
英語は学生時代に学んでいたけど、社会人になってからは全く……という人も多いはず。
言葉は、コミュニケーションのための手段であり道具ですが、空間や時間も越えて伝達という役目も果たしながら、社会の移り変わりによって変化して行きます。
そのため、母語として使われる人数が多い言語と、主要言語として多く使われている言語とには違いがあります。
主要言語の中でも、やはり世界共通語の「英語」が一番という地位は、この先も不動のようです。
日本人が最初に語学を学ぶのであれば、まずは「英語」から!
その理由を正しく理解するために、世界の言語事情にスポットをあてました。
世界の言語事情が分かれば、これから外国語を学ぼうという人、また第二外国語を学ぼうとする人にとって、どの言語・言葉に最も学ぶ価値があるか?が理解できるはずです。
また、外国語を学ぶメリットなどを知ってもらうために、
- 外国語を学ぶということは『知らなかった世界』を知ること
- 世界の言語の分布と話者数のランキング
- 世界でよく使用されている言語とそれらの重要性
- 世界最強の言語はやっぱり英語!その理由
- 日本人からみた難しい言語と英語話者からみた難しい言語の違い
- 世界を視野に入れる人が選ぶ第二外国語の選び方
- 外国語を学ぶと脳にもメリットがある
- 語学習得に“遅い”はない!
など、データをもとに分かりやすく解説していきます。
Contents
- 1 言葉を学ぶとは『知らなかった世界』を知ること
- 2 世界の主要言語23を話者数と使用地域で分類
- 3 世界各国の第二言語は何語かを知っておこう
- 4 世界全体で最も使用されている言語ランキング
- 5 30年後の世界を見据えた”学ぶべき言語”ランキング
- 6 世界の目線で日本が見る!重要視される言語の将来性
- 7 日本人からみた難しい言語と英語話者からみた難しい言語は違う
- 8 外国語を勉強することで脳が得られるメリット
- 9 語学習得に“遅い”という時はない!
- 10 言語はその国の人たちの価値観や文化の鏡
言葉を学ぶとは『知らなかった世界』を知ること
世界には多くの言語が存在していますが、その数は何と7000以上だと言われています。
その内3000は近い将来、話者数の減少でなくなってしまうと多くの学者が予測しています。
言語には伝達という大切な目的があるので、1つの言語が無くなるということは1つの文化が無くなるということです。
つまり、母国語以外の言語を知るというは、その国の文化やその国で生きている人達の価値観を知るということでもあるのです。
また言葉は、コミュニケーションのための手段であり道具でもあります。
海外や多国籍企業で働く場合には、様々な国の人々といかにコミュニケーションができるかが、仕事の半分以上を左右するとまで言われています。
スムーズな人間関係を築くには、言葉がもつ文化や価値観を知って初めて、本当の意味でのコミュニケーションができるといえるでしょう。
語学を学ぶなら、まずは今の世界の言語がどうなっているのかを知っておく必要があります。
学ぼうとまで思っていない人でも、世界で使われている言語がどんなものなのかを理解するだけでも、世界の見方が変わってくるはずです。
世界の主要言語23を話者数と使用地域で分類
現在、世界に7,000以上の言語が存在するなか、5000万人以上が母語として使用している主要な言語は23言語あります。
この23言語で、41億人の母国語を構成しているわけです。
この23言語を、話者数と使用地域がわかるように分けたインフォグラフィックを紹介します。
↑ こちらから大きい画像で見れます
(South China Morning Postより)Alberto Lucass 作
【インフォグラフィックの見方】
■地球上の人口が72億人と前提している
■「どういう言語の話者なのか」というデータ63億人を含む
■対象となっている23の言語の話者が41億人
- 太い黒枠⇒各言語を表す
- 数字⇒国別のネイティブスピーカーの数(100万単位)
- 国の色⇒言語が各地域でどのように定着しているかを示す
例えば、
■日本語の場合
JAPANESE128 = 日本語話者数「1億2800万人」
日本語は他の国に話者がいないため「Japan 128」しかありません。
もし日本語が複数の国で話されている場合、太い言語の枠の中に国の名前と話者数が記載されています。
■英語の場合
ENGLISH335 = 英語総話者数「33500万人」
そのうち、USA22500万人・オーストラリア1560万人・カナダ1940万人、その他の国8カ国。
さらに「グレーに+印」⇒ 話者数が少ないながらも別の地域でも話されていることを意味する
中国語は話者数が11億9700万人で世界最多。(今後も人口が増える予測)
中国国内の話者数は11億5200万人ですが、実は多くの方言も「中国語話者」としてまとめられています。
意外にも、英語は母語話者は3億3500万人で、様々な地域に話者が散っているのがわかります。
母語話者の比率が大きい言語⇒特定の国内で重宝される言語(例:日本語)
▶こちらも参考にどうそ!『世界の母語人口(文部科学省より)』
世界各国の第二言語は何語かを知っておこう
世界の国々が第二語学として、どんな言語を使っているのでしょうか?
