を開けること
  • マスクの着用、検温、消毒の義務付け

など依然として厳しく指導しています。これらは強制ですので、拒否することができず、次のようなトラブルも発生しています。

南中部高原地方ラムドン省ダラット市人民裁判所は18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で病院が実施した検温を拒否し、警備員に暴行を加えたとして公務執行妨害罪に問われていたグエン・バン・フン被告(男・45歳、ホーチミン市ゴーバップ区在住)に禁固9か月の有罪判決を下した。

引用元:ベトジョー「新型コロナ対策の検温拒否し警備員に暴行、男に禁固9か月」より
https://www.viet-jo.com/news/social/200820110629.html

厳しい罰則の適用

ベトナムでは次のように新型ウイルス対策として罰則を徹底しています。

(1)公共の場でマスクを着用しなかった者:最大30万ドンの罰金
(2)公共の場,道端や路上に使用済みマスクをポイ捨てした者:最大7百万ドンの罰金
(3)自分又は他人の新型コロナウイルスの感染を隠した者:最大2百万ドンの罰金
(4)公共での飲食サービスの休止措置を遵守しなかった個人及び団体:それぞれ最大1千万ドンと2千万ドンの罰金
(5)公共の場での集会制限又は商業サービスの休止措置を遵守しなかった個人及び団体:それぞれ1千万ドンと2千万ドンの罰金
(6)感染地域を出入りする前に行う医療検査・観察措置を遵守しなかった者:最大2千万ドンの罰金
(7)隔離施設からの脱走,隔離に関する規定の不遵守,隔離・強制隔離措置の拒否:最大1千万ドンの罰金
(8)インターネット上にデマ情報を投稿した者:最大1500万ドンの罰金
(9)上記(7)の者や医療申告を不誠実に行う者が他人に感染させた場合,上記(8)の場合等には,刑法の適用もあり得る。

引用元:在ベトナム日本国大使館「ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表(ハノイ市,ハイフォン市及びダナン市の措置)」より

https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00105.html

 

また第一波では魚釣りをしたり花を売ったりしただけで罰則が適用された人もいます。

バーディン区チュックバック街区(phuong Truc Bach)人民委員会は5日午前、花売りや魚釣りをしようとしていた計3人に対し、それぞれ20万VND(約930円)の罰金を科した。

引用元:ベトジョー「ハノイ:マスク投棄や不要不急の外出に罰金、新型コロナ対策」より
https://www.viet-jo.com/m/news/social/200406193132.html

ベトナムは路上で花売りをしている人は毎日週7日休みなしで働かなければ生活することができず、20万VND(約930円)という金額は彼女たちに1日の稼ぎに相当します。

必需品に相当しなかった花売りは1ヶ月以上営業することができず、止むを得ず営業したことによって1日の稼ぎ分を徴収されてしまうという事実を知ると胸が痛みますが、このような徹底した罰則処置によってコロナ封じ込めが成功しています。

PCR検査の徹底

ベトナムでは2020年8月24日にPCR検査累計数が100万9145件に達しました。

これは日本のPCR検査数と同程度の数であり、ベトナム国内の新型コロナウイルス感染者が日本の約1/60である1,000人程度であるということを考えると、徹底した検査を行なっていることがわかります。

ベトナム総合情報サイトベトジョーは、この点についてさらに詳しく記しています。

1月22日から3月5日までの第1期(44日間)の検査件数は3094件で、1日平均70件だった。3月6日から4月22日までの第2期(47日間)は18万2109件(1日平均3874件)、4月23日から7月23日までの第3期(91日間)は23万7815件(1日平均2613件)となった。

第2波が発生した7月24日から8月24日までの第4期(30日間)の検査件数は48万5215件となり、1日平均1万6173件に達している。

 現在、ベトナム全国の71施設で新型コロナ検査を実施しており、1日あたりの検査能力は約3万4000件となっている。

引用元:ベトジョー「ベトナム、新型コロナのPCR検査件数100万件超える」より
https://www.viet-jo.com/m/news/social/200406193132.html

