
フリーランスのなかでも、スキルを磨けば高い収入を目指せる職種がエンジニア。
そして今、日本のフリーランス業界で人気があるのがWebデザイナーです。
インターネットの発達によって必要不可欠になってきたWebの世界ですが、Web開発にはエンジニアとWebデザイナーはどちらも重要な存在です。
一見、対立するような職種ですが、実は今エンジニアとWebデザイナーとの境界線がなくなってきています。
その理由と「これからの時代に向けてのキャリアアップ」を解説していきます。
どうキャリアアップをすればいいのかを知るには、Web業界を知ることが一番の近道です。
そのために、エンジニアとデザイナーにスポットをあて、
- フリーランスはスキルや資格が必要なのか?
- エンジニアに必要なこれからのスキル
- フリーランスとして稼いでいくためのエンジニアに必要なスキル
- フリーランスとして稼いでいくためのデザイナーに必要なスキル
- Web関連の資格の中でもエンジニアとデザイナーの仕事に活かせるがおすすめの資格
- これからのエンジニアとWebデザイナーの立ち位置とスキルアップの仕方
などを解説しながら、「キャリアを切り開くヒント」を解説していきます。
Contents
- 1 フリーランスとしての収入アップにはスキルと実績が不可欠
- 2 これから目指すべきIT人材に求められる「質」とは
- 3 フリーランスのエンジニアの種類と各業務内容・必要スキル
- 4 フリーランスエンジニアで実戦に役立つ資格一覧
- 5 フリーランスデザイナーの仕事の種類と各業務内容・必要スキル
- 6 フリーランスデザイナーで実戦に役立つ資格一覧
- 7 フリーランスとして活躍するためのスキルアップ方法
- 8 共通して求められるスキルはビジネススキル
- 9 まとめ:WEBの世界もニーズをウォンツに転換していこう!
フリーランスとしての収入アップにはスキルと実績が不可欠
フリーランス業界で生きていくコツは・・・・・替えのきかない人材になることです。
具体的には、
- 目的や課題をしっかりと理解し、それを解決できる存在になる
- 自分しかできない企画・アイデアを常に生み出せる存在になる
プロフェッショナルな知識のうえに、実績を積み重ねることで収入もアップして行きます。
でも、いくら実力があってもクライアントが獲得できなければ、収入には繋がりません。
フリーランス業界には実力がある人と無い人がいるため、クライアントに対して「自分が信頼できる実力を持つプロである」ことの証を示すことも重要になってきます。
その証の一つが、業務に関連したプロ資格を取得することです。
資格を持っていると・・・・・
- 専門的なスキルを証明できスキルアップやキャリアアップに!
- 仕事を獲得するうえで競合相手が多い場合にアピールできて有利に!
- 知識・技術が身に付く+より仕事の幅が広がる!
とはいえ・・・・・実際には、フリーランスになるには資格は必要なのでしょうか?
フリーランスエンジニアやWEBデザイナーの資格は知識と実力の証明
結論から先に言えば、フリーランスエンジニアやWEBデザイナーになるのに必要な資格はありません。
なぜなら『資格だけ持っていても仕事ができるとは限らない』からです。
それでも、Web業界における資格には有用なものもあるので、プロフェッショナルを目指すなら職種に合った資格はぜひ取得しておきたいところです。
どの業務にも共通して言えることは、
目的や難易度によって狙うべき資格も変わってくるので、自分が将来どのような仕事をしたいかを決めて、計画的にステップアップしていくことが大事です。
IT人材の不足が深刻なのはどの分野なの?
IT業界自体がエンジニア不足と言われるなか、特に人材不足が深刻な分野としては、
- セキュリティ(2020年:約19万人不足)
- AIやビックデータ(2020年:約5万人不足)
セキュリティ分野、AI分野は高いスキルを必要とするため、企業側の要求を満たせる人材が少ないという意味で不足と言われています。
それだけに、この分野に精通した人材の市場価値は非常に高いと言えます。
現在、システム開発や教育を外注する会社も増えているので、資格を取得する際に得た知識を活用しながら、クライアントを確保することができれば収入アップや安定が望めます。
企業が求めるIT人材の「質」に変化が・・・それに対応できる人の価値が高い!
これまで多くの企業にとってIT活用は「業務の効率化やコスト削減」が主な目的でした。
その流れもあって、システム開発の多くは「課題解決型」の案件が大半を占めています。
「課題解決型」の特徴は、実現化するシステムがあらかじめ見えているので、システム開発の工程を細分化することで作業分担が可能であることです。
そのため技術レベルにバラつきのあるチームでも、納期までにプロジェクトを完遂することができてきました。
ところが最近は「ビジネスを創出し、新しい仕事や価値を生み出していくこと」を目的にITを活用する企業が増えてきたのです。
それが「価値創造型」のIT企業・ユーザー企業です。
「価値創造型」を目的とする企業が増えてきた背景には、「価値創造型」事業・業務だけが拡大傾向にあることが調査で明らかになっていることがあげられます。
ビジネスにITが欠かせなくなってきた今、IT人材に対して企業が求める能力が高度化しています。
それが見て取れる調査結果を紹介します。
「IT人材白書2018」の調査
調査対象企業の多くが「IT人材の量と質の不足感」を強く感じているという結果が出ています。
出典:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果 (経済産業省)
次に続いて「IT人材白書2018」を見ると、調査対象企業の多くが「IT人材の質の不足感」を強く感じているという結果が出ています。
出典:「IT人材白書2018」 図表2-1-28(IPA)=情報処理推進機構
特に「価値創造型」の事業が多いと思われる「ネットサービス実施企業」に注目してみると、IT人材の「量」・「質」は。不足感が過去3年間で最も高い数値となっています。
つまり、IT業界でエンジニアの人材不足だと言われる理由は、企業側の要求を満たせる「質」を持った人材が少ないという意味での人材不足を意味しているのです。
IT分野のトレンドの予測などで有名なGartnerは「日本は2020年にIT人材は“質的に”30万人不足する」と述べています。
スキルアップをしていくうえでも、今求められている「質」について、もう少し詳しくし理解しておきましょう。
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これから目指すべきIT人材に求められる「質」とは
ビジネスにITが欠かせない今、IT人材を採用する企業が求める能力が高度化していることが分かりました。
ではこれからの時代に、ITエンジニアはキャリアをどのように考えていくとよいのでしょうか。
フリーランスITエンジニアのキャリアアップの方向性
エンジニアは、専門スキルさえあれば誰でもエンジニアとして仕事ができます。