世界各国での第二言語が一目瞭然でわかる!インフォグラフィックを紹介します。
『世界の各国が使用している第2言語』
(Interesting Map of Second Languages - MoveHub より引用)
ヨーロッパ・北アメリカ・南アメリカ・中央アメリカ・アフリカ・アジア&中央ヨーロッパ以東に分けたものも、見れるようになっています。
日本だけが、黄色が塗られているのが示されています。
- イギリスの第2言語・・・・・ポーランド語
- フランスの第2言語・・・・・英語
- スペインの第2言語・・・・・カタロニア語
- ロシアの第2言語・・・・・タタール語
など、各国での第2言語が一目でわかるようになっています。
※詳しい詳細は、下記のサイトをご覧ください!
▶Interesting Map of Second Languages - MoveHub
では、世界全体で最もよく利用されている言語を見てみることにしましょう。
世界全体で最も使用されている言語ランキング
『The most spoken languages worldwid』調査
1位:英語 15億人
2位:中国語 11億人
3位:ヒンドゥー語 6億5000万人
4位:スペイン語 4億2000万人
5位:フランス語 3億7000万人
6位:アラビア語 3億人
7位:ロシア語 2億7500万人
8位:ポルトガル語 2億3500万人
9位:ベンガル語 2億3300万人
10位:ドイツ語 1億8500万人
(The most spoken languages worldwide in 2019(by speakers in millions「Statistaより」)
この結果によると、
世界で最も使用されている言語は「英語」でした。
世界の総人口が約70億だとすれば、英語が使えれば世界の約20%の人と繋がれるということになります。
第二言語話者の割合が多い言葉は、国際言語として役立つ言語とも言えます。
データは正確な数字を出すことや数値を統一することは不可能
データ結果には、実際に現地に行くと少しづつ違う感じがあるのを感じるはずです。
言語一つ取り上げても様々なデータ結果がありますが、切り口・まとめ方次第で数値に違いがあります。
例えば、
- フランス語・・・・・家族間でもフランス語だけしか話さない人たちに絞れば7700万人
- アラビア語・・・・・実際には標準アラビア語を日常の中で話さない(統計では標準アラビア語数)
そもそも、正確な数字を出すことや、それらを統一することなど不可能なことです。
あくまでデータは正確性を求めるのではなく、参考程度のものという認識を持って見ることです。
最後に、おもしろいデータを見つけたので紹介しておきます。
それが、世界で最もパワーを持つ言語を数値化にしたものです。
これから語学を学ぼうと思っている人・第二言語を学ぼうと思っている人にとって、必見のランキング!
