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シンガポール国立大学(NUS)は大学ランキングアジア1位。その理由とは

近年、シンガポール国立大学(NUS)のランキングが話題を呼んでいます。

イギリスに基盤を置く、世界中の大学を調査しランク付けしている「QS World University Rankings」の2016年度のランク付けで、シンガポール国立大学がグローバルでは12位そしてアジア地域では1位の大学としてランク付けされたからです。

これに対し、東京大学は、グローバルでは34位、アジアでは、5位。シンガポール国立大学に大きな差を付けられた形になります。

では、シンガポール国立大学のどういったところがアジアNo.1なのかを、シンガポール国立大学の様々な面から見ていきたいと思います。

Contents

世界大学ランキングとその背景

 

QS世界の大学のランク付けでは、大学の学術的な実績面と組織構成面でカテゴリー別に比較しています。以下の表はQSのデータに基づき、作成しました。

【大学の学術的な実績面の比較】

  シンガポール国立大学 東京大学
QSのサイト利用者による学術的評価 100 100
卒業生の雇用者による評価 100 99.6
学部の学生による評価 88.1 92.2
研究論文発表数 70.9 64.4

 

【大学の組織面の比較】

  シンガポール国立大学 東京大学
学術

スタッフ

全数 5062人 4515人
外国人スタッフ 3174人 (62%) 239人 (5%)
 

学生

全数 32705人 27348人
学部の学生数 26818人(82%) 13947人(51%)
学院の学生数 5887人(18%) 13401人(49%)
 

留学生

全数 9443人(全学生数の28%) 2422人(全学生数の9%)
学部の学生数 5004人(53%) 242人(10%)
学院の学生数 4439人(47%) 2180人(90%)

 

この2つの表を見ると、シンガポール国立大学(NUS)も東京大学も学術的な実績面ではあまり差がないのですが、外国人スタッフの採用と、留学生の受け入れの面で大きな違いがあるのがわかります。

特にシンガポール国立大学(NUS)が外国人スタッフが全スタッフ数に占める割合の半数を超しているのは、大変興味深いことです。

一つには、シンガポール国立大学で使われている言語が英語であることが強みで、外国人スタッフを採用しやすいと言うメリットがあります。

それでも文化の違いはあるのですから、受け入れるシンガポール国立大学側に、しっかりとした受け入れ体制があるからこそ、組織としてうまく運営されているということになるのではないでしょうか。

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シンガポール国立大学(NUS)の歴史

 

シンガポール国立大学(NUS)の正式な設立は、1980年ですが、実際には1975年に、シンガポール国立大学の前身である「南洋大学」から大学としての機能を引き継いでいます。

南洋大学は1956年に中国本土以外の国で初めて作られた中国語(シンガポールでは華語と呼んでいる)による大学です。

この大学ができる前はイギリスの植民地下で1905年に設立した英語によるシンガポール大学しかありませんでした。

これに対し、シンガポールに住む華人たちの中には華語による大学教育に強い思いを抱いていた人がかなりおり、そういった人たちは、中国本土の大学に留学をしていました。

ところが1949年に中国本土が共産主義になったため、シンガポールは中国との国交を断絶したため、行き場を失ったシンガポール在住の華人たちは華語による大学を作りました。これが南洋大学です。

南洋大学は、最盛期にはシンガポールだけでなく、東南アジアに住む華人達にも人気がありましたが、卒業後に職業を探す際に、英語を基調としたシンガポール大学の卒業生には勝てず、また、シンガポール政府の「英語を公用語とする政策」の下では民族を分離してしまうという意味で都合の悪いものでした。

そのため、1975年からはほとんどの学科を英語で行うようになり、1980年には、強制的にシンガポール大学に統合され、現在のシンガポール国立大学が誕生しました。

シンガポール国立大学(NUS)の学部

 

カリキュラムの構成

シンガポール国立大学(NUS)のカリキュラムは日本の大学と比べるとかなり厳しいカリキュラムになっています。

それはシンガポール国立大学(NUS)が、イギリスの大学体系に基づいて構成されているためです。

日本では大学受験が教育上の登竜門となっていますが、シンガポール国立大学(NUS)では、大学を卒業すること自体が登竜門となっています。

実際、学習量は高校の時の学習量とは比べものにならないほど多く、週当たりの授業数は一般の学生だと5~6授業、留学生だと4授業くらいになり、各授業の長さが2時間から2時間半と長いため、日本の大学のように簡単には卒業できません。

また、日本だったら、ほとんどが教授や講師の話を聞いたり、英文を訳すだけで、後は学期末の試験で成績を判定されるのですが、シンガポール国立大学(NUS)では、自分の調べたことを発表したり、意見を述べたりするチュートリアルや小論文を書くことに重点が置かれているため、宿題の量が日本の大学とは比べられないほど多いのです。

また、何よりも学習した知識の応用や論文の書き方などを学ぶと言う点で、学生の能力が高められます。

日本の大学とのもう一つの相違点は、日本の大学では、テスト結果が戻されることはあまりありませんが、シンガポール国立大学(NUS)では、テスト結果や提出した小論文などは、担当教官のコメントやアドバイスが付加され、学生にしっかりフィードバックされることです。