エンジニアに必要なスキルは次のとおりです。
- プログラミングスキル
- マネジメントスキル
- コミュニケーションスキル
一般的にエンジニアは、一人で全ての仕事をすることはあまりありません。
コミュニケーションスキルは、チームで一つのプロジェクトに取り組むことが多いため、仕事を円滑に進めるために必要です。
エンジニアの中でもシステムエンジニアや、プロダクトマネージャーといった管理側のポジションを目指す場合は、マネジメントスキルも必要になってきます。
エンジニアとして働くことには資格は必要ありませんが、資格を持っていれば転職や仕事を獲得する際の実力の証明になります。
キャリアアップについては、携わる事業のタイプによっても変わって来ます。
「課題解決型」事業に従事している人のキャリアアップ
「課題解決型」の事業では、大多数のエンジニア(SE)はPMを目指すことになります。
PMとしてプロジェクトを成功に導くことはやりがいがありますが、管理業務がメインになり技術からは遠ざかってしまいます。
将来的に「課題解決型」→「価値創造型」事業へと移行されていく傾向にあるのであれば、「高い技術力」や「新しい技術への好奇心や適用力」も伸ばして行かなければキャリアが頭打ちになる可能性があります。
そのためには、将来を見据えて技術を身につけたり、新しい技術のキャッチアップをしておくことをおすすめします。
何から手を付けていいか分からないという方は、まずはプログラミング学習ができるサービスを試してみるのもいいでしょう。
「価値創造型」事業に従事している人のキャリアアップ
「価値創造型」事業でのキャリアアップには、まずは技術力があることが前提です。
そのうえで
「組織の技術力を高く保ちながらチームの円滑な運営ができる」
「価値のある新たなサービスを創造できる」
といったスキル求められます。
また、最近はCTOだけでなくVPoE・VPoP・SREという役割を設けている企業もあります。
これらは主に、欧米のエンジニア組織には欠かせない役割だと言われてきているものです。
国内では株式会社Gunosyが、いち早くVPoE・VPoPの役割を取り入れ、組織の再構築を図ったということで注目されました。
▶マネジメントは「役割」。CTO・VPoE・VPoPが3頭分立する、Gunosyのエンジニア組織
「価値創造型」の企業が増えて行くなかで、必要とされる人材になるには高い技術力を土台にし、それにプラスしてビジネス的な視点を持った働きができるかどうかにかかってきます。
つまり、これからの時代は、
同じITエンジニアという職種の中であっても、市場価値を高める努力をした人と努力をしていない人との差が、ますます広がってくるということになるのです。
逆に言えば、これからの時代に求められるスキルを身につけられれば、自分の市場価値がより高まっていく時代でもあると言えます。
この流れを分かったうえで、スキルアップと実績を積み上げていく必要があることを理解しておきましょう。
では、フリーランスエンジニアの仕事の種類と必要なスキルを紹介してから、実戦に役立ち有利になる資格を厳選して紹介していくことにます。
フリーランスのエンジニアの種類と各業務内容・必要スキル
ITフリーランスのエンジニアとして働く場合、スキル次第では在宅でも高年収を得る可能性があるのが魅力のひとつです。
また、完全にフリーになるのではなく、週末や勤務時間外に他の会社の仕事を副業として請け負うこともできるでしょう。
エンジニアとは、工学に関する専門的なスキル・知識を持った人材を指します。
最近は「エンジニア=ITエンジニア」と言うことが多いようです。
ここでは、エンジニア=ITエンジニアとし、エンジニアの仕事を理解しやすくするために、以下の種類に分類して解説していきます。
- システムエンジニア(SE)
- インフラエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- Webエンジニア
- プログラマー
まずは、それぞれの仕事内容や必要スキルを説明していきましょう。
フリーランスのシステムエンジニア(SE)の仕事内容と必要スキル
システムエンジニア(SE)はシステム開発において、クライアントの要望を正確に聞き取り、仕様と大まかな設計やスケジュールや人員、予算などの管理も行うエンジニアです。
顧客のニーズをもとに、要望にあったシステムを設計・開発・テストするのが仕事ですが、エンジニアの中でも営業的な役割を担うことが多い職種です。
システムエンジニアは、アプリケーションエンジニアやインフラエンジニアなどの総称でもあります。
【フリーランスのシステムエンジニア(SE)に必要なスキルと知識】
- プログラミング言語・データベース・ネットワーク・セキュリティなどIT関連の知識・スキル
- 顧客やチーム内でのコミュニケーション力
- マネジメント能力
- 論理的思考力
その他に、
- 提案書を作成する文章作成能力
- 海外の技術を入手するための英語力
IT技術は進歩が早く必要とされる知識やスキルも幅広いので、日々勉強が必要不可欠になります。
フリーランスのインフラエンジニアの仕事内容と必要スキル
インフラエンジニアは、主にIT業界でのサーバー環境やネットワーク環境などの設計・構築・運用・保守といった業務を担当するエンジニアです。
企業のIT活用を支えるインフラ全般をデザイン・設計をするだけに、やりがいも大きい職種といえるでしょう。
インフラエンジニアには、幅広い知識や技術が必要です。
インフラエンジニアの役割は、サーバーやネットワークが正常に動作する環境・維持することなので広範囲におよびます。
インフラエンジニアの業務は、大きく分けて次の3種類に分けられます。
- 「ネットワークエンジニア」
- 「サーバーエンジニア」
- 「データエンジニア」
では、各業務での仕事内容と必要スキルを解説していきます。
ネットワークエンジニア(NE)の仕事内容と必要スキル
ネットワークエンジニア(NE)は、コンピューターネットワーク設計・構築・運用・保守やケーブルの整備を行います。
そのため、DNS・ルーター・ファイヤーウォールなど、ネットワークに関する知識・技術が求められます。
サーバーエンジニアの仕事内容と必要スキル
サーバーエンジニアは、サーバシステムの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアです。
サーバーの設定や配線から監視・トラブル対策まで、サーバーに関連する幅広い業務を行います。
そのため、ネットワークやサーバーを中心に幅広い知識とスキルが求められます。
データベースエンジニアの仕事内容と必要スキル
データベースエンジニアは、データベースの開発・設計・運用・保守管理を行うエンジニアの総称です。
必要なときにデータを瞬時に取り出せるように、システムを構築・運用したりすることがデータベースエンジニアの仕事です。
最近は大量のデータを管理するだけでなく、どのようなデータを集め分析すれば企業の戦略に活かせるかなど、経営戦略も一緒に考えるスキルを有する人材が求められています。
