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シンガポールの為替通貨はこうなっている

 

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投資のために現在のシンガポール為替レートを知る

シンガポール・ドルに関心を寄せる方の中には、外国為替投資の投資先を検討しておられる方も多くいらっしゃることでしょう。
為替投資で重要な要素のひとつがリアルタイムの情報です。
的確な投資をするためには、為替レートがこの瞬間にいくらになっているのかを知ることが必要となってきます。
また自国の通貨とのレート計算も瞬時にできれば大きな武器となるでしょう。
そのために活用したいのが、「為替レート計算サイト」です

為替レート計算サイトはインターネットの特性を生かして、リアルタイムでの為替レートの表示が可能です。
また自国通貨でいくら投資すると外貨でいくらになるのかも瞬時に計算してくれるのです。
現在の投資家はまさにインターネットなしではやっていけないくらい、ネット環境が重要になっています。

為替レートサイトでは、興味のある通貨ペアを選んで情報を集めていきます。
通貨ペアとは、取引する二つの通貨の組み合わせのことをいいます。
例えば、シンガポール・ドルで日本円を買うのであれば、
「シンガポール・ドル/日本円」
「SGC/JPY」
といった表記で表わします。

為替レートサイトを探すのであれば、双方向の通貨ペアレートが表示されているサイトが便利です。
例えば、
「1SGCD(シンガポール・ドル)=80JPY(日本円)」
というレートである時は、
「1JPY(日本円)=0.0125SGD(シンガポール・ドル)」
ということになります。
この双方向のレートを睨みながら投資チャンスをうかがっていくのです。

通貨ペアの履歴グラフのあるサイトも、とても役立ちます。
履歴グラフとは、ある通貨ペアの過去のレートをグラフにしたものです。
レートの上がり下がりがグラフィックに表示されて、一目瞭然です。
そこで表示される流れをみて、今後のレート変化を予測していくのです。

現在のリアルタイム為替確認サイト

 

 

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シンガポール旅行のために現在の為替レートを知る

シンガポール旅行者にとっての為替レート

シンガポールへの旅行をする方も、今現在の為替レートを知りたいと思うことでしょう。
旅行者用の為替レート表は細かい分類に分かれています。
これは両替商がどれほどのレートで外国為替に両替してくれるかの目安を表しています。

表はまず「SELL(販売レート)」と「BUY(買取レート)」に分かれています。
SELL(販売レート)とは、日本円を払って外貨を買う時の価格です。
BUY(買取レート)とは、外貨を払って日本円に戻す時の価格です。
よく見るとわかりますが、SELL(販売レート)は必ずBUY(買取レート)よりも高くなっています。
この差額で両替商は利益を得ています。

また、、SELL(販売レート)とBUY(買取レート)両方の項目は、それぞれ「T/C」「CASH」というさらに細かい項目に分かれています。
T/Cとは、トラベラーズチェックを買う時の価格です。
CASHとは、現金を買う時の価格です。
旅行で両替をする時は、どの両替商でチェンジするかでレートが変わってきます。
ですから、インターネットの為替レートはあくまで参考としての数値と考えましょう。

日本円からシンガポールドルへの両替

日本円からシンガポール・ドルへ両替する時にどの両替商を利用するかは、優先したい項目によって変わってきます。
日本国内での両替は、空港や銀行、郵便局、両替ショップ、金券ショップなどですることができます。
日本国内でシンガポール・ドルに両替する場合、シンガポール国内での両替より手数料がかなり高くなります。
レート優先で考えるならシンガポールについてから両替したほうがよさそうです。
しかし、時間がない、言葉が通じるか不安だ、という利便性を優先させるなら、国内で両替していくこともできるでしょう。

シンガポール国内での両替は、空港やホテル、銀行、民間両替ショップ、そしてATMという選択肢があります。
最も手数料が高いのがホテルであり、最も安いのがクレジットカードの海外キャッシング機能を使いATMから引き出す方法です。
手数料の高い順に並べると、ホテル>銀行>空港>民間両替ショップ>海外キャッシングATMといえるでしょう。
レート優先で考えるなら海外キャッシングATMがお得です。
国際キャッシングは事務手数料がかかりません。
日数をおかずに一括返済するなら低い金利だけで済むのです。
VISAカードなら「PLUS」、MASTERカードなら「Cirrus」が利用できます。
空港だけでなくショッピングモールなど街中の各所にATMが設置されていますので利便性も高く、効率的な方法です。

 

シンガポールの両替事情について

シンガポールはクレジットカード決済が幅広く普及しているので現金を使うケースはあまりありません。

シンガポールで現金が必要なときはどのような時か?