その結果を受け取った学生は、自分の悪い点を認識し、そこから改善点を見つけ、更に高いレベルを目指して努力することが期待されます。

 

シンガポール国立大学(NUS)の各学部の詳細

 

シンガポール国立大学(NUS)の法学部

シンガポール国立大学の法学部は、最初マラヤ大学の法学部として1956年に設立されました。それ以来キャンパスは2回ほど移動しましたが、今は最初のロケーションであるブキティマ(Bukit Timah)にあります。

法学部は法学士としてシングルの学位が取れますが、ビジネス経営、経済、生物学、公共政策のどれかと併せて2つの学位も取れるようになっています。

シンガポール国立大学の法学部は1958年に設立されました。

当初はマラヤ大学の法学部で、その後、キャンパスを2回変えていますが、現在は最初にキャンパスだったブキティマ(Bukit Timah)に戻っています。

法学部では法学士として単独の学士号が取れますが、2つの学位も取れるようになっています。その場合、選択できる学科は、経済、ビジネス経済、生物学、公共政策です。

シンガポール国立大学の法学部は、イギリスの法律システムである慣習法に大きな影響を受けています。

慣習法とは、法律として文書化してないのですが、これまでの慣習として効力を持っているものに基づいて判断するやり方で、日本などで採用している民法とは異なるシステムです。そのため、日本の大学で法律を学んでシンガポール国立大学に移籍する場合は、慣習法の授業を受ける必要が生じます。

 

シンガポール国立大学(NUS)のビジネス学部

これらの学科シンガポール国立大学のビジネス学部は、その前身が「ビジネス管理学科」と呼ばれ、1961年からシンガポール国立大学の経済学部の一部に組み込まれていました。2002年に、「ビジネス学部」という名前で独立した学部になりました。

ビジネス学部はアジア太平洋地域のビジネス学部の中でトップにランキングされ、グローバル的にもリーダー的な存在として認められています。

シンガポール国立大学のビジネス学部には、以下のような6つの学科があります。

 

【経理学科】

国際的な感覚を醸成しながら、アジアの経理分野に目を向け、次世代的なマーケットリーダーの育成を目指しています。

 

【意思決定科学学科】

分析、運営研究、供給管理に焦点を当て、大学と企業を結ぶスキルを学びます。日本の「Yamato Group」などと提携を持っています。

 

【財政学科】

財政学科では研究が活発で、これまで、様々なファイナンシャル・レビューで研究論文を発表しています。研究課題としては、「財政管理」や「リスク管理」などを扱ってきました。

 

【管理・組織学科】

管理・組織学科では、企業の人事課が執行するような業務内容、つまり人材育成、従業員の安全衛生、起業指導などについて学びます。

 

【マーケティング学科】

マーケティング学科では、投資教育、市場や顧客の分析などの科目を教えています。

 

【方策・方針学科】

方策・方針学科では、アジアにおけるビジネスに焦点を当て、法人管理、市場原理、テクノロジー&改善などについて学びます。

 

ビジネス学部では、学生へのサポートが活発で、奨学金はもとより、海外留学・海外インターンシップ(最高1.5年)、ダブルディグリー、トリプルディグリーなどの制度を設け、学生に高いインセンティブを提供しています。

そのため、教える側としても、様々な工夫をしています。以下はその一例です。

・クラスの70%以上がクラス人数50人以下で、小数精鋭を目指す

・クラスの半部以上には学期末試験がなく、その代りに論文などを提出

シンガポール国立大学のビジネス学部では、東洋の見識と西洋の知識を合わせたものを教え、最終的には、グローバルリーダーを育成することを目指しています。

 

シンガポール国立大学(NUS)の人文・社会部

シンガポール国立大学の人文・社会科学学部は、アジア学科・人文学科・社会科学学科の3つの学科から形成されています。各学科の科目は次のようになっています。

・アジア学科 : 東南アジア学、中国学、中国語学、南アジア学、日本学、

マレー学

・人文学科 : 歴史学、英語学、英文学、演劇学、哲学

・社会科学学科 : コミュニケーション&新メディア学、経済学、地理学、

政治科学、心理学、ソーシャルワーク学、社会学

どの学科も3年で学士号の取れる普通コースと、もう1年追加して優等学士号の取れる「オナーズ」というコースがあります。

その上で、研究のチャンスがあれば学院に進むこともできます。

 

ここで難しいのは、自分が選んだ学科の内容を習得するだけでなく、広く知識を広めるために、人文・社会科学学部の他の2つの学科の科目を織り込んだモジュールを選択することが義務付けられていることです。

また、2つの科目をフルで専攻することも認められています。

ただし、この場合は、2つの科目を専攻することから生じる学習の負荷に対応できることが条件になっています。

上述の学科とは別に、人文・社会科学学部には語学センターもあり、アラビア語、インドネシア語、中国語(北京語)、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、日本語、韓国語、マレー語、スペイン語、タミル語、タイ語、ベトナム語の13の語学を教えています。

 