データを戦略に活かすためには、ビジネス全体を俯瞰して見れる経営者目線も必要になってきています。
データベースエンジニアの活躍範囲は広がっていますが、担当する業務内容で3職種に分類されます。
- ソフトウェアエンジニア・・・OracleやMicrosoft SQL Serverを扱いデータベースを設計・開発
- ハードウェアエンジニア・・・データの長期保存にストレージ・サーバーの最適化や使用効率の最大化を図る
- 運用系エンジニア・・・データベースの運用・アクセス権管理などのセキュリティ規則設計・データバックアップ
企業の情報システムを支えるために不可欠な職種 ですが、データベース製品を専門に扱うエンジニアはいまだ少なく、近年では技術者としての市場価値も上昇しています。
【フリーランスのインフラエンジニアに必要なスキルと知識】
インフラエンジニアは、ハードウェアやOS・ミドルウェア・ネットワークから、情報システムやアプリケーションに関するオールラウンドな知識が必要です。
最近のIT業界はクラウドの環境が拡大しているため、周辺のスキルはインフラエンジニアとして欠かせません。
- 仮想化技術とクラウドコンピューティングの知識とスキル
- 使用する言語「JAVA」「 C++」「C」「PHP」「Ruby」「 Python」など
多くの企業では、まだまだITインフラが十分に整備されていないので、顧客データや売上などの情報管理や、インフラ全般をデザイン・設計できる知識があると、経営に近い領域に携われる点もインフラエンジニアの魅力です。
様々な事柄を全体的に学ぶには、資格取得を目指すのが効率的だとも言えるでしょう。
アプリケーションエンジニアの仕事内容と必要スキル
最初に紹介したようにシステムエンジニアは、アプリケーションエンジニアやインフラエンジニアなどの総称です。
アプリの機能はアプリケーションエンジニアが担当し、サーバーやネットワーク設計はインフラエンジニアが担当します。
開発後は、クライアントのサイト運用・保守も担当することが多いようです。
アプリケーションエンジニアは一般的なシステムエンジニアと違い、フロントエンドからバックエンドまで一貫して開発に関わることが多く、動作テストなども行います。
開発に必要なプログラミング言語は領域によって異なるため、プログラミングに関する深い知識とスキルが必須です。
アプリケーションの種類は様々で、大きく分けると3つに分けられます。
- 「業務系アプリケーション」→業務効率化のためのアプリ
- 「Webアプリケーション」→ブラウザ・アプリ両方で使用できるアプリ(例:FacebookやTwitter)
- 「スマホアプリ」→スマートフォン専用アプリ⇐今後需要が高まる注目分野
【フリーランスのアプリケーションエンジニアに必要なスキルと知識】
クラウド化が急速に進んでいるなかで、アプリケーションエンジニアとして活動するためには、ネットワークやデータベース(DB)に関する幅広い知識が必要です。
- 業務系アプリケーション使用言語:「C」「C#」「JAVA」
- Webアプリケーション使用言語:「PHP」「Ruby」「C」「JAVA」
- スマホアプリ使用言語:「Swift」「JAVA」
また、顧客の解決したい悩みを汲み取るコミニュケーション能力も重要です。
技術者のイメージが強い職種に思えますが、問題解決の提案などビジネスマンとしての要素を持つ業務でもあります。
Webエンジニアの仕事内容と必要スキル
Webエンジニアはプログラマーの中でも、Webサイトのプログラミングに特化した職種です。
Webアプリケーションは、ブラウザから利用できるアプリケーションやサービスのことを指します。
わかりやすく説明すると「インターネットを通じて、人々の要望や悩みを解決するサービス」です。
ブラウザから利用できるアプリケーションやサービスなどの設計・開発・運用・保守などに関わるエンジニアです。
具体的なWebアプリケーション
- Facebook・TwitterなどのSNS
- メルカリなどのC2C・コマース
- グノシーなどの情報サービス
この他にも、様々なWebアプリケーションがあります。
Webエンジニアは、フロントエンジニアとバックエンドエンジニアに分類されます。
- フロントエンジニア・・・Webページやサービスの管理画面などユーザーが接触する部分を担当
- バックエンドエンジニア・・・サーバーやデータベースなど裏側で動くシステム開発を担当
Webエンジニアの中には、フロントエンドとバックエンド両方のスキルを持ったエンジニアも数多く存在します。
【フリーランスのWebエンジニアに必要なスキルと知識】
プログラミングの知識・スキル・・・案件によって必要な知識やスキルは異なります。
- 使用する言語「HTML」「JavaScript」「Ruby」「CSS」
- データベースの操作にはSQLという言語に関する知識が必要
- Webエンジニアを目指すのであればLAMP環境の知識・スキル
(LAMP=大抵のWeb開発ができると言われるWeb開発で使われ続けているソフト)
Webサービスによっては、裏側に膨大なデータを保管していることもあるので、バックエンドを担当する場合はデータベースに関する知識・スキルが必要です。
また、サイトの運用・保守にまで関わると、エンジニアの技術だけではなくSEO・Web広告・マーケティングなど幅広い知識が求められることがあります。
プログラマーの仕事内容と必要スキル
プログラマーは、システムエンジニアが設計した設計書をもとに、プログラミングをする職種です。
、システムエンジニア(SE)とプログラマーの違いは、
- システムエンジニア(SE)・・・上流行程、つまり顧客の要望に沿った仕様の決定を行う役目
- プログラマー(PG)・・・システム開発の下流行程(仕様の決定以降の業務)を担当する役目
プログラマーが担当するのは、プログラミング(実装)・テスト・メンテナンスです。
プログラマーは、扱う案件によって種類が分かれます。
主なプログラマーの種類は、
- Webプログラマー
- アプリケーションプログラマー
- ゲームプログラマー
- 組み込み系システムプログラマー
- 汎用系システムプログラマー
各種類の業務を簡単に紹介します。
Webプログラマー→Webサイトなどのシステム開発
システムエンジニア(SE)が書いた仕様書・設計書をもとに、通販サイトやSNSなどのWebに特化したプログラミングをします。
使用する言語「PHP」「Ruby」「Perl」などを中心に「HTML」「CSS」の知識も必要になります。
アプリケーションプログラマー→スマートフォンなどのアプリケーション開発
アプリケーションエンジニアがアプリケーションの設計・開発・テストなどを包括的にこなす
のに対し、アプリケーションプログラマーは設計に基づいた開発を行います。
使用する言語としてはJava・C#・Pythonなどが挙げられます。
ゲームプログラマー→ゲームの制作に必要なプログラミング開発
ゲームプログラマーは、ゲーム制作の特殊なプログラミング開発を行うエンジニアです。
ゲーム開発での使用言語は案件によって異なりますが、一般的には「C#」「Java」「C++」「Swift」「Lua」などが多い。