どの言語・言葉に最も学ぶ価値があるのか?ということに、迫ってみますので参考にしてください。
30年後の世界を見据えた”学ぶべき言語”ランキング
どんな言語を学べばいいか迷っている方のために、今後、影響力を持つであろう言語ランキングをご紹介します。
つまり、”世界で最強の言語”を決定するランキング”というわけです。
エコノミストのカイ・L・チャン博士によって、世界の言語をランクづけしたものです。
このランキングは、下記の5つの観点から評価されています。
①「地理」・・・・・話されている国の数と面積、訪れる旅行者の数
旅行先で当言語が通じるかどうか(どのくらいの範囲で言語が通じるか等)
②「経済」・・・・・GDPや通貨の価値
③「コミュニケーション」・・・・・母語話者の数や外国へ渡航する人の数(会話に交わる力)
④「知識とメディア」・・・・・ネット上のコンテンツ量やトップ500に入る大学の数
知識やメディア力(ネットにおいての情報量やアカデミック論文など)
⑤「外交」・・・・・国際通貨基金など国際機関への加入状況
国際関係に交わる力(国際通貨基金や国連など)
母語話者・第二言語話者・言語習得者の全てを合わせた数字です。
1.00ポイントが最高評価で、各項目にある数字はランクを指しています。
数字が大きい項目はマイナスポイント
数字が低い項目はプラスポイント
各項目の評価比率は①~④までが22.5%、⑤が10%という配分です。
では、世界で最も話されている言語ランキングを、トップ10まで見ていくことにしましょう。
- 1位 英語・・・・・・・・・・・・・・ 889 (1・1・1・1・1)
- 2位 中国語・・・・・・・・・・・・ 411 (6・2・2・3・6)
- 3位 フランス語・・・・・・・・ 337 (2・6・5・5・1)
- 4位 スペイン語・・・・・・・・ 329 (3・5・3・7・3)
- 5位 アラビア語・・・・・・・・ 273 (4・9・6・18・4)
- 6位 ロシア語・・・・・・・・・・ 244 (5・12・10・9・5)
- 7位 ドイツ語・・・・・・・・・・ 191 (8・3・7・4・8)
- 8位 日本語・・・・・・・・・・・・ 133 (27・4・22・6・7)
- 9位 ポルトガル語・・・・・・ 119 (7・19・13・12・9)
- 10位 ヒンドゥー語・・・・・ 117 (13・16・8・2・10)
「World Economic Forum」がPLI(Power Language Index)に基づいての予測発表「Statista」より
第1位:英語が世界最強の言語という地位は健在
英語が、世界共通語として確立している地位は健在のようです。
「コミュニケーション」以外、全ての項目について英語が1位。
ただし、欧米といえども「ラテン系」の国々や、共産圏や社会主義国では英語は通じにくいようです。
世界経済でトップのアメリカは英語圏ですが、スペイン語圏出身者が多いので、スペイン語を日常的に使うことが多々あります。
”ぷらちけ本館”ではオンライン英会話についても紹介しています。よろしければ参考にしてください。
第2位:中国語は話者数で見れば世界最多の言語
中国は人口が世界1位というだけあって、話者数で見れば英語を抜いて1位。
2018年の国際通貨基金の統計によると、GDPがアメリカに次ぐ第2位ということもあり、中国語の重要性はますます高まっていくでしょう。
中国語を使うのは主に中国・台湾ですが、中国と関係が深い社会主義系の国々に行った時に役立ちます。
第3位:スペイン語は世界的に重要度が高まってきている言語
スペイン語は、世界20カ国以上で公用語に指定されています。
国連の共通語のひとつでもあり国際言語と言われているだけに、世界的にも重要度の高い言語です。
スペイン語は国内で使われる以外にも、アメリカ大陸で一番使用されている言語です。
つまりスペイン語を覚えると、アメリカだけでなく、メキシコから南の国ほとんどで意思疎通ができるということです。(ただし、ブラジルはポルトガル語)
今までアメリカで人気の外国語といえばフランス語でしたが、ここ最近はスペイン語に変わってきています。
4位以下のランキングは、以下の通りです。
第4位:フランス語は世界約80カ国で使われている言語