 シンガポール国立大学(NUS)のコンピューター学部

シンガポール国立大学(NUS)のコンピューター学部は1998年に設立されました。

現在この学部にはコンピューター科学学科と情報システム学科の2つの学科があります。

コンピューター学部は、産業顧問委員会からアドバイスを受け、カリキュラムの内容などを調整しています。

コンピューター学部には6つのカリキュラムがあり、他の学部の学科と併せてダブルディグリーを専攻できるシステムもあります。

このダブルディグリーはシンガポール国立大学内に限らず、ブラウン大学やケンブリッジ大学、ジョージア工業大学など、シンガポール国立大学と提携のある大学の学科も選ぶことができます。

コンピューター科学学科では、人工頭脳、メディア、データーベース管理、システムとネットワーク、ソフトウェアエンジニアリングなど全部で7つの分野の科目を教えています。

 

シンガポール国立大学(NUS)の歯学部

シンガポール国立大学(NUS)の歯学部の創立は1929年と早く、最初はキングエドワード7世医科大学の歯学科として創設されました。

アジアのイギリスの植民地の中で最初に作られた歯学科です。

現在の歯学部は4年間受講することにより、歯学士号が取得できます。

 

シンガポール国立大学(NUS)の設計・環境学部

シンガポール国立大学(NUS)の設計・環境学部は、1969年に設立した学部で、建築学科、建築物及び不動産学科、産業設計学科の3つの学科からなっています。

イギリスに拠点を置く世界の教育及び研究分野の専門会社であるQuacquarelli Symonds (QS)が実施した2016年の世界大学ランキングによると、シンガポール国立大学の建築学科は、中国のTsinghua大学に次いでアジアで2位、世界で9位になっています。

ちなみに東京大学の建築学科は世界で13位です。このランキングは学術的な評価や雇用者側の評価など、いくつかの基準に基づいて評価したものです。

シンガポール国立大学の建築学科では、学生に対し、創造的でありながら実現可能な建築設計を目指すよう指導しています。

そのため、自身の設計内容について、他の人から意見を出してもらい、客観的な見方をすることに重きを置いています。

また、設計した建築物がユーザーにとって使いやすい内容になっているかなどの点もしっかり確認します。

 

シンガポール国立大学(NUS)の工学部

シンガポール国立大学の工学部は1968年に設立されました。

シンガポール国立大学の学部の中では最も大きな学部です。

工学部の中には、機械工学、生物工学、材料科学・工学、産業・システム工学、化学・生体分子工学、土木環境工学、工学化学プログラム、コンピューター工学の学科があります。

シンガポール国立大学の工学部では日々進展する世界の工学産業の研究、設計、製造などの分野の状況に合わせて、例えば上級ロボット工学、ダイナミック材料試験、新材料の改良などのプログラムを展開しています。

また、多くの学生が奇抜な自動車のデザインコンテストなど国内外で行われる工学関係のコンテストにも参加しています。

同時に工学を通して社会の役に立つようなプロジェクトにも参加しています。

例えば、インドネシアやベトナムなどの人里離れた地域に1か月ほど滞在し、その地域の生活を工学的な面から向上するようサポートするというような活動もカリキュラムに含まれています。

このように、シンガポール国立大学の工学部では、多くの工学に関する機会が創出され、学生たちはより多くの工学知識を蓄積し、新しいアイデアが創出できるよう指導されています。

その一環として、工学部の学科の他に他の学部や学科と併せて2重の学位が取れる仕組みがあります。

また、しっかりとした計画を立て、学習の負荷をこなせる場合は、3年もしくは3.5年というように規定の年数より短期間で卒業することもできます。

 

シンガポール国立大学(NUS)の医学部

シンガポールには、医学部を持つ大学が3つあります、シンガポール国立大学もその一つで、医学部はヨン・ルー・リン医学部と呼ばれています。 

1905年にイギリスの植民地主義の下で設立された医学部で、当時は「海峡入植及び連邦マレー州政府医学部」という大変長い名前が付いていました。 シンガポールでは最初の医学部になります。

やがて第2次世界大戦が始まり、シンガポールは日本軍に占領されましたが、その間も医学部はずっと開校していました。 

戦争という非常な状態で開校していたわけですから、何人かの医学生が砲弾に当たって亡くなりました。彼らの名前は戦争記念碑に刻まれています。 

その後、シンガポール国立大学の医学部は幾度かの併合を経て、現在のヨン・ルー・リン医学部になりました。

 

ヨン・ルー・リン医学部には、外科、小児科、解剖学など医療関係の基本的な各学科が設けられていますが、その中には、看護研究センターや公衆衛生などの学科も含まれています。

シンガポール国立大学の医学部は、2005年に米国のノースキャロライナ州のデューク大学の医学部と提携して、「デューク‐NUS医学部大学院」を設立しました。

希望するシンガポール国立大学の学生は、医学部の学士を取った後で受諾されれば、この大学院でアメリカ式の医学を学ぶことができます。

この大学院に最初に学生が受け入れられたのは、2007年ですが、4年後に卒業し、これまでに200人以上の医学博士を生み出しています。

 