ゲームエンジンに関するスキルが必須となっているケースも多いため、それらの知識やスキルを持つエンジニアが求められています。
組み込み系システムプログラマー→家電など特定の機能を実現するプログラム開発
ハードウェアに使用される制御システムや、組み込みソフトウェアを開発するエンジニアです。
- 組み込みエンジニアの主な仕事・・・機器が動作する仕組みを作る
- 制御系エンジニア・・・動作をコントロールするシステムを作る
コンピューターを内蔵するあらゆる機械には、組み込みシステムが必要です。
そこには、機械の制御に必要な全てのプログラムを収納するための専門知識や技術が要求されます。
よく使用する言語「C」「C++」「アセンブリ」。
一般的なエンジニア職と異なり、ソフトウェア・ハードウェア両方の知識が必要になるのも特徴です。
汎用系システムプログラマー→大型コンピュータープログラム開発
現在は汎用機を使う会社が少なくなったため、仕事は減りつつあります。
分野の垣根を超え様々な案件を扱うプログラマーになるには、幅広いプログラミング言語の習得が必要になります。
使用する言語は主に「COBOL」「PL/I」などです。
【フリーランスのプログラマーを目指す場合に必要なスキル】
プログラマーは、仕様書の要求を漏れなく盛り込む必要があるため仕様書の理解が重要です。
- Web系で使用する言語・・・「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」
- システム開発で使用する言語・・・「C#」「Java」
- プログラミングの知識・・・・コードを書いてシステムに機能を実装するのがメイン業務
- コミュニケーション能力・・・・・メンバーとの調整・SEやPMとも綿密な意思疎通が必要
- 根気強く取り組める姿勢・・・・地道な作業を集中力を持って根気強く物事に取り組める姿勢が必要
近年はシステムの多様化が著しいため、自分の適正や理想の将来像を踏まえたうえで、より専門性の高いキャリアを積んでいくことをおすすめします。
プログラマーは、上流工程を担う職種を目指していくのが一般的なキャリアパスです。
システムエンジニア⇒プロジェクトリーダー⇒プロジェクトマネージャー⇒エキスパート系プログラマー
今人気のプログラム言語
プログラミングに使用されるのは、「C言語」「Java」「PHP」「Ruby」など多岐にわたります。
参考までに、今人気の言語を紹介しておきましょう。
2020年「プログラミング言語実態調査」のアンケート結果(日経 xTECHより)
- 1位・・・・・「C/C++」組み込み機器や処理速度が求められるシステムに利用
- 2位・・・・・「Python」AIシステムやデータ分析システムに利用
- 3位・・・・・「JavaScript」WebシステムやWebアプリのクライアント側の開発
インターネットの普及により、システム開発やプログラミングができるプログラマーやエンジニアの需要が高まっています。
今後もさらに需要は高まることが予想されているため、プログラマーやエンジニアは将来性の高い職種だといえるでしょう。
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フリーランスエンジニアで実戦に役立つ資格一覧
エンジニアを目指すなら、IT関連の資格をおすすめします。
IT県連の資格は数が多いので、そのなかでも実戦に役立ち実力の証明にもなる資格を紹介します。
IT関連の資格は大きく分けて3種類
- 国家資格・・・・・国が定める一定レベルのIT知識や技術を持っていることを証明する資格
収入や昇進に反映する・社会的な信用度が高い⇒高単価案件の獲得率が上がる
- 公的資格・・・・・国家資格ではないものの公的性質のある資格
省庁の後援を受けた正式な検定試験や公益法人が実施する検定試験・地方自治体が実施する検定試験など
- ベンダー資格(民間資格)・・・・・自社製品を使いこなすための知識やスキルを認定する資格
特定の機器や言語・ツールを使用するスキルが多く狭く深くが特徴で即戦力になる人材と判断されやすい
そもそも、エンジニアにはたくさんの資格があります。
「自分に必要な資格は何か?」を把握するときに必要なのは、「エンジニア」か「マネジメント」のどちらを目指すのかで分けてみることです。
2つに分けることで、これからの自分にどのような資格が必要かが把握しやすくなります。
エンジニア向けの資格としては、国家資格やベンダー資格(民間資格)が有益性が高い資格だと言われています。
知識・スキル高めて実戦で役に立つ資格をいくつか紹介しますので、自分に合った資格をチェックしておきましょう。
ではまず、エンジニアを目指す人におすすめしたい資格を紹介していきます。
システムエンジニアだけでなく全てのエンジニアに役立つ資格
まずは、システムエンジニアには、国家資格やベンダー資格を紹介していきます。
資格のそれぞれの目的・特徴を理解したうえで、これからの自分に本当に必要な資格を取得してキャリアアップをして行きましょう。
①「ITパスポート試験」・・・職種を問わずITに関する知識を持っていることが証明できる国家資格
ITを利活用する全ての社会人が対象!ITを正しく理解し業務に効果的にITを活用する幅広い分野の総合的知識を問う試験。
②「情報処理技術者試験」・・・エンジニア職を目指す方ならまず総合的な知識を身につける国家資格
ITに関係する全ての人に、情報処理技術者としての情報技術の原理や基礎知識・技能について幅広く総合的に問う試験。
③「基本情報技術者試験(FE)」・・・システム開発を行う上で基本的な知識レベルを問う国家資格
誰もが幅広い知識を総合的に身につけれるので、ITエンジニアの初心者がまず挑戦する登竜門的な試験。
基本情報技術者試験の資格は、段階別や専門に分かれています。
レベル2)基本情報技術者試験・・・実践的な情報技術が活用できるレベル
レベル3)応用情報技術者試験・・・SE・プロジェクトリーダーを務めるレベル
レベル4)専門分野別で9種類に分かれる「高度情報処理技術者試験」
④「応用情報技術者試験(AP)」・・・経験を積んだエンジニアが挑戦し実際役立つと人気の国家資格
ITエンジニアとしてのレベルアップを図るには。高度なIT人材である応用的な知識だけでなく実務でも役に立つ試験。
ここまで紹介した資格は、システムエンジニアを目指す人だけでなく、業務に関わらず全てのエンジニアの人に役立つ資格でもあります。
インフラエンジニアに役立つ資格
インフラエンジニアに役立つ資格はたくさんあるので、国家資格やベンダー資格に絞って紹介していきます。
特にシスコシステムズや(ISC)2が主催する資格は、高い技術が必要ですが取得すると評価が高くなると言われています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)実施 |
国家資格 |
情報システム業界で「ネスペ」とも言われる技術指導者資格 情報システムの企画・開発・運用・保守への技術支援を行う指導者向けの資格 |