ただしシンガポールでタクシーを乗る際にクレジットカード決済に対応していない場合やホーカーセンター(ホッカーセンター)で

食事をする際は現金が必要になります。

あとはファーストフードなどでもクレジットカードが使えない場合があります。

そのため多少でもシンガポールにて両替が必要になります。

まず日本国内でシンガポールドルに両替するのはレートがあまりよくないです。

特にこれから出発する日本国内の空港で外貨へ両替するのはレートがよくないです。

そのためシンガポールに入国してから両替したほうがお得です。

 

シンガポールドルに両替する方法

日本円からシンガポールドルへ両替する方法は5つあります。

日本の空港・銀行で両替する。(レートが悪い)

チャンギ国際空港で両替する。(レートが良い)

シンガポールのホテル・銀行で両替する。(レートが少し悪い)

街の両替商で両替する。(レートが良い)

シティバンクなどのATMから現金を引き出す。(レートが良い)

シンガポールのどこで両替するのが得か?

シンガポールのチャンギ空港内にも両替所があり他国の空港内両替所よりレートが悪くないので

空港に着いてからすぐに両替しても問題ありません。

チャンギ空港の到着口には、24時間開いている銀行の両替窓口が多くあります。

街中の両替所とのレート差はあまりなく、早さと安全面で考えると空港で両替してしまうのは良い選択です。

シンガポール市内で両替のレートが良いと言われているのがラッフルズプレイスにあるアーケードという場所です。

アーケードはラッフルズプレイスのMRTを降りて地上に上がると『THE ARCADE』と書かれたビルがありますのでわかりやすいです。

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こちらに入るとかなりの数の両替所があります。

基本的にどの両替所も不正を働くようなことはないです。

そしてそれぞれのお店にレート表が電光掲示板で出ているのでこちらを各店で比較するといいです。

一般的には入り口から遠い上の階の奥の両替所に向かえば向かうほどレートが良くなります。

悪いお店は無いですが計算ミスもありえますので受け取る前と受け取った後にきちんとお金を数えることは大事です。

お店側もきちんとレシートを渡してくれます。

両替所はラッフルズプレイスのアーケードに限らずオーチャードのラッキープラザやムスタファセンター、ドビーゴート、ブギス、チャイナタウンなど様々なところにあります。

大きな金額でなければ滞在場所から近いところで両替しても問題ないです。

ホテルや銀行ですとやはりレートが悪くなってしまうのと銀行は待ち時間が長くなることが多いので、できる限り両替所で行うのが良いと思います。

 

シンガポールで両替時に必要なもの

シンガポールで両替する際に必要な物は特にありません。

しかし金額が大きくなる場合は身分証明としてパスポートやビザの提出が必要になります。

金額が大きい場合は両替所で身分証明書のコピーを取ります。

そしてアーケードなどの両替所は混んでいる場合が多いのでシンガポールは安全とはいえ、念のため盗難に合わないように注意しましょう。

 

シンガポールにおけるクレジットカードの普及

シンガポールは国内インフラがかなり進んだ国です。
ほとんどのお店でクレジットカードが使えます。
タクシーもクレジットカードが使えるので便利です。
普通の観光で現金が必要になるのは「ホーカー」と呼ばれる屋台やファストフードくらいでしょう。
また、欧米と違ってチップの習慣もありません。
現金に両替するのはほんの少額でよいと思います。