このように感染爆発した第二波からPCR検査の数を飛躍的に伸ばして計画的に検査をしていることがわかります。

ベトナムのコロナ対策が迅速に行うことができた3つの理由

ベトナムが世界も驚く迅速的な対策措置が行えたのは、少なくても次の3つが関係しています。

  1.  SARSの経験
  2. 一党独裁
  3. ベトナム戦争

SARSの経験を活かした迅速な対応

2003年に世界的に流行したSARS感染症の被害にあった国はすべて今回の新型ウイルスに素早く対応できたと言われていますが、その中でもベトナムはめざましいものがありました。

あまり知られていませんが、SARSの感染症は実態が不明だった中国を除き世界で最もSARSの感染例が多かったのがベトナムでしたが、世界で最初に SARSを制圧した国としてWHOに指名されているのもまたベトナムです。

奇しくも SARSで感染が広まったのはハノイのフレンチホスピタルで、その隣に位置するバックマイ病院が SARS患者の受け入れ先となりましたが、そのバックマイ病院で、新型ウイルス第一波でクラスターが発生しています。

ベトナムは建物ごとの隔離感染スタッフの教育、そして新しいタイプの感染症という認識があったことが成功例として挙げられていますが、これが新型コロナウィルス対策にもいかされ、初期の段階からの徹底した対策と隔離措置により感染被害を最小限にとどめています。

一党独裁特有の監視体制と隔離政策

日本では3月2日から一斉休校させて国内から批判が相次ぎましたが、ベトナムでは日本よりはるかに感染者が少ない状況でしたが、1月末からのテト休み明けから約3ヶ月間の5月4日まで休校していました。

そして6月から8月までの2ヶ月間ベトナムの夏休みになります。(さすがに今年は夏休みは短くなるようです)。

感染した人や疑いのある人が訪れた場所はすべてアプリで全国民が確認できるようになっており、疑いのある人は政府から電話があり必要な指示を与えられます。

もし日本で同様の処置をしていたなら大変な抗議と批判となっていたことが容易に推測できますが、ベトナム人の国の対策への満足度は93%と世界一を記録しています。

※一党独裁というと悪い意味で捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事に政治的な含みはなくあくまで事実を伝えているだけです。

ベトナム戦争の影響

ベトナム戦争が終結したのは1975年と日本の終戦である1945年と30年以上の開きがあり、いまだに少なからずの影響が残っています。

ベトナム人の多くはいまだに「明日何が起こるかわからない」と心のどこかで感じているので、1週間以上先の予定を立てるのを嫌がります。

逆に明日生活が急に変わると言われても国民はそれほど戸惑わないので、政府は迅速な対応ができるようになります。

こうしたベトナム人の気質が、新型コロナウイルス対策でもいかされました。

例えば第一波の厳しい社会隔離措置が正式に発表されたのは4月30日で、いきなり「明日の0時から社会的隔離措置が始まります」通達がありましたが、国民は戸惑うことなく指示に従っていました。

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ベトナムにおける新型コロナウイルスへの現状と対策

冒頭でベトナムを「新型コロナ対策の優等生」として紹介しましたが、現時点でどの国の対策が優れているとかそうでないというのは賢明ではないと筆者は考えています。

新型コロナウィルスが今後どれほど広まっていくかは未知数であり、偶然的な要素も多く関係しているからです。

国によってどれほど経済を優先するかも違いますし、それによって失業者や命を落とす人が関係することを考えると、完全に収束してからでないとどの対策が正しかったかを判断できないでしょう。

現段階で政府の批判を言うよりも、対策をしてくださっていることに感謝したいと思います。

しかしいずれにしても日本とは全く違う対策方法をとっているベトナムの新型コロナ対策は興味深いものがあります。

全てを真似できるわけではありませんが、個人として、国として良い点を倣えるようこの記事がお役に立てることを願います。

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