何もないところで何もしないために行く離れ小島 ウビン島(Pulau Ubin)チャンギエリア

シンガポール本島から北に船でわずか10分という沖合に浮かんでいるのがウビン島です。
近代的なショッピングモールやホテルが立ち並ぶオーチャードロードやマリーナエリアとは打って変わって、昔ながらの大自然がまだ残っている憩いの楽園です。
自転車に乗って海風を楽しみ時間のたつのを忘れる、というのがここの一番の贅沢といえるでしょう。
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展望台からは外国が見える
ウビン島の展望台からは、シンガポール本島だけでなく外国であるマレーシアが一望できます。
人口わずか100人以下の島
マレーシア半島との間のジョホール海峡にあるウビン島は開発の波に取り残された島で、以前には300人以上もいた人口も、現在はわずか100人を切っています。
渡し舟はどこにでもある小さな小舟
チケットもなく、現金を船頭さんに渡すだけというシンプルな乗船です。
港に並んでいる冴えない小さな小舟がウビン島に行く渡し舟で、人数が揃ったら出帆です。
人数が揃うまで待たなければなりませんが、ここでイライラしては意味がありません。
そんな忙しい都会の生活を忘れるために行くのがウビン島なのです。
レンタサイクルが旅行者の足
ウビン島には当然ながら地下鉄もバスも走っていません。
ここでシンガポール観光旅行客が移動するには、島内に整備されたサイクリングロードをレンタサイクルで走るのが一番です。
アップダウンもそれなりにありますので、有段変速ギアがついたものを借りるのがお勧めです。
また整備されたといっても、サイクリングロードのかなりの部分は未舗装の砂利道が多いので、ゆったりとしたペースで走るのがお勧めです。
急がない、というのがウビン島での過ごし方なのです。
採掘場跡の池ペカンクォリーとケタムクォリー
シンガポール植民地時代にイギリス政府はウビン島の花こう岩を採掘していました。
大きく掘り抜いた窪地に水がたまったところが池となっています。
密生したジャングルの濃緑色の木々と草地、青い水と空、削られた岩肌といった自然のコーディネートが心に沁み渡ります。
何もない、ということがこんなにか心地よいことだったのか、改めて痛切に感じるでしょう。
ジャングルに生活する動植物
ジャングルの生態系を身近に見ることができるチャンスとなります。
木の上に生活しているカニクイザルや、湿地帯や小川に生息するミズオオトカゲ、東南アジアのクチバシが大きくカラフルなことで有名なサイチョウと、注意深く目を凝らしてみるとたくさんの動植物が点在しています。
ここには案内板はあるものの、餌付けもしておらずガイドもオリもないので、たまたまタイミングが合えば珍しい生き物と遭遇できる反面、気を付けていないと何にも気が付かずに終わってしまう可能性もあるのです。
人気のハイキングコース チェクジャワ
海水から半分根を突き出して自生するマングローブの森の中を木製のボードウォークが張り巡らされており、海の近くの湿地帯を散策することができます。
海の上を歩く600メートルのコースと、マングローブ湿地帯の上を歩く500メートルのコースがあります。
海の上のボードウォークからは干潮時には海底にいるヒトデやイソギンチャクが見えます。
アクセス
チャンギ国際空港の北部にあるチャンギポイントフェリーターミナルから船に乗ります。
[地区名]ウビン島
[URL]http://singapore.navi.com/special/5031388
[マップ]https://goo.gl/maps/WcPyBYD22TF2
シンガポールの観光旅行に関しては「シンガポール観光旅行完全ガイド」にてより詳しくお伝えしています。