この学院での4年間はデューク大学の医学部のカリキュラムに基づいて組まれています。

学生は学習の内容をあらかじめ調査しまとめておきますが、まとめた内容をチームによる討議の場に持ち寄り、意見を交換します。

デューク‐NUS医学部大学院には、医学博士号のプログラムもあります。

このプログラムを終了するには、試験室での4か月の研修と、4年から5年を費やした博士号に値する研究が必要とされます。

このプログラムに受け入れられるのは15人のみですが、決められた内容を完了すると、シンガポール国立大学とデューク大学両方の大学から博士号がもらえます。

 

シンガポール国立大学(NUS)の理学部

 

シンガポール国立大学の理学部には、物理、数学、化学などの従来的な学科の他に、現在の社会環境を考慮した学科、コンピューター生物学、食品化学・テクノロジーなどが用意されています。

また、環境学は、人文・社会学部との共通学科となっています。

これらの学科は専攻学科ですが、副次学科として、水産生態学、生物物理学、環境生物学、工学・半導体技術など16の副次学科があり、そこから希望するものを選ぶことができます。

理学部でユニークなのが、フランスのグランゼコールと提携をもっていることです。

グランゼコールとは、フランスの教育機関ですが、普通の大学とは異なり、実際の社会生活に直接役立つような知識や技術を身に着けることを目的とした教育機関で、レベル1がシンガポール国立大学の優等学士(Honours)のレベルに値します。

グランゼコールに入学するためには、フランス語の能力がもちろん必要ですが、その他に数学、応用数学、物理のいずれかの学士号を持っていることが条件になります。

シンガポール国立大学の理学部内で取れるダブルディグリーとしては、特に推奨されたものが3つあります。

これらは、コンピューター科学&数学(又は応用数学)、法律&生命科学、物理&材料科学・工学です。

 

シンガポール国立大学(NUS)の公共政策学院

シンガポール国立大学の公共政策学院はシンガポール国立大学の中でもユニークな独立した学院です。

この学院にはシンガポールの創設者であるリー・クワン・ユーの名前が付けられており、正式には「リー・クワン・ユー公共政策学院」または頭文字を取って「LKY公共政策学院」と呼ばれています。

シンガポール国立大学の中ではまだ比較的新しい教育部門で、2004年に創立されました。

LKY公共政策学院は、以下のような理念に基づいて運営されています。(シンガポール国立大学のLKY公共政策学部のサイトからの引用)

 

“ビジョン

優れた管理とリーダーシップを通して世界を向上する

ミッション

より持続可能な世界を目指し、ソートリーダーを育成し、管理の基準を高め、人々の生活を改善することにより、アジアにおける世界の公共政策のリーダーを目指す“

 

LKY公共政策学部には4つの修士号のプログラムがあります。

 

・公共政策 (Master in Public Policy – MPP)

  • 期間 : 2年
  • 特権 : 交換留学、インターンシップ、ダブルディグリー

・公共工務 (Master in Public Administration – MPA)

  • 期間 : 1年
  • 特権 : 海外研修、ダブルディグリー

・公共管理 (Master in Public Management – MPM)

  • 期間 : 1年
  • 特権 :  米国の提携大学への留学(1学期間)、シンガポールの法令機関で研修

・国際事情 (Master in International Affairs – MIA)

  • 期間 :  2年
  • 特権 : アジア的な洞察に基づいたグローバル的な見方の研究、トップの機関の名士との交流

 

これらの4つのプログラムでは、実際的な方法で授業が行われます。

例えば、公共工務 (Master in Public Administration – MPA)の必修科目の一つである管理研究では、ある地域の政策における課題や問題点をテーマを決めて分析し、それに対し、解決策の提言案を1年かけて研究・作成し、最後にクラス内で発表します。

この研究には実際に現地に行って観察することも含まれます。

LKY公共政策学院のもう一つの特徴は、プログラムの所でも述べましたが、海外の大学や教育機関との提携が充実していることです。

提携を持っている国は、米国、ドイツ、イタリア、ロシア、スイス、日本、中国、韓国、マレーシア、エジプトなどです。

 

シンガポール国立大学(NUS)の音楽学部

シンガポール国立大学(NUS)の音楽学部は2003年に創設された比較的新しい部門です。

シンガポールは建国してからわずか50年ほどの若い国で、これまでは、国の基盤となる経済に力を注いできたため、音楽などの芸術分野へはほとんど力を入れていませんでした。

そのような状態を顧みて、芸術にも力を入れるようになり、創設されたのがこの音楽学部Yong Siew Toh Conservatoryです。

この名前は、音楽学部創設のために多額の寄付金を贈呈したYong Siew Toh氏への感謝の気持ちを表明して付けられました。

現在、学部の全生徒は奨学金をもらって音楽の勉強を続けています。

音楽学部のカリキュラムの一つとして顕著なのが年に200回以上開かれるコンサートです。

これには、国際的な音楽家を招待したり、学生によるパフォーマンスを披露したりします。

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シンガポール国立大学(NUS)の入学 について

 

