歴史的建造物が近代的なホールに ビクトリアシアター&コンサートホール(Victoria Theatre & Concert Hall)シティホールエリア

高く白い塔が印象的なビクトリア朝の歴史的建造物です。
塔の左側が「ビクトリアシアター」であり、塔の右側が「コンサートホール」になっています。
Contents
最初はシンガポール市庁舎だった
最初に市庁舎として建設された当時は、高い塔もなく、建物も現在の左側半分だけでした。
建設されたのが1862年です。
イギリス人の建築家ジョンバーネットによる設計でした。
ビクトリア女王の記念として増設される
その後1901年のこと、逝去したビクトリア女王を追悼する意味を込めてメモリアルホールの建設が決定されました。
市庁舎の右側に54メートルもの高いパラディオ様式の時計塔、そしてさらに右側にビクトリアメモリアルホールが建設されたのです。
第二次大戦中の旧日本軍占領時代は、負傷兵収容の病院、日本軍のための劇場、戦後は軍事裁判と目まぐるしく役割を変えてきました。
独立前の1950年代はシンガポール自治政府設立の公聴会や国連の経済会議、人民行動党の結党の集会と政治色が濃い時代を経てきたのです。
ビクトリアコンサートホールへ名称が変更
右側のビクトリアメモリアルホールは、1979年に全面改修の後ビクトリアコンサートホールに名称変更されました。
地元のシンフォニーオーケストラであるシンガポール交響楽団がここに本拠地を移しています。
2014年に最新技術を駆使してリニューアル
ここは2010年から4年の大改造に入り、2014年に再リニューアルされました。
ビクトリアシアターは900席あった座席数を614席に減らしゆったりと観覧できるようになり、舞台やオーケストラのピットも拡張されました。
コンサートホールは2階バルコニー席が縮小され、舞台上の天井に音響板が設置されるなど、音響改善のために手が加えられました。
日本のゼネコン、佐藤工業がこのリノベーションをてがけ、最新の音響設備を有する劇場・コンサートホールとしてよみがえらせました。
本家ラッフルズ像
ここの前庭には、シンガポール近代化の父であるラッフルズ卿の銅像が立っています。
このブロンズ製の黒いラッフルズ像は、ビクトリア女王在位50周年記念として1887年にイギリス人彫刻家トーマスウォルナーによって製作され、セントアンドリューズ教会の前のパダン中央に高さ8フィートの記念碑として設置されました。
その後、ラッフルズ卿の上陸100周年を記念して1919年に現在置かれているビクトリアメモリアルホール前に移設されました。
これが、オリジナル黒ラッフルズ像です。
ラッフルズ上陸記念地点の白いラッフルズ像は、この元祖ブロンズ像のレプリカとなっています。
アクセス
MRT東西線および南北線が通るシティホール駅、またはラッフルズプレイス駅下車となります。
[施設名]ビクトリアシアター&コンサートホール
[住所]9 Empress Pl, シンガポール 179556
[URL]http://www.vtvch.com/
[マップ]https://goo.gl/maps/PW9RstCWdUn
シンガポールの観光旅行に関しては「シンガポール観光旅行完全ガイド」にてより詳しくお伝えしています。