旅行中の支払いはクレジットカードをメインにしていくのがいいでしょう。
複数枚のクレジットカードを用意しておくのが安心です。
クレジットカードの使用に際しては、「暗証番号」「使えない場所」「使いにくいカード」の3点を注意しておきたいと思います。
暗証番号……クレジットカードで支払いをする時、日本では署名を求められることが多いと思いますが、シンガポールでは暗証番号を求められることが多いでしょう。
暗証番号のことをシンガポールでは「PIN」「PIN Code」などと呼んでいます。
出かける前に暗証番号の確認しておくのがお勧めです。

シンガポールでクレジットカードが使えない場所

ホーカー(屋台村)や一部の個人商店、地下鉄、バスなどではクレジットカードが使えないことがあります。
多少の現金は用意しておきましょう。

シンガポールで使いやすいクレジットカード、使いにくいクレジットカード

VISAとMASTERは最も通用するカードです。
その次に使いやすいのがAMERICAN EXPRESSと中国銀れいです。
残念ながらJCBは使えるところと使えないところがあって、困るケースがあるでしょう。

シンガポールの消費税(GST)

シンガポールには、日本と同様に消費税(GST:Goods and Services Tax)がかかります。
基本となる消費税率は7%です。
領収証やレシートなどに記載されています。
「GST Taxable Amount 24.00」とあるのが、消費税がかかる商品の本体価格です。
「GST at 7% 1.68」とあるのが、加えられた消費税です。
シンガポールからみた外国人が買い物をする時にも消費税はかかりますが、一定の基準を満たしていれば一度支払った税金を還付することが可能です。
その際には商品購入時に「eTRS」というバウチャーを発行してもらい、チャンギ空港で手続きをすることで還付ができます。
また、輸出取引や国際間取引には消費税はかかりません。
ホテルやレストランを利用するときには、10%のサービス料が加算されます。
さらに、F1シンガポール・グランプリ開催中のマリーナ・エリアのホテルでは、30%の税金が加算されています。

 

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シンガポールの通貨単位

シンガポール・ドル

シンガポールで使われている通貨単位は「シンガポール・ドル」です。
略号は「S$」「SGD」などと表記されます。
補助通貨単位は「シンガポール・セント」です。
略号は「S¢」と表記されます。
1シンガポール・ドル=100シンガポール・セントとなります。

ブルネイ・ドルとの流通

シンガポールで買い物をしていると、ブルネイ・ドル紙幣をよく見かけます。
他の客がブルネイ・ドルで支払っていたり、お釣りをよく見るとブルネイ・ドル紙幣が混じっていたりするでしょう。
実はシンガポールとブルネイは通貨協定を結んでいる仲です。
シンガポール・ドルとブルネイ・ドルは為替レートが固定されていて、常に両者は等価の関係にあるのです。
シンガポール国内でブルネイ・ドル紙幣が通用し、ブルネイ国内でシンガポール・ドル紙幣が通用する、という関係です。
ただし、日本国内でブルネイ・ドルを日本円に両替しようとすると断られてしまうことがあるので、受け取ったブルネイ・ドル紙幣はシンガポール滞在中に使い切ってしまうとよいでしょう。

 

 

シンガポール紙幣と硬貨

シンガポール紙幣の種類

シンガポールの紙幣には、S$2、5、10、50、100、1,000、10,000の7種類が存在しています。
仮に為替レートがS$1=\80である場合、S$10,000紙幣は実に80万円紙幣ということになります。
これは世界最高額の紙幣とされています。
もっともこんな高額な紙幣は一般には流通していませんので、実物を見かけたり手にしたりすることはほとんどないでしょう。
2004年から紙幣にポリマー製紙幣が使われており、湿度の高いシンガポール国内でも耐久性を発揮できるように工夫されてきています。
紙幣の絵柄は表側は共通して、初代大統領ユソフ・ビン・イサークの肖像画となっています。
裏側はシンガポールの国家を構成するさまざまな活動が描かれています。
2ドル:教育、5ドル:ガーデンシティ、10ドル:スポーツ、50ドル:芸術、100ドル:青年たち、1,000ドル:政府、そして10,000ドル:経済という絵柄です。
また、2015年には建国50周年記念紙幣が発行され、初代首相であるリー・クアンユーの肖像画が描かれました。