シンガポール国立大学(NUS)の試験

シンガポール国立大学に入学するには、入学を申請する年の7月までに高等学校を卒業していることが必要で、それを証明する卒業証明書の提出が求められます。

また「シンガポール‐ケンブリッジ“A”レベル」という試験で合格レベルを達成している必要があります。

この合格レベルは入学を希望する学科により細かく決められています。詳細はシンガポール国立大学の入学受入れのサイトで確認ください。

その他、プロジェクトの課題と母国語で必要なレベルに達していることも要求されます。

以上のように、シンガポール国立大学への入学は、かなり複雑で、高度の学術レベルが要求されます。

 

シンガポール国立大学(NUS)の学費

シンガポールでは国立大学に入学する際には、シンガポール政府から国立大学の学費に対する援助金が受けられます。

この援助金はMOE Tuition Grant(文部省学費援助金)と呼ばれていて、シンガポール国籍を持っていれば、援助金の率も高く、申請しなくても自動的に適用されます。

これに対し、永住権を持っている場合や、留学生の場合は、申請の必要があります。

申請して受け入れられると、援助金をもらえますが、卒業してから3年間はシンガポールで就職することが条件になります。

ちなみに、シンガポール国籍を持っている場合は、この義務はありません。

例えば、ビジネス学部に入学する場合は、シンガポール国籍を持っていると、年間$9,450 、永住権保持者で援助金をもらうと$13,250、留学生で援助金をもらうと$20,100になります。

留学生で援助金を受けないと、$31,800とかなり高くなり、留学生として援助金を受けた場合の約1.5倍近くにもなります。

つまり、卒業後シンガポールで3年間働くのか、それとも高い学費を払って束縛を受けないようにするかを選択することになります。

シンガポール国立大学の各学部の学費の詳細はシンガポール国立大学(NUS)のホームページを参照してください。

 

更に、シンガポール国立大学には、文部省の援助金の他に、学費のローンの貸付もあります。

これには、シンガポール国立大学(NUS)が貸し出しているものと外部の機関が貸し出しているローンの2つのタイプがあります。

シンガポール国立大学(NUS)が貸し出すローンは全学費の10~20%で、この割合は学生の収入レベルにより異なります。

返済は卒業後6か月目から開始し、20年以内にすべて返済する必要があります。

返済額は月に最低$100で、5年間は利子無しで5年を過ぎると利子が発生します。

外部の機関が貸し出すローンには、TFL、CPF、CES、TTFS、PSEAの5つのタイプがあります。

貸し出しの割合は最高90%までで、卒業後2年目から返済を開始し、最高20年間で返す義務があります。

このローンの場合は保証人が必要です。(利子に関しては現在情報が手元にありません。)

 

シンガポール国立大学(NUS)の奨学金

シンガポール国立大学が提供する奨学金について、日本ではよく理解されていない面があるようです。

それは日本とシンガポールで奨学金に対する考え方が異なっているのにも関わらず、日本人はシンガポール国立大学の奨学金を日本のシステムと混同して考え方をしてしまっているためです。

日本の国立大学などが海外留学生に提供する奨学金は、見返りを期待しない福祉的な面があるのですが、シンガポール国立大学の留学生に対する奨学金には条件が付くのです。

 

ではどんな条件が付くのでしょうか。

・奨学金を受け取る権利は毎学期モニターをし、更新します。

・奨学金を受けている学生は、トータルの平均スコアが3.5以上あり、品行方正であること。

・奨学金受領者は、大学が支持するコミュニティー関係のプロジェクトなどに参加する義務がある。

・奨学金を受けていても、卒業後の就職は保証しない。

・奨学金受領者が大学を中退する場合、もしくは奨学金の受け取りを完全に破棄する場合は、大学側には、それまでに支払った奨学金のすべてを払い戻すよう要求する権利がある。

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シンガポール国立大学(NUS)大学院の研究環境

 

シンガポール国立大学の大学院の研究環境には、欧米のトップの大学に近いものがあります。

日本の一般的な大学の研究環境と比べてみるとかなりの差があります。

日本の大学では、日本の年功序列の風習を反映してか、せっかく大学院に入って研究に専念しようとしても、自分の指導教官から、例えば実験設備の調達などの事務的な頼まれごとをされたり、その他様々な雑用に時間を取られてしまうのに対し、シンガポール国立大学では、そのような庶務には専門のスタッフがいて担当してくれるため、より長い時間を研究に費やすることができます。

シンガポール国立大学で客員准教授を務めている東京大学の松尾豊准教授は、シンガポール国立大学の受入れの様子を次のように語っています。

「NUSにポストを得てから初めて訪れた時には、10分ほどで家具付きの寮に通されてWifiもすぐに使えました。

キャンパスに移動すると大学側がサポートスタッフもすでに準備してくれており、大学に着いて数時間後には本格的に研究に打ち込める状態となっていた。」

出典: http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43246

 

この言葉から、シンガポール国立大学がいかに効率的に大学を運営しているかがわかります。

 

シンガポール国立大学(NUS)の留学について

 

留学生の特徴

シンガポール国立大学がQSのランキングでアジア1位になった一番大きな要素は、海外からの学術スタッフや学生が多いことです。

一つには、シンガポールでは英語が共通語になっており、世界各国から人が集まりやすいということが挙げられます。

また、中国人が国の人口に占める割合も多いため、世界各地に住んでいる中国人にも人気があります。

 