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)実施 |
国家資格 |
情報セキュリティのプロフェッショナルなスキル資格 情報システムの企画~開発~運用・保守における高い情報セキュリティプロの証明資格 |
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)実施 |
国家資格 |
データベースの技術的な専門性を有することを認定する資格 データベースの設計・構築・管理・活用・保守への技術支援を行う指導者やインフラエンジニアの能力を証明する資格 |
(ISC)2社実施 |
ベンダー資格 |
●CCSP・・・情報セキュリティの専門家としてスタンダードな資格 (クラウドセキュリティの専門知識を習得でき今最も注目される資格の一つ) ●CSSLP・・・ソフトウェアに関する脆弱性診断の資格 (プログラマーを始めPMや管理者等のマネージャーも取得しておくべき資格) |
シスコシステムズ社実施 |
ベンダー資格 |
インフラエンジニアが取得すると評価が上がるCisco技術者認定資格 ●「Cyber Ops Associate」・・・サイバーセキュリティに関する基礎知識の資格 ●「CCNA・CCNP」・・・コンピューターネットワークに関する基礎知識の資格 ●「CCNA/CCNP」・・・ネットワーク資格の中で最も有名で難易度も高い資格 |
Linux Professional Institute (LPI)実施 |
ベンダー資格 |
従来のインフラスキル+仮想化技術やクラウドセキュリティ知識の資格 今のインフラエンジニアが現場で求められるスキルが身につく資格 ●「LinuC」・・・日本で開発された国内向け試験 ●「LPIC」・・・世界共通の試験 レベル1=システムの運用監視⇐インフラエンジニアが取得したいグレード レベル2=より上流となる設計や構築まで携わる |
イギリスが定めたIT運用時におけるガイドライン |
ベンダー資格 |
ITサービスマネジメント分野における世界的な認定資格 インフラ系エンジニアや将来サーバー管理者として活躍したいエンジニアにとって世界的にもスキルを証明できる資格 |
Oracle社実施 |
ベンダー資格 |
Oracle Databaseのエキスパートとして世界に通じる資格 知名度が高く世界にも通用するプロフェッショナルのデータベースエンジニアの証明として価値が高い人気の民間資格 |
WEB系・アプリ系・プログラマーエンジニアに役立つ資格
意味のある資格取得は、自分が「何をやっているのか」「これから何をやりたいのか」
「なぜその資格を取ったのか」についてしっかりと説明できることが重要です。
それらをしっかり考えた上で試験対策を行うことにより、自分の知識体系の整理と足りない知識の補足ができスキルを高めて行くことができます。
エンジニア向けの資格としても、国家資格やベンダー資格が有益性が高いのですが、知識やスキルを客観的に把握するための公的試験も交えて紹介していきます。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)実施 |
国家資格 |
情報システムや組込みシステム・IoTでのシステム開発認定資格 システムの開発を主導する上級エンジニア向けの試験 |
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)実施 |
国家資格 |
組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行える認定資格 (実務経験10年以上の中級~上級者)キャリアアップを考える人におすすめ |
(Linux Professional Institute Certification) Linux社実施 |
ベンダー資格 |
Linuxの世界中で実施されている技術者認定制度の資格 LinuC・・・日本市場に最適化された独自のLinuxの技術者認定試験 |
(Embedded Technology Engineer Certification) 一般社団法人組込みシステム技術協会実施 |
ベンダー資格 |
世界130ヶ国以上で実施されているグローバルな資格 試験は3段階:下位資格の取得から順番に取得していく必要がある |
(Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 7 / 8認定資格) Oracle社実施 |
ベンダー資格 |
Javaの知識と技能を3段階レベル別に認定する資格 Javaを扱うシステムエンジニアやプログラマーなら特に取得したい資格 |
Java EE 6 Web Component Developer Certified Expert Oracle社実施 |
ベンダー資格 |
Webアプリケーションを開発運用する技術が認定される資格 Javaを使ってWebアプリケーション開発を行うコンポーネント開発者の資格 Webアプリケーションの分野を目指すプログラマには必要な技術を一通り身につけるという意味でも勧めたい資格 |
サーティファイ実施 |
ベンダー資格 |
装置を制御する組込みシステムの開発で必須のC言語能力資格 制御システムを開発するプログラマを目指すなら取得しておきたい資格 |
PHP技術者認定機構実施 |
公的資格 |
PHP言語の技術力を正式に証明するための唯一の資格 Webに携わる人材なあプログラミング言語PHPを学んでおくことは必須 |
非営利団体Ruby Association実施 |
公的資格 |
Ruby技術者として必要な知識や能力を証明する資格 Rubyを使用するエンジニアやコンサルタント・Rubyを学ぶ学生などを対象とした認定試験 |
一般社団法人ACE実施 |
公的資格 |
Android?に関する知識やスキルを客観的に把握するための資格 スマートフォン・Webアプリケーションなどアプリケーションを開発・学習している人を対象とした認定試験 |
Microsoft社実施 |
ベンダー資格 |
マイクロソフト製品の知識と技能をレベル別に認定する試験 MCPプログラムは違う分野の技術的な熟練に基づき多数の認定を提供 C#の基礎知識や応用的なプログラミングスキルを証明する資格でもある
|
Unity実施 |
ベンダー資格 |
ゲームエンジンUnityに関する知識と技術力を証明する資格 アニメーション・アセット管理・ゲームデザイン原則やプログラミングなど |
ここまで様々なエンジニアの資格を紹介してきましたが、ここからはWEBデザイナーにスポットをあてていきたいと思います。
今までデザイナーとエンジニアは、2つの異なる職業とされてきましたが、これからは2つの境界線もなくなりデザイナーからエンジニアに転身する事も珍しくなくなってきています。
実は、システムエンジニアとデザイナーには共通点があります。
それが「何のために/誰のためにどんなモノを作るのか」というコンセプト作りです。