フランス語はアフリカの多くの国で公用語として話されていますが、フランス語だけでしか話していない国はありません。(フランス語を公用語に指定する国:29カ国)
そのためフランス語圏の国は、必ず英語やアラビア語、現地の言葉なども公用語に入っていることが多いです。
第5位:アラビア語はイスラム圏で主に使われている言語
アラビア語は、アラブ諸国と中東、北アフリカの一部の地域など、イスラム圏で主に使われている言語です。
国連の公用語の一つでもあり、世界の主要都市で使われています。(公用語に指定している国:27カ国)
第6位:ロシア語はどこに行っても標準語で話されている言語
ロシアは人口が多く世界的に見ると、ロシア語を母語として話す人もその分布も広大になります。
ロシア語はロシア全土に広まった歴史が浅いためか、ロシアのどこにいっても標準のロシア語が話されています。
ロシア連邦には22もの共和国があるので、いろんな人種の人たちと会話ができるようになります。
国連の公用語の一つですが、ロシア以外の地域でロシア語を使用する人が減る傾向にあるので、ロシア政府がロシア語の普及に力を入れています。
第7位:ドイツ語はヨーロッパで一番の経済大国の言語
ドイツはEUの中で最大の経済力を持っており、失業率もEU加盟国の中では最低で、常にEUのリーダーシップをとり続けている国です。
実は、多くの言語の中でもドイツ語だけが、ドイツとその周辺のオーストリア、スイスなどでしか使われていない言語です。
第8位:ポルトガル語は他とは異なる進化を遂げた言語
ポルトガル語はポルトガルの母語ですが、他とは異なる進化を遂げたタイプの言語です。
ブラジルが約全体の80%を占め、残りはアフリカのモザンビークやアジア諸国など世界の大陸にまたがって話されています。(公用語に指定している国:9カ国)
第9位:ヒンディー語は人口増加と経済力の伸びで期待される言語
インドの母語でもあり公用語にもなっているため、第二母語とする人が多い言語です。
その他に、フィジー、マダガスカルの近くでも話されています。
インドは経済力を伸ばしてきている国でもあり、30年後には話者数が6億万人近くになるともいわれ将来的に有望な言語でもあります。
第10位:日本語は世界最大の一国一言語を成り立たせる言語
日本語を母語とするのは日本人だけなので、世界最大の一国一言語で成り立っている国と言えるでしょう。
日本人が外国語を学ぶのであれば、世界共通語でもある英語を学ぶことで他の言語が学びやすくなります。
世界の目線で日本が見る!重要視される言語の将来性
世界目線で言語を見れば、世界で重視される言語は国連公用語という見方もひとつですが、日本人が世界を視野に入れて見た言語のポイントをお伝えします。
世界を視野に入れている人は、世界目線で語学の将来性を見据えて今を見ることも大事なことです。
語学を学ぶうえで、どの語学を選択するかの参考に役立ててください。
英語:世界共通語!どの言葉よりも英語が一番使用されている
英語は、世界中の人と繋がる可能性を最も広げてくれる世界共通言語です。
そのため英語は、インターネット上での使用言語の半分以上を占めています。
また、インターネットユーザーが検索する時に使用する言語でも英語が1位となっています。
世界中のウェブサイトで1000万以上が使用している言語を数値化
English・・・・・59.7%
Russian・・・・・8.7%
Spanish・・・・・4.0%
(2017年調査:Wikipediaより)
ネット上のコンテンツが英語で占められているということは、質の良い情報や信頼できる情報も英語で書かれている可能性が高いことを示しています。
※8位:Japanese・・・・・2.3%
最近では、自動翻訳の精度が高まってきたとはいえ、日本語発信の情報はまだまだ少ないといえます。
つまり、英語ができる人なら日本語しかできない人と比べて、10倍以上の情報にアクセスできるので選択肢を広げることができるということです。
中国語・・・・・華僑との繋がりが持てる
中国語が使えるようになるということは、中華系のインドネシア人・シンガポール・クアラルンプールや、中国と関係が深い社会主義系の国々の人々と、意思の疎通が図れるようになるということです。
現在、中国に向けてのWEBサービスに参入する日本人も多いのですが、ネットを通じて情報発信している人はまだまだ多いとは言えない状況です。