シンガポール国立大学(NUS)のMBA

MBAの概要

シンガポール国立大学のMBA(Maser of Business Administration)はグローバル的にも人気のある学院科目です。

実際、海外から来ている学生は全体の79.5%を占めています。

日本などアジアの国からの学生が主流ですが、米国、英国、カナダ、ドイツ、イタリアなどからの学生もいます。

入学するには、すでに学士号を持ち、2年以上の実務のあることが条件になります。

そのため、MBAは純粋な学位と言うよりは、すでに就業しているビジネス経営のスキルアップを目的とする科目と言えます。

シンガポール国立大学でMBAを受講している人の平均実務年数は6年で、実務分野も農業、金融、教育、エンジニアリング、ファッションなど多岐にわたります。

学生の平均年齢は30歳で、女性も43%を占めています。

シンガポール国立大学のMBAは8月に始まり終了するのに17か月掛かります。

なお、パートタイムのコースもあります。

 

シンガポール国立大学(NUS)のMBAへの入学条件

MBAに入学するにはTOEFL/IELTS、GMAT、エッセイ、インタビュー、履歴書が必要になります。

英語のレベルを判断するTOEFL/IELTSはTOEFLだったら100点、IELTSだったら合計で6.5が求められます。

ただしこの点数よりも大切なのがエッセイ、推薦状、履歴書、面接で、この4つは全体の評価の60%を占めます。

いくらTOEFLやIELTSで良いスコアを持っていても、実際の実務の経験が浅かったり、英語の実力がないと受け入れてもらえないということなってしまいます。

かと言って、TOEFLやIELTS をおろそかにすることはできません。

 

もう一つの評価項目のGMAT (Graduate Management Admission Test)ですが、このテストは英語による高度な「読み書きそろばん」のテストだということができます。

内容は、筆記、総合分析、数学、話し言葉の4つに分かれていて、満点は800点で、2016年の平均スコアは662点でした。

このテストはコンピューター上で受けるのですが、ここでつまずく人もかなりいるようです。その理由は、入力した答えが間違ったと思っても、戻って訂正することができず、1年間に5回しかトライできないからです。

そのため、念入りに準備して勉強し、1回で良いスコアが出るくらいの気持ちで臨んだほうが良いようです。エッセイは300字のものを3つ要求されます。

また推薦状は2つ必要です。シンガポール国立大学のMABの申請時に大事なことは、代理人を通さず、すべて自分でしなければいけないことです。

そうした準備が自分でできるということも一つの評価になっています。

また、申請はオンラインでのみ可能です。

申請の際に希望する科目を選択しますが、その時にダブルディグリーを申請することもできます。

 

もう一つ気になるのが、面接ですが、大学での面接とスカイプによる面接の2つの方法があります。

それぞれ自分に合った方法を選ぶことになりますが、いずれの場合も、一度シンガポール国立大学を訪ねて、その様子などを自分の目で見て確かめておくと、面接の時にも緊張しないですむでしょう。

シンガポール国立大学のMBAの申請の詳細は、シンガポール国立大学(NUS)のホームページを参照してください。

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シンガポール国立大学(NUS)と外部団体の提携

 

シンガポール国立大学(NUS)とエール大学の提携

一般的に、大学院のレベルで、外部の教育・研究団体と提携を結ぶ例はたくさんありますが、シンガポール国立大学はアメリカのエール大学と学部のレベルで提携を結び、エール‐NUS大学が2011年に創設されました。

一期生は2013年入学で2017年卒業になっています。

エール‐NUS大学の創設は、画期的な出来事で、シンガポールでは初めての試みで、エール大学にとっては、その300年に渡る歴史上初めて海外の大学と結んだ提携でした。

エール‐NUS大学は、人文学部に特化した4年制の大学で、学生の6割はシンガポール人、残りの4割が留学生になっています。

また、入学試験の際に、経済的な条件を考慮しない「Needs- Blind」制を採用しているので、入学試験で合格したけれども、経済的な問題がある学生には経済的な支援を考慮することになっています。

 

シンガポール国立大学(NUS)とその他の大学との提携

シンガポール国立大学の大学院は、海外のいくつかの大学とダブルディグリーの提携を結んでいます。

その代表的な大学が米国のコロンビア大学、英国の経済大学フランスのパリ政治大学、日本の東京大学の公共政策大学院です。

また、シンガポール国立大学は、ビジネス学部として、慶應義塾大学や国際大学と交換留学生の協定を結んでいます。

シンガポール国立大学(NUS)の構内施設

 

シンガポール国立大学(NUS)のキャンパス

シンガポール国立大学には、ケント・リッジキャンパスKent Ridge Campus)、バキット・ティマ―キャンパス(Bukit Timah Campus)、アウトラムキャンパス(Outram Campus)の3つのキャンパスがあります。

中心となるのがケントリッジキャンパスで、ほとんどの大学の施設はこのキャンパスに集まっています。そのため、かなりの広さで、キャンパス内を移動するにはシャトルバスを利用するのが便利です。