優れたデザイナーやエンジニアは顧客をよく理解し、解決するべき本質的な課題が何なのか、どういった人に向けてデザインを作るべきなのかを考え、それを設計に落とし込むことができます。
そんな両職種がテクノロジーが進むにつれ、ユーザー目線で使いやすくニーズにあった製品を作るために、見た目やUXの重要性が高まり重要な人材となってきているのです。
事実、Webサイト制作では、システムエンジニアとデザイナーとの境界線がなくなってきているのが現状です。
そこで、ここからはエンジニアと関係が深くなっていく傾向にあるデザイナーに必要なスキルと、スキルアップについても解説していきたいと思います。
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フリーランスデザイナーの仕事の種類と各業務内容・必要スキル
デザイナーとは、製品の機能や造形を考慮してデザインをする職種のことを指します。
デザイナーには、ファッション・グラフィック・Web・ UXなど、様々な職種のデザイナーが存在しています。
どのデザイナーにも共通する基本的なスキルは、
- デザインに関する知識と文字・色彩のスキル
- デザインソフトを用いるためのパソコンスキル
- 各種デザインツール(Illustrator・Photoshop・InDesign)のスキル
- Office系ツール(Word/Excel)のスキル
- 顧客のニーズを正確に掴む読解力とコミュニケーション能力
- ビジネス感覚
ポートフォリオ作成・web上での作品公開などで、自分の作品を宣伝していくことが重要です。
技術の進歩が著しい業界なので、常に新しい技術の吸収と情報収集の高さも必要になってきます。
デザイナーという職業を理解するために、デザイナーの仕事を典型的な6つのパターンに分類して、それぞれの特徴について説明します。
ファッションデザイナーの仕事内容と必要スキル
ファッションデザイナーは、洋服などのファッションアイテムのデザインをするデザイナーです。
ただセンスだけではなく、どのユーザー層のニーズにマッチする商品を作るのかなど、今のトレンドを踏まえたうえでのマーケティング的な視点も必要です。
デザインを製品化するための型紙作成は、パタンナーのスキルが必要になります。
個人ブブランドを立ち上げて起業するなら、事業に必要なスキルも必要です。
今は便利な時代になったので、個人ブブランドを持つデザイナーがネットの世界にはたくさんいます。
販売方法は、オンラインだけでもたくさんありますので、ネットビジネスのスキルがあれば最強です。
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プロダクトデザイナーの仕事内容と必要スキル
プロダクトデザイナーは、工業製品のデザインをするデザイナーです。
実用品は見た目のセンスを追求するだけではなく、ユーザーの使いやすさなどの機能面まで考慮したデザインが求められます。
最近では、フリーランスやデザイン会社を立ち上げるプロダクトデザイナーも多く存在しています。
この分野も、デザイナーとして活躍するのか、起業するのかで必要スキルが変わってきます。
DTPデザイナーの仕事内容と必要スキル
DTPはWebとは異なり、実際に印刷して出版するものを指します。
DTPデザイナーは、読者が美しく読みやすいようにレイアウトやデザインをしていかなくてはなりません。。
グラフィックデザイナーと似通った作業内容も多いのですが、印刷物に特化したデザインを担当するのでDTPデザイナーと呼ばれています。
デザイン能力だけではなく、出版物に関する広い知識や、印刷・製版関連の知識も必要になります。
最近は、パソコン上のDTP関連ソフトウェアを用いることが多いのでパソコンのスキルも必須です。
近年、紙媒体からWEB媒体へ移行してきているため、印刷業界自体が縮小されてきています。
そのため、DTPデザイナーからWebデザイナーへ移行するケースが多く見受けられます。
イラストレーターの仕事内容と必要スキル
イラストレーターは、クライアントの要望に合わせてイラストを作成するのが仕事です。
クリエイティブな仕事は「上手い・下手」以外に、「個性があるか」という点が重視されます。
イラストにも様々な分野があり、雑誌やポスターなどの挿絵・紙某体の広告・イラストの作成・Webやゲームで使うキャラクターの作成
などを行います。
王道は。自身の知名度を上げて大きな仕事を取るというのが最初のステップです。
イラストのスキルと合わせてWebデザインのスキルを身に付ければ、広い視野を持ったデザイナーとして活躍できるでしょう。
多くのイラストレーターは個展やコンテストへの出品などで、自分の作品の認知度を上げるための宣伝活動を行っています。
グラフィックデザイナー(CGデザイナー)の仕事内容と必要スキル
グラフィックデザイナーの仕事は、紙系媒体・デジタル系媒体のグラフィックなど幅広く、関わる現場によって様々な案件があります。
グラフィックデザイナーは、情報を記憶に残る形にデザインして伝えるというのが仕事です。
商品やサービスのテーマやコンセプトを元に、コピーライター・カメラマン・DTPオペレーターなどの人材とチームで制作する機会も多いため、コミュニケーション能力が必要になります。
最近のグラフィックデザイナーは、紙媒体のみではなくWebサイト内で使用するグラフィックを手掛けたり、平面ディスプレイやプロジェクタなどでの情報・広告媒体にまで活躍の場が広ってきています。
一方で、グラフィックデザイナーの中でもCGデザイナーは、コンピューターグラフィックを使ってデザインするのが仕事です。
そのためデザインに精通しているだけではなく、コンピューターに関する知識が必要です。
また、アートディレクターへの道もあります。
アートディレクターは、広告・Webサイト・パッケージなど、ビジュアルデザインのチーム責任者のことです。
それよりも上位の職がクリエイティブディレクターで、企画から制作過程までを一手に統括する立場になります。
Webデザイナーの仕事内容と必要スキル
Webサイトの新規構築やリニューアル・運用改善などで、主にデザインなどを担当します。
Webデザイナーは、基本的に学歴や資格・経験はあまり関係なく、必要なのはデザインのセンスよりWebデザインをするうえでのスキルそのものです。
Webデザイナーには、まずWebデザインの基本的なスキルが必要です。
- Webサイトのイメージに沿ったデザインが作り出せる Illustratorのスキル
「ベクター画像」を取り扱うことができて、どんなに拡大しても画像が粗くなることがありません。
- Webサイトのイメージに沿った画像処理ができるPhotoshopのスキル
「ラスター画像」を扱うことができて、写真のような微妙な色合いを表現できることが特徴です。
- Webサイトのデザインに絶対必様なコーディング初歩の言語HTML/CSSに関する知識
Webデザインでは、コーディングスキルを駆使することで画像を好きな位置に配置でき表現力が広がります。
Webデザインの表現力を伸ばしたい人には、画像を動かせるJavaScriptをおすすめします。