シンガポール硬貨の種類

シンガポールの硬貨には、セント硬貨S¢1、5、10、20、50、ドル硬貨S$1の6種類が存在しています。
2013年に新硬貨が流通しはじめ、旧硬貨は回収されつつあります。
新硬貨ラインナップの中にS¢1硬貨は存在しないため回収が進むにつれ数を減らしており、見かけることはほとんどありません。
新硬貨の絵柄は、5セント:エスプラネード、10セント:HDB (公団住宅)、20セント:チャンギ国際空港、50セント:シンガポール港、そして1ドル:マーライオンとシンガポールを代表する風景が描かれています。

 

 

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シンガポール・ドル相場の安定性の高さ

シンガポール・ドル相場の安定感には定評があります。
その安定感を支えているのが、以下の3つの施策といえるでしょう。
「通貨バスケット」
「為替相場による金融政策」
「非国際化政策」
各項目については、この後のコンテンツで詳しく説明していきたいと思います。

シンガポール・ドルは、これまで世界の金融市場で吹き荒れてきたさまざまなクライシスを乗り切ってきました。
その実績こそが、シンガポール・ドルへの評価と信頼を高めているのです。

また、シンガポール・ドルの安定性で重要な舵取り役を務めているのが、シンガポールの中央銀行ともいえる通貨金融庁(MAS)です。
この通貨金融庁(MAS)についても、続くコンテンツにて詳しく説明したいと思います。

アジア通貨危機

1997年にタイを中心に起きたアジア通貨危機では、タイ・バーツ暴落の余波がマレーシア、フィリピン、インドネシアへと広がり、シンガポール・ドルも米ドルに対し値を下げ始めるという危機に面しました。
しかし、実際には下落はごくわずかに留まったのです。
それは、それまでのシンガポールが米国との取引量が多く、シンガポール・ドルが米ドルに連動してきたことと無縁ではありません。
政府は政府特別委員会を設置し、国際金融センターとしての地位を確保するための施策を検討しました。
周囲のアジア各国の通貨が軒並み下落したのと対照的に、シンガポール・ドルは対米ドル切り下げ幅はごく限定的なもので済みました。
それは元々のシンガポール経済の確固とした基盤と、厳格な通貨管理体制にあったといえるでしょう。
管理通貨体制の代表ともいえるのが「通貨バスケット」です。
対米ドルでは為替レートが下がったものの、対タイ・バーツなど周辺諸国に対しての為替レートが上がり、全体的にはシンガポール・ドルは安定を保てました。
このおかげで、シンガポール・ドルの為替レート変動幅はごく小さなもので済んでいるのです。

またシンガポール政府は「非国際化政策」という資本規制をとるとの決断を下しました。
これは、シンガポール・ドルを海外市場で自由に取引させないための規制です。
これによって為替レートが安定するという効果が表われ、大きな変動がないのです。
小国でありかつ貿易への依存度が高いシンガポールとしては、為替レートの変動が国内経済に及ぼす影響力が大変強いことを踏まえての経済政策なのです。

ITバブル崩壊

2000年から2002年にかけてに起きたITバブル崩壊は世界中が巻き込まれました。
シンガポールも建国以来の大不況に陥ってしまったのです。
2001年の実質GDP成長率は前年と比べてマイナス2%という下落をマークしました。
これは輸出依存度が高いシンガポールとしては、致し方無い結果ともいえるでしょう。
再建を掛け、現首相リー・シェンロン議長率いる経済再生委員会(ERC)は大規模な税制改革を提言し、短期間での回復を実現できたのです。
ここでは、自由貿易協定や直接税の引き下げ、そして国内での起業の奨励が効果を上げたといえるでしょう。
政府主導の強い経済施策がアジアのトップリーダーとしての地位に踏みとどまらせたのです。