また、このキャンパスの近くには道路を隔てて、寮のあるユータウンがあります。バキット・ティマーキャンパスは、ケント・リッジキャンパスから北東に5kmくらい行ったところにあります。ここには主に、LKY公共政策学部と法学部があります。

アウトラムキャンパスは、シンガポール総合病院の近くにあり、このキャンパスには、Duke-NUS医学学院と学生寮が3つ作られています。

次の章では、中心となっているケント・リッジキャンパスにある施設の詳細を見ていきます。

シンガポール国立大学(NUS)キャンパスマップ

 

ケント・リッジキャンパス

ケント・リッジキャンパスには、ブキティマキャンパスとアウトラムキャンパスにある学部・学院を除いたすべての学部・学院が集まっています。

ケント・リッジキャンパスの北側は、学生寮及び学生の生活やスポーツ・レジャー関係の施設が占め、西側と南側に各学部や学院の講義室や図書館などの建物が並んでいます。

また、東側には、道路を隔てて、研究施設が作られています。

 

シンガポール国立大学(NUS)の学生用厚生・福利施設

・学生課

シンガポール国立大学の学生課では学生関係の一般工務、イベントの企画、ボランティア活動のアレンジなどを行っています。

一般工務として中心として行っているのが留学生関係の業務です。

この中には、出発前の準備・相談、学生証の発行、安全衛生・保険などのアドバイス、入寮申請書の受領などが含まれます。

・スポーツ・リクリエーション施設

シンガポール国立大学では、学生の健康及び精神衛生を考慮し、スポーツ施設が屋内、屋外とも充実しています。

屋内には、ダンススタジオ、多目的スポーツホール、スクウォッシュコート、ロッククライミングウォール、ジムなどがあります。

屋外の施設としては、アーチェリー練習場、バスケットボールコート、ハンドボールコート、ネットボールコート、バレーボールコート、テニスコート、テニスウォール、運動場、サッカーグランド、多目的コート、多目的フィールド、プールなどがあります。

また、UTownにも基本的なスポーツ施設がアレンジしてあります。

 

シンガポール国立大学(NUS)の図書館

シンガポール国立大学には次の8つの図書館があります。

 

・中央図書館

シンガポール国立大学の一番中心となる図書館ですが、主に、人文・社会悪部、社会科学部、工学部、コンピューター学部、設計&環境学部の学生及びスタッフを対象にしています。

 

・中国関係図書館

中国関係図書館は、文字通り、中国関係の書籍や資料を貸し出している図書館ですが、2002年からは、それまで中央図書館に置かれていた「日本関係図書室」がこの中国関係図書館に併合されました。

日本関係図書室は、1982年に日本基金の援助で設立された図書室です。

 

・C J Koh 法律図書館

C J Koh 法律図書館は、2001年に再構築された法律関係の図書館です。

「C J Koh」は弁護士のKoh Choon Joo氏のことで、この図書館の再構築のために500万ドルを寄付したため、感謝の念を表して氏の名前が付けられました。

氏は1997年に亡くなっていますが、図書館の他にもNUS法学部の学生のために奨学金を寄付しており、寛大な人物として評価されています。

 

・Hon Sui Sen 記念図書館

Hon Sui Sen 記念図書館は、1970-1983にシンガポールの財政大臣を務め、1983 年に亡くなったHon Sui Sen氏の地域社会への功績を讃えて作られた記念図書館です。

この図書館は、主に経営、ビジネス、財務関係の書籍・資料を貸し出しています。

 

・Yale-NUS 大学図書館

Yale-NUS College図書館はUTownに作られた図書館です。

図書館への入館は、学期があるときはYale-NUS大学の学生に限られています。

Yale-NUS大学については、別項を参照ください。

シンガポール国立大学には上記の他に、学部に付随した図書館として、医学図書館、音楽図書館、科学図書館があります。

 

シンガポール国立大学(NUS)研究所

シンガポール国立大学は研究にも力を入れています。

研究施設には3種類あり、一つはシンガポール政府の国家研究基金と文部省が一緒になって、2007年創設したResearch Centres of Excellence (RCE)です。RCEはシンガポール国内に5か所ありますが、そのうちの一つがシンガポール国立大学にあります。

これらの研究所では、量子テクノロジー、癌、メカノ生物学、環境についての研究が行われています。

 

研究施設の2番目のタイプは、大学レベルの研究所です。

これには、現在数えられるだけでも30の研究テーマがありますが、そのうちの代表的なものをあげると、次のようになります。

アジア、国際法律、エネルギー、不動産、ナノ科学、核、物流、教育、海洋学など

 

研究施設の3番目のタイプは共同研究所です。

これには現在4つの共同研究が行われていますが、そのうちの一つ「臨床画像研究センター」はシンガポール国立大学とバイオメディカル科学研究所とが共同で作った研究所です。

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シンガポール国立大学(NUS)学生寮

 

シンガポール国立大学には、現地の学生も含め多くの学生が寮生活をしていますが、ここでは、その寮の構成及び管理面と寮生活の経費についてみていきましょう。

 