スペイン語・・・・・これから重要な外国語
スペイン語は第二外国語として、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスでも学ばれている言語です。
イギリスの“今後もっとも重要な外国語”としても1位を獲得しています。
西洋社会の変化と共に重視される言語も、フランス語対ドイツ語という時代から、フランス語対スペイン語という時代に向かっているようです。
フランス語もスペイン語も、30年には話者数にそれほど差がないとも言われています。
その理由は、
- 南米を中心とするスペイン語圏の人口が多くなっている
- アメリカでスペイン語の地位が向上してきている
スペイン語圏には、成長率の高い国がたくさんあります。
日本の企業もスペイン語圏を中心にビジネスを展開するはずなので、製造業関連を中心に日本語とスペイン語がわかる人材が求められる可能性が大きいと言えます。
また今後のインターネット市場は、日本語よりもスペイン語のほうが強いことは間違いないでしょう。
スペイン語は今後、数十年役立つ言語だといえます。
フランス語・・・・・イギリスでのフランス語は身近な言語
実は、今フランスで一番学ばれている外国語はスペイン語になってきています。
フランス語は、以前は英語よりも使われていたので、今でも「Air mail」の下にフランス語が使用されています。
ドイツは欧州経済の中心なので、海峡を渡ったところにあるフランス語圏はとても重要と言えます。
また、ロンドン人がパリに遊びに行く感覚は東京⇒大阪に行くような感覚に近い。
イギリスで学ばれている外国語はフランス語とされるほど、ヨーロッパの言語が多いといわれてきました。
実際に学ばれている言語と、将来重要になる言語は違うということなのでしょう。
アラビア語・・・・・アラビア語ができると注目度が高い
アラビア語は、日本には自由に使いこなせる人が少ないので、今後必要になるでしょう。
経済はあまり良くないかもしれませんが中南米の憧れでもあり、世界で最も期待されている言語とも言えます。
アメリカではアラビア語が話せる人材が不足しているので、アラビア語を使いこなせるとアメリカの政府関係の仕事への道が開かれると言われているくらいです。
また、サウジアラビアに行く日本人自体が少ないので、現地の言葉で発信するというのは、今インターネット社会でかなり効果的という見方もできるでしょう。
▶現地で活躍する日本人!From WASEDA to UAE 早稲田からUAEへ
ロシア語・・・・・ロシアは日本から一番近い国
ロシアには大都市が多く存在していて、日本での人気の北欧も・・・・。
日本からウラジオストクには、3時間くらいで行けます。
モスクワは、ヨーロッパ最大の大都市圏で人口が第1位ということもあり、ロシア語は世界中で3億人以上に使用されています。
ロシア語を使用する仕事は人材不足で高時給。
EU(欧州連合)のひとつエストニアでは、電子居住権が取れるということを知っていますか?
日本人でも取得できるので、エストニアの銀行口座が開設できて会社設立もできます。
今後、日本とロシアが交流を深めると、日本人のロシア語の重要性は高まる可能性があります。
▶モスクワを動画でもっと知れる! 日本語が堪能なロシア人のユーチューバー(アシヤさん)
ドイツ語・・・・・今ベルリンが熱い!フリーランスビザがあるドイツのシリコンバレー
ドイツ語は日本ではあまり人気がない言語のせいか、ドイツ語を高いレベルで操れる日本人が少ないのが現状です。
実はドイツ語を使いこなせると、かなりの需要がある言語です。
ドイツ語圏では、日本人の平均よりも収入が高い人が多く、一人当たりのGDPも日本より高い国が多いので購買力も高くなります。
また現在のベルリンではフリーランスビザがあり、シリコンバレーのような位置づけでもあるため、世界中からスタートアップ企業が集積していて、移住しやすい街づくりが進められています。
ポルトガル語・・・・・日本人にとって親しみやすい言語
ポルトガル語が一番多く話されている国といえばブラジルです。
ブラジルの人口は世界5位です。(約2億900万人)
ポルトガル語を話せると、約2億人もの人と交流できるようになります。
日本とポルトガルは歴史的に長い交流があり、日本語として溶け込んでいるポルトガル語も多く親しみやすい言語と言えるでしょう。