リーマン・ショック

2008年から2009年にかけて発生したリーマン・ショックも、その猛威が世界中を駆け巡りました。
もちろんのこと、シンガポールも例外ではありません。
再び独立以来の強い経済危機に見舞われてしまったのです。
しかし、その安定した為替はそうした大規模な危機の時こそ目立っていました。
豪ドルやNZドルなどの為替レートが軒並み半減していたにもかかわらず、シンガポール・ドルはショック以前の1シンガポール・ドル=80円から=60円と約3割程度の下落で持ちこたえました。
対策として立ち上げられた経済戦略委員会(ESC)が再生を委ねられました。
そして早くも2010年には過去最高の実質GDP14%という驚異的な成長率をマークするほどになりました。
スマートフォン普及という追い風があったIT製品輸出、そしてカジノ併設型リゾート施設の開業などによる観光収入が大きく後押ししたのです。
もちろんのこと、シンガポール経済のかじ取り役である通貨金融庁(MAS)の政策運営能力の高さを忘れてはならないでしょう。

シンガポールドルへの評価

シンガポール・ドルはその安定性が高く評価されている通貨です。
強固な一党独裁体制が敷かれているため、ほかの東アジア諸国と比べて政情不安のリスクは格段に低いといえるでしょう。
また、通貨バスケット方式の管理変動相場制を導入しているため、金融危機での下落や回復に強い、安定的な通貨として評価されているのです。

 

 

シンガポール通貨金融庁(MAS)

強い経済国家としてのシンガポールを支えているのが、「通貨金融庁」、略して「MAS」です。
通貨金融庁は、シンガポールの中央銀行として通貨政策の立案や政策実施、通貨発行などを行ない、シンガポール経済の中心核ともいえる存在です。
現首相のリー・シェンロンは副首相時代にこの通貨金融庁(MAS)長官を兼任していたこともあります。
また、前首相のゴー・チョクトンも現在、上級相と通貨金融庁(MAS)長官を兼任しています。
シンガポール政府にとって非常に重要な機関であることを象徴している、といってもいいでしょう。

名称(Monetary Authority of Singapore)

通貨金融庁の正式名称は「Monetary Authority of Singapore」というものです。
イニシャルとって略して「MAS」と表記されることが多くみられます。
日本語では「通貨金融庁」「通貨庁」「金融管理局」などと訳されています。

シンガポール通貨金融庁の機能と役割

通貨金融庁(MAS)の主な役割は、「外貨準備管理」「金融サービスの監督」「通貨政策」といったところです。
2002年に、それまで造幣業務を担当してきた通貨理事会を吸収し、通貨発行もしています。
シンガポール経済を安定させるために通貨金融庁(MAS)が行なっている「通貨バスケット」「為替相場による金融政策」「非国際化政策」という3つの施策が、シンガポール・ドルの強さの秘密といわれています。

シンガポールにおける通貨バスケット

シンガポールが小国ながら経済的に発展している要素のひとつが、通貨バスケット方式という金融政策です。
複数の外国通貨と連動して適切な為替レートの範囲を設定し、必要な時に政府が誘導するというシステムです。
この通貨バスケット方式により安定的な為替レートが実現して、貿易立国としてのシンガポールに揺らぎない地位をもたらしているのです。

シンガポール政府による為替相場における金融政策

多くの先進国が金利を操作する金利政策で自国の経済のかじ取りをしている中で、シンガポールは為替相場の誘導で経済をコントロールしています。
国内消費を大きく輸入に依存し、シンガポール製品の収益も大きく輸出に依存しているという現状は、為替レートのコントロールがなにより重要となっているのです。

シンガポールの非国際化政策

為替レートの安定性のために、非国際化政策を実施しています。
シンガポール・ドルの海外での取引を強く規制することで為替レートへの影響を最小限に食い止めています。

 

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シンガポールの通貨バスケットとは?