Webデザイナーはコーディングができることで、エンジニアとのコミュニケーションもスムーズに行えます。
何よりも一人でプロジェクト全体を担当することができるので、トラブル対処などにも迅速に対応できます。
今やWebデザイナーはサイトをデザインするだけではなく、ユーザーに合ったニーズや使いやすさを考慮した設計が求められるようになっています。
ユーザー目線でのサイトの使いやすさや見やすさを求めるなら、UI/UXデザインのスキルが必要です。
Webサービスの広まりにより、UI・UXデザイナーの需要が高まっているため、Webデザイナーからのキャリアチェンジとしては有望な職種です。
ここからは、デザイナーの中でも今人気のWebデザイナーのスキルアップについて解説していきます。
これからのWebデザイナーにはUI/UXデザインやプログラミングが不可欠
ユーザーの心地よい体験を実現するUI/UXデザインは、他のサイトとの差別化を図るうえでも欠かせない要素です。
UIとは、ユーザーインターフェースの略称で、ユーザーの視覚に触れる全ての部分を言います。
UI/UXデザインは、Webシステムが、誰でも使いやすく・理解しやすいように、顧客行動や心理を考えて行うデザインです。
使用する言語・・・HTML・CSS以外にJavaScript・PHPが必要
JavaScriptとPHPは、動きのあるWebサイトを制作するために使われるプログラミング言語です。
顧客に愛されるサイトを作れば、それだけ売り上げにも貢献できるので、Webデザイナーとしての価値をあげることができます。
UI/UXも含めたデザイン知識を、体系的に身に着けることがスキルアップの秘訣です。
これからのWebデザイナーは、Web全般の専門性が問われるようになってきています。
日本では今までWeb全般の専門性は、ディレクター”や”SE”という職種が担ってきました。
そもそも海外には。日本で言う”ディレクター”や”SE”という職種が存在していないので、それらの仕事はデザイナーが担っています。
今、日本も海外のWebデザイナー同様のスキルが求められています。
では、これからの時代にWebデザイナーとして生き抜くには、具体的にどうスキルアップしていけばいいのでしょうか?
その答えは、本来デザイナーと言う仕事に求められることに答えがあります。
Webデザイナーに求められるスキルはデザイナー本来の姿
デザイナーというと、形や見た目だけを決める仕事だと思っている人が多いのでは・・・・?
本来デザイナーの仕事というのは、与えられた枠の中で求められる最大限の成果を生み出すプロセス全てに関わる職業です。
デザインとアートは決定的な違いがあり、自由に自己表現をするアーティストとデザイナーの大きな違いは「ユーザーの問題解決」であるということです。
Webデザイナーとエンジニアは対立しているように見えますが、目指すところは同じ。
でも、デザイナーにしかできないことがあります。
そう! 情報をユーザーに直接伝えて行動させることです。
なぜかというと・・・・・人間は言葉だけの表現では理解するのが難しいので、形や絵や色で表現して見せないと直感的な判断が下せない。
そうなる理由は、人間は外界からの情報を五感のうち視覚から70%得ているからです。
つまり、その70%に直接伝えて、行動に繋げさせることができるのがデザイナーなのです。
Webデザイナーが経験を積んでいくとデザインの範囲が広がり、企画やサイト全体の設計に携わり船頭の役目をするようになります。
デザイナーが、プロジェクトマネージャーへと移行するケースがあるのもうなずけます。
分りやすく簡単に言うと・・・・・”描くだけ”や”作るだけ”では、これからは仕事にならないということ。
デザイナーやエンジニアのような技術職であっても、チームのメンバーやクライアントからの意見を吸い上げ、考えたアイデアを形にし、プレゼンで伝えるスキルが求められているということです。
このことが理解できれば、必然的に自分の足りないスキルや目指す方向が見えてくるはずです。
では最後に、デザイナーに役立つ基本的な資格をいくつか紹介しておきましょう。
フリーランスデザイナーで実戦に役立つ資格一覧
Webデザイナーで必須となる資格はありませんが、スキルや知識をアピールできる資格をいくつか紹介します。
Webデザインに関する資格も、民間資格から国家資格まで数多く存在しますので、目的に応じて取り組むべき資格を検討しましょう。
サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会実施 |
ベンダー資格 |
Webサイトの構成・設計・HTML・CSSなどの全般知識資格 エキスパートはビジュアルデザイン・配色・運営・管理を追加しての証明 |
特定非営利活動法人エルピーアイジャパン実施 |
公的資格 |
Webにおけるプロフェッショナル資格 HTML5だけでなくCSSやJavaScriptなどに関する技術や知識を証明 |
特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会実施 |
国家資格 |
Webデザイン関連唯一の国家資格 デザインやコーディングだけでなくインターネットの全般的な知識 |
サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会実施 |
ベンダー資格 |
photoshopの使い方に長けた人に与えられる資格 仕事で応用できるだけの能力を持つ証明(エキスパート取得で専門性UP) |
サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会 |
ベンダー資格 |
llustratorの使い方に長けた人に与えられる資格 llustratorはグラフィックデザイナーにおいて基本的なソフト |
公益社団法人 日本印刷技術協会(JAGAT)実施 |
公的資格 |
「よい印刷物をつくる」ための資格 現物を取り扱うグラフィックデザイナーのDTP制作技術や知識の証明 |
色彩検定協会実施 |
公的資格 |
色彩に関する感覚や知識のプロフェッショナル証明になる資格 理論に則った形で色を扱う能力は多くの現場で仕事の成果を高めるスキル |
東京商工会議所実施 |
公的資格 |
理論的にデザインを組み立てる力はWebデザイナーには必要 |
WebデザイナーとWebエンジニアは、Webシステムを作るために欠かせない職種ということもあって、ここまでエンジニアとデザイナーの仕事内容や必要スキルを紹介してきました。
デザイナーとエンジニアの境界線がなくなりつつある今、互いの職種で補っていくスキルの必要性があります。
では具体的には、どのようにスキルアップをしていけばいいのかを解説していきます。
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フリーランスとして活躍するためのスキルアップ方法
スキルアップの方法は、通学生のスクールやeラーニングなどで技術や知識を学ぶ他にも、多くの方法があります。
そのひとつが、
■資格を取得すること!