ヒンドゥー語・・・・・経済力を伸ばしてきている有望な言語
インドは経済力を伸ばしてきている国でもあり、30年後には話者数が6億万人近くになるともいわれ、将来的に有望な言語でもあります。
ヒンディー語を使えるということは、インド13憶人+パキスタン2億人に繋がりを持てるということです。
実際に学ばれている言語と、将来重要になる言語は違うということが分りますが、世界を視野に入れている人は、30年後の世界を頭に置いておくことも大事なことです。
語学は趣味としても一生涯楽しめるだけでなく、実用性も兼ね備えています。
大人になっての学び直しには、最強のスキルだと言えるでしょう。
参考までに語学の難易度は、国によって違うという調査結果があるので紹介しておきます。
日本人からみた難しい言語と英語話者からみた難しい言語は違う
①⇒一番簡単 ④⇒一番難しい
【日本人にとって難しいレベルの言語】
①韓国語・インドネシア語
②中国語
③英語・フランス語
④アラビア語・ロシア語
【英語話者にとって難しいレベルの言語】
①オランダ語
②フランス語・スペイン語
③ロシア語
④中国語・日本語・韓国語・アラビア語(東アジア言語が多い)
アメリカ人から見た「世界一難しい言語ランキングTOP10」⇒『Top 10 Difficult Languages to Learn』
アメリカ・カナダの有名なチャンネルwatchMojo.com でのランキングです。
外国語を勉強することで脳が得られるメリット
実は、外国語を勉強することは、趣味や仕事に役立つ以外にも、脳にとってもたくさんのメリットがあります。
脳機能が向上する
語学には、脳の機能そのものを高めてくれる効果があります。
■米ペンシルベニア大学のピン・リーらの研究
外国語を学ぶことで脳が構造的に変化し機能を向上させ、老化を遅らせることができるとされています。
つまり、大人になってからも脳を成長させ、老化までも防げるという効果があるというのです。
マルチタスクに強く多面的に物事を考えれる
語学を学ぶことにより「マルチタスク」に強くなるといわれています。
マルチタスクとは、複数の仕事などを同時にこなす能力のこと。
マルチタスクに強くなると、いくつもの仕事をバランスよく進めたり、効率的に作業したりすることができるようになります。
■エジンバラ大学(イギリス)の研究
外国語を学んだ人はそうでない人に比べて、学力・記憶力・情報処理の速さなどが総合的に高いことがわかりました。
語学習得に“遅い”という時はない!
大人になってからも「英語を習得したい」と真剣に思ってはいても・・・・・「今から始めるのは遅いかも」とあきらめている人が多くいるのが実情です。
なぜ、年齢によっては遅いと信じられているのでしょう?
実は、学習能力が年齢を重ねるごとに下がっていくという「語学学習の臨界点(期)」については、未だ決着がついていません。
ただ、大人は子どもよりも総合的知能が優れているため早く学習することができる!いう結論が出されていることだけは分っています。
子どもの語学学習能力が大人に勝るのは、学習を始めてから1年以降と言われていますが、総合的知能においては大人の方が優位だというのです。
その理由は、大人は日本語を通して英語を理解するからなのです。
つまり、日本語→英語・英語→日本語という言語処理を行っているので、語彙力をもっている大人の方が理解しやすいということになるのです。
言語はその国の人たちの価値観や文化の鏡
海外経験をすると、様々な国の価値観を持つ人から新たな刺激をたくさん受け、異なる視点で物事を捉えるという事を肌で感じます。
新たな外国語を習得することは、自分とは違う世界で景色を見ている人たちを想像し、その人たちが見ている世界に接近してゆくことです。
人は他者との比較なしに、自分を知ることができません。
自分の姿を、他の言語・文化という鏡に映すことによって見れるようになった時、初めてその外国語が「自分の言葉」となるでしょう。
今は、外国語の独学が しやすい環境が整っている時代です。
語学を学ぶには年齢は関係ありません、脳の機能も高めてくれます。
この機会に、まずは世界最強の英語を入り口として、自分とは違う世界で言葉と文化を学びながら、新しい世界へと自分を開いていくキッカケになれば幸いです。