シンガポールの金融を語るうえで欠かせないのが「通貨バスケット」方式です。
これは政府がどのように為替を管理するか、という為替相場システムのひとつです。

いろいろな為替相場システム

大きく分類すると、現在のところ為替相場のシステムは3つあるといえるでしょう。
1)自由変動相場制……
為替レートの相場を政府がコントロールせず、マーケットの流れに自由に任せるシステムです。
米ドルが欲しい、という人が増えれば米ドルの為替レートが上がり、減れば為替レートが下がります。
アメリカや日本を始め、先進国はこの自由変動相場制を採用しています。
2)管理変動相場制……
政府が為替レート変動幅を決め、その範囲内で自由な取引ができる相場システムです。
自由変動相場制と固定相場制の中間のシステムともいえるでしょう。
そのひとつが通貨バスケット方式で、シンガポールはこの方法を採用しています。
3)固定相場制……
為替レートを決めてしまい、固定するのがこのシステムです。
1973年以前の日本では、この固定相場制を採用していました。
1米ドル=360円と為替レートが固定していて、どんなに取引量が増減しても為替レートは変わりませんでした。

為替相場の管理で自国を守るシンガポール

シンガポールは「通貨バスケット方式」という管理変動相場制で為替相場システムを運用しています。
これは、シンガポールが小国であり、かつ利益をかなりの程度輸出入に依存していることが関係しています。
為替レートが上下することで、輸出や輸入をする貿易会社は相当に影響を受けてしまいます。
そのためシンガポールの中央銀行である通貨金融庁(MAS)は、為替レートの変動幅が一定の範囲内に収まるよう管理しています。
それを為替バンドと呼んでいます。
通常は、4月と10月の年二回、為替レートの誘導目標を見直しています。

通貨バスケット方式の仕組み

通貨金融庁(MAS)は、通貨バスケット方式により、為替レートの変動幅を決定しています。
通貨バスケット方式とは、複数の通貨をバスケットの中に詰め込んでひとつの為替とみなして、それに対して為替レートを決定していきます。
バスケットの中には、自国と取引のある主要な通貨を組み込みます。
そして、それぞれの通貨の重要度を比率で配分します。
比率はたいてい、その国との貿易量で決定されていくようです。

例えば、米ドル高円安へと変動したとしましょう。
そうなるとシンガポールの観点からすると、米ドルの価値が高くなり、日本円の価値が安くなります。
するとシンガポールからの対米輸出は収益減となり、輸出量も減少傾向へと進むでしょう。
一方で対日輸出は収益増となり、輸出量は増加傾向へと進むでしょう。
そこで通貨金融庁(MAS)は、それぞれの国との貿易量を考えてできるだけ増減が生じない安定する為替レートを決定してゆくのです。
つまり、周辺諸国の通貨の上昇下落に左右されない安定した為替レートを維持することができるという訳です。

シンガポール通貨バスケットは非公開

シンガポールの安定性に大いに寄与している通貨バスケット方式ですが、その内実は非公開です。
バスケットの中に組み込んでいる通貨がどの通貨なのかはわかりません。
また、組み込んだ通貨のそれぞれの構成比率も非公開です。
その内容が公開されてしまうと、為替投機の攻撃にさらされる危険があるから、と言われています。

 

 

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シンガポール政府による為替相場における金融政策

各国で違う金融政策

シンガポール・ドルの特徴の二つ目は「為替相場による金融政策」です。
どの国でも、自国の経済がインフレーションを起こしてしまったり、デフレーションに落ち込んでしまわないよう、政府がある程度の介入をするものです。
それを金融政策と呼んでいます。
自由変動相場制の国では、金融政策はたいてい金利の操作で行ないます。
これを金利政策といいます。
日本などでは、政府が短期金利の利率を操作することで調整を図ります。
金利を下げることでお金を借りやすくすることで、景気が上昇すると考えられています。
しかし、基本的に為替レートの操作は行ないません。

為替レートの誘導目標を調節

シンガポールではその逆で、金利は操作しませんが、為替レートの誘導目標を調節して景気の調整を図っています。
為替レートの変化でシンガポール・ドルが高くなれば輸入が好調になり、安くなれば輸出が好調になります。
それを通貨バスケットに組み入れた各国通貨の為替レートを睨みながら、自国にとっていちばん有利になるレートになるよう誘導していくのです。