企業の後ろ盾を持たないフリーランスにとっては、自己投資でもあり実力の証明にもなります。
資格を取得することで、アピールポイントや単価アップの基準になるため多くのメリットがあります。
まずは、自分に必要な資格を見極めることから始めましょう。
■実際に手を動かして作る!
基素的な技術と知識が付いたら、実際に成果物を作ってみましょう。
作品として成り立つものを一つ完成させることで、様々な知識や調査が必要になります。
何かの課題があって、その解決策を考え・調べ・実行する繰り返しがスキルアップに繋がります。
■勉強会に参加してみる・同業者と話してみる!
どの業界・職種においても、勉強会が開催されています。
高い知識やコミュニケーション能力を高めるために、おすすめなのが「勉強会」への参加です。
勉強会では情報交換をしたり、新技術の情報や使い方に関する講演会も行われています。
勉強会は、わからないところを経験者や現役の人と話せる貴重な機会でもあります。
Web検索すると多くの勉強会が開催されているので、積極的に参加することをおすすめします。
■作品をWeb上に公開するのは必須!
作ったものをWeb上に公開してみまう。
エンジニアやデザイナーなどモノを作り出す職種でフリーランスという働き方をしている人にとっては、個人のサイトは「顔」とも呼べる大切なものです。
クライアントが仕事を依頼する際に、最も重視するものが作品や制作実績です。
仕事の依頼に繋がる大切な営業ツールでもあるので、しっかりと作り込むことが必要です。
どんなにスキルを身につけた人でも、作品を公開していかない限りは証明することはできないので、ポートフォリオ・実績を掲載するのは必須です。
また、料金や仕事の範囲などを明朗に提示することで、仕事も受注しやすくなります。
■日々の小さな目標を立て成功体験を積み重ねよう!
1日に1つ何かの目標を立て、それに向けて行動して目標を達成する習慣を持ちましょう。
小さな成功体験を何度も積み重ねることで、自分への自信が高まります。
この自信が、「強いチャレンジ精神」も育ててくれます。
共通して求められるスキルはビジネススキル
業種や職種によって技術的なスキルは違ってくるものですが、どんな社会人にも共通して強化すべきスキルというものがあります。
仕事ができる人は、最低限必要な「ビジネススキル」を持ち合わせています。
ビジネススキルとは、仕事において高いパフォーマンスを発揮するためのスキルのことです。
これらのスキルはビジネスだけでなく、人生を生きるうえでも一生使えるスキルでもあります。
- 自己管理・時間管理術
- コミュニケーションスキル
- ITリテラシー
- マーケティングスキル
- コピーライティング
- パブリックスピーキング
- ロジカルシンキング
- スモールビジネスの作り方
これらのスキルを高めて行くことで、質の高い仕事や人生を送ることができるようになります。
まとめ:WEBの世界もニーズをウォンツに転換していこう!
これからのビジネスはインターネットなしでは、成り立たなくなってきます。
インターネットビジネスにとって、Webサイトは欠かせないものです。
そのためWEB系関連の職種は、今後も需要が減ることなく安定が続いていく職業と予想されています。
特にWeb開発・Eコマースなどの分野は大きく発展していくこと言われています。
”良いモノを作れば売れる”という時代は終わりました。
これからのモノ作りは、与えられた要望を満たすために、全体を理解し多くの情報を整理しながら、作ったものの見せ方や、伝え方と言ったマーケティング、プロモーション、プレゼンテーションなど様々なテクニックが求められる事は間違いないといえます。
ただ単に「サイト開発ができる」だけでなく「新しい価値観」を提供できるデザインやサイト構築が提案できる人材になることができれば、今後も活躍できるフリーランスになっていけると言えるでしょう。
また、これからの時代は、一つの専門性だけではリスクが高いというのも事実です。
変化の激しい時代には、目の前の損得勘定だけで勉強や仕事をしがちですが、「自分が蓄積していきたい専門性」を持ってキャリアを高めていくことが大切です。
専門性を学び身につけていくコツは、
- これからの時代に何が必要になるのか半歩先取りして勉強する
- 学んだ専門性を周囲にアピールする
- キャリアの軸を見つけ軸となる専門性を勉強する
- 軸になる専門性を組み合わせて強くする
自分の軸を見つけるには自分自身を振り返り、生涯追い続けて行きたいテーマを探してみることです。
そのテーマが自分の軸となる専門性となり、キャリアの深みになって行きます。(=自己ブランディング)
専門性を成果に結びつけるためには、幅広い専門分野の裏にある基礎理論や普遍的思考をマスターし、いつでも引き出せるようにしておく必要があります。
様々な知識を引き出しに入れておくことで、それがどこかでアイデアに繋がってくるはずですので、焦らず自分らしく働き続けられる力を身につけていきましょう。