シンガポール国立大学(NUS)の寮の構成・管理

シンガポール国立大学の寮の構成はかなり複雑です。

それは、シンガポール自体が多文化国家であるうえに、シンガポール国立大学には留学生が多いため、大学当局は、そうした学生たちがスムーズに大学生活を開始でき、十分な学びを得られるよう配慮しており、様々な必要性に合ったカリキュラムを作っているからです。

シンガポール国立大学の学生寮には大きく分けて3つのタイプがあります。

この項では、寮の名前などはそのまま英語で表記します。

 

Halls of Residence

日本で一般的に言われている寮に近い物です。

但し、全体は家族の組織のように考えられ、各寮にいるマスターと呼ばれるリーダーが、率先して寮生が交流できるような活動を企画します。このタイプの寮には次の6つがあります。

Eusoff Hall, Kent Ridge Hall, King Edward VII Hall, Raffles Hall, Sheaes Hall, Temasek Hall

このタイプの寮では、寮をただ「食」と「住」の場としてだけでなく、学術的な学習以外の「人生の学びの場」として、CCA (Committee Culture Activity???)と呼ばれる日本の部活に値するような活動を寮として実施していることが特徴です。

実際、このCCAの内容が各寮の個性を表すことになります。

 

Residence (またはCollegeとの呼ばれる)

このタイプの寮では、上述のHallsよりももう少しプライバシーがあり、その結果寮全体がHallsよりも静かです。

このタイプには以下のような5つの寮があり、これらの寮は、2011年に作られたUTownと呼ばれるエリアにあります。

UTownで寮を利用しているのは、学部生が約2400人、学院生約1700人、そしてスタッフが1000人です。

 

主に奨学金を受けた人が入寮できます。

 

上記の3つの寮は、University Town College Program (UTCP)というプログラムに編入された学生のための寮です。

様々な文化的な背景を持つ学生(留学生など)をこのプログラムに入れることにより、コミュニケーションのスキルを高めることを

目標としています。特に、重点を置いているのが書く力と、クリティカルな思考力の向上です。

 

Residenceの寮の中で、一番ユニークなのがこの寮です。

この寮は1年生のみが利用できる寮で、しかも、工学、人文&社会学、科学、コンピューティング、設計&環境の5学部に

限定されています。

 

  この5つの学部において、入学したばかりの1年生は、RVRCで、これからの学生生活をどのように維持していくのか、

  また将来の就職などを見据えてどのように勉強していけばよいかなどと言った点について、1年間を通して指導を受けます。

  そして、2年目に入ると他の寮に移ることになります。

 

Student Residence

このタイプに属するのはPrince Goerge Park Residenceという寮だけです。

この寮はアパート形式になっていて、15室を一つのクラストとして構成し、各クラスとに共同のキッチンが付いていて自活できるよう

になっています。収容数は3000人で、地元の学生も留学生も利用できます。宗教の関係で食事制限などが厳しい学生に

適していると言えます。

 

シンガポール国立大学(NUS)の寮生活費用

前項で述べたようにシンガポール国立大学の寮には大きく分けて3つのタイプがありますが、次の表は、平均的な寮の費用を比べたものです。

 

寮のタイプ 1学期

(18週間)$

2学期

(17週間)$

休暇

(/週) $

Halls of Residence 一人部屋 1980 1870 110
2人の共同部屋 1350 1275 75
 

 

 

College

RVRC 一人部屋

(エアコンなし)

1980 1870 110
2人の共同部屋

(エアコンなし)

1350 1275 75
 

その他のCollege

一人部屋

(エアコンなし)

2340 2040 120
一人部屋

(エアコン付き)

2450 2295 145
 

Student Residence

一人部屋  - タイプA 3600 3400 200
一人部屋 - タイプB 2160 2040 120
一人部屋 - タイプC 1980 1870 110

Hallには2人用の共同部屋がありますが、College にはRidge View Residential Collegeにのみ2人用の共同部屋があるだけで、後は全部一人部屋になっています。キッチンの付いていない寮では、食事代の支払いが必要になります。

詳細は以下の表のようになりますが、食事は週に6日、朝食と夕食が支給されます。

 

寮のタイプ 1学期

(18週間)$

2学期

<17週間)$

Halls of Residence 462.24 436.56
RVRC 360 340
その他のCollege 864 816

 

シンガポール国立大学の学生はその出身地も様々です。

そのため、寮で出される料理にも、中華料理、マレー料理、ハラル料理、インド料理、西洋料理など、気配りが感じられます。

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シンガポール国立大学(NUS)に関するまとめ

 

シンガポール国立大学について、創立のいきさつや、学部や大学院のありかた、また学生生活へのサポート面などをご紹介しました。

今回の調査を通してわかったことは、シンガポール国立大学は学生に対し学術面で非常に高いものを求めていますが、その一方で、学生やスタッフの生活面では「手厚い」サポートを提供していることです。

情報を調べるだけでも、希望にあふれた未来に向かって成長している大学の様子が伝わってきます。

これが、アジアの大学評価のランク付けで3年連続1位を獲得し、今世界的に注目されている理由ではないかと思います。

現在、日本の大学の質とあり方が問われていますが、日本の大学の今後の進み方については、シンガポール国立大学を初めとするシンガポールの教育制度全般から学べることは多いのではないでしょうか。