「実体経済」をベースに為替制度が運営

投資やデリバティブといった金融経済が力を握るようになった現在の世界経済にあって、シンガポールは実体経済をベースにした堅実な経済運営をしているといえるでしょう。
グローバル化が進んだ外国為替取引では、いわば幽霊のようなバーチャル経済が幅を利かせています。
しかし、シンガポールの通貨バスケット方式は実際に取引のある貿易相手国との力関係で為替レートの誘導を行なっているのです。

「国際金融のトリレンマ」

経済学者のロバート・マンデルが提唱した「国際金融のトリレンマ」という説があります。
別名「不可能の三角形」とも言われています。
これは「自由な資本移動」、「為替相場の安定」そして「独立した金融政策」という3つの政策は同時に実現できないというものです。
この図式がシンガポールの通貨バスケットシステムにも当てはまるといえるでしょう。

シンガポールの通貨バスケットシステムでは、政府が為替相場を主導して為替レートの変動幅を規制していますので、「為替相場の安定」と「独立した金融政策」は実現しています。
しかし、為替変動の安定性のために非国際化政策をとっていますので、「自由な資本移動」は実現できていないことになります。

自由変動相場制のアメリカや欧米、そして日本は「自由な資本移動」と「独立した金融政策」は実現できていますが、「為替相場の安定」はありません。
香港マーケットは米ドルと金利が連動している固定相場制のために、「自由な資本移動」と「為替相場の安定」は実現できていますが、「独立した金融政策」はありません。
こうした各国政府の金融政策を比較して検討すると、シンガポールの通貨バスケットシステムの特色が見えてくるでしょう。

 

 

シンガポールの非国際化政策

シンガポール・ドルの特徴の二つ目は「非国際化政策」です。
シンガポール国外でのシンガポール・ドルの取引に規制をかけています。
貿易に依存しているシンガポールでは、経済の安定を維持するために為替変動の安定性を重視しています。
通貨バスケット方式を採用して、必要な時には政府が介入して為替レートを操作しているのです。
しかし、外国為替の売り買いで利益を上げようとするヘッジファンドや機関投資家などいわゆる投機筋が膨大な資金を投入してきてしまうと、それだけで為替レートが大きく変動しかねません。
せっかく通貨金融庁(MAS)がその威力を発揮して通貨をコントロールしようとしても、その努力が相殺されてしまうのです。
そんなリスクを回避するために、シンガポールでは非国際化政策を掲げているのです。

シンガポールの非国際化政策では、外国資本のシンガポール・ドルの取引を制限しています。
海外の銀行などが大量のシンガポール・ドルを欲しがる場合には、通貨金融庁(MAS)の承認が必要です。
またシンガポール・ドルを扱うための免許を厳しく制限し、シンガポール・ドルを海外へ投融資することにも制限を設けています。
こうすることで金融取引のチャンスは狭まるものの、為替変動の安定性を維持することができるのです。
ただし、アジアにおける国際金融センターとしての役割や、東アジア地域の域内経済の発展という観点からすると、資本規制を維持しつつも可能な範囲内での解放政策へと向かうことを期待するむきもみられるようです。

 

 

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シンガポールの注目指標

シンガポール統計局は、経済に関するさまざまな指標を定期的に発表しています。
投資家や進出企業にとっては大変重要なデータとなるでしょう。

統計局が毎月発表しているのが「対外貿易統計」です。
シンガポールの貿易総額や前年同月比の伸び率がわかります。
輸入、輸出ともに貿易にかなりを依存しているシンガポール経済にとって、この指標は景気全体の動向を知ることができる重要なデータといえるでしょう。

毎月発表される「小売売上高」も大事な指標です。
貿易立国のシンガポールですが、国内経済を知る上では個人消費の動向も見逃すわけにはいきません。

それとともに注目したいのが「消費者物価指数(CPI)」でしょう。
これも毎月発表される指標です。
シンガポールの年間GDPに占める個人消費の割り合いは40%程度あり、決して無視することはできません。

そして、今後のシンガポール経済を知るうえで欠かせないのが年に2回の金融政策声明です。
通貨金融庁(MAS)は毎年4月と10月に金融政策を調整しており、名目為替実効レート(NEER)を調整することで国の経済誘導を行なっているのです。

 

 

国際金融センターとしてのシンガポールの地位

グローバル化が進む現代において、多国籍化を考える企業の多くがシンガポールへの進出を真剣に検討します。
そこには、シンガポールが国家として整備してきた国際金融センターとしての機能が関係しているのです。
シンガポールは世界で最もビジネスを行いやすい国として、世界銀行発表「Doing Business 2012」では堂々の第一位を獲得しています。
そしてシンガポールに拠点を置く多国籍企業は約7,000社もあるという事実がそれを裏付けているのです。

地理的に東南アジア諸国の中心に位置するというメリットが、アジア経済のハブとして期待されている要因のひとつです。
チャンギ空港の利便性や大量の貿易取り扱いを担う港湾設備の充実なども、信頼される理由でしょう。
ビジネスを展開する上で、金融サービスや英語人材といったビジネス・インフラも整っています。
税制面での優遇や租税条約、汚職の取り締まりなど企業が集まりたくなる要因を政府が作り出しています。

 

 

シンガポールの通貨は強固な一党独裁体制のため政治リスクが低い

シンガポールの経済発展は、強力な政府の主導なくてしは実現できなかったでしょう。
明確な方針を持ち、国内のあらゆる分野を結束して目標を実現させてゆく姿はさわやかさを感じるくらいです。
しかし、こうした徹底した方向付けができるのは、シンガポールの政治体制が一党独裁であるからです。

シンガポールの政策方向付けを行なっているのは、人民行動党です。
厳しい言論統制や政府による選挙干渉など、野党はあるものの実質的な存在は許されていないのです。
国民一人当たりのGDPは高く経済的な安定を楽しむことができるゆえ、シンガポールを「明るい北朝鮮」と批評するむきもあります。
反対勢力がないため、強力な政府主導が可能となっています。

シンガポールの建国自体が、マレー系国民への反発をきっかけに中国系国民がマレーシアから独立した、という背景を持っています。
そのため、アジア経済の金融センターとして香港と比較されたり、一党独裁体制として中国と比較されたりすることも多いようです。
政治的な混乱はみられないため、政変リスクが低い国として安全な投資先と考えられています。

 

 

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シンガポールと今後の東アジア域内の通貨・金融協力

ヨーロッパの諸国が共通の通貨を使用する「ユーロ」。
そのアジア版であるアジアでの通貨協力を模索する動きも出ています
その際に、現在シンガポールが採用している通貨バスケットシステムが大いに参考になると考えられています。
それというのも、ユーロの前身である「ECU」では、バンド制を敷いていたという経過があるからです。

しかし、協力関係が強まれば共倒れのリスクも高まるのも事実です。
その点は、ユーロで起きたギリシャ危機やスペイン危機を見れば一目瞭然でしょう。

1997年のアジア危機以後、東アジア諸国での通貨協力の取り組みが進んでいます。
それを「チェンマイ・イニシアティブ」と呼んでいます。
東アジア諸国が二国間スワップ協定を結び、短期的な資金の融通を行なっています。
ここにはASEAN諸国に加え、日本、中国、韓国が加わっています。
2010年には、このチェンマイ・イニシアティブがマルチ化されました。
以前は二国間同士で締結しあっていたものをマルチ化して、一本の多国間契約としたのです。
これによって、金融支援の迅速化と円滑化が進みました。

 

 

最終消費地としてのアジアの発展

中国での人件費や物価の高騰を受け、多くの多国籍企業が東アジア諸国への転換を図っています。
世界の工場地帯が南へとシフトしつつあるのです。
東アジア諸国にとっては経済発展のビッグチャンスといえるでしょう。

今後を見据えれば、当然東アジア諸国も人件費や物価の高騰へと進んでいくことは予想できます。
いつまでも世界の工場でいられるわけではないのです。
そうした時代の到来を考えれば、東アジア自身が最終消費地として発展していかなければならないでしょう。
東アジアの国際金融センターであるシンガポールには、経済リーダーとしてのけん引役の期待がかかっているのです。

 

 

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