
シンガポールへの観光旅行や移住の場合、日本とは気候が違うため、どういった服装をすればよいのかわからないという声を耳にすることがあります。
特に女性は服装の選択範囲も多い分、場に適した服装に迷うことが多いようです。
そこで、それぞれの場面に応じておおよそどのような服装をしたら良いのかといったガイドラインを作成しましたのでぜひ参考にしてください。
また現地シンガポール在住の外国人(インド系・マレー系・中華系)やシンガポール人女性の服装に関しても、詳しくお伝えしています。
Contents
シンガポールの気候は?
シンガポールでの服装を考える場合、切り離すことができないのが天候です。
シンガポールの気候はどのようなものかご紹介します。
シンガポールはマレー半島の南端にある島国で、ほぼ赤道直下にあります。
そのためシンガポールは日本のような四季が無く、1年中高温多湿な熱帯性モンスーン気候で、年間を通して平均気温が26-27度ありますし、朝方の湿度は90%ということが多いです。
日本の7月がずっと続くといったイメージで、日中は30度を超えることも多く、紫外線が強いのでUV対策は欠かせません。
ただ、曇りの日も多く風通しも良いですし、木陰もあるので、日本の都心部の真夏より多少楽かもしれません。
日中と夜間の気温差もそれほどありませんが、湿度が60%くらいまで下がるので、日中より涼しく感じるでしょう。
また、降雨量によって雨季と乾季の2季に分かれますが、11月から1月頃の雨季でも毎日雨が降り続くということはなく、スコールと呼ばれる一時的なにわか雨が多くなります。
そのため年間を通して最も降水量が高いのは意外にも12月で、300㎜を超える日も多々あります。
逆に日本の梅雨時は降水量が少なくなります。
なお、シンガポールの気候に関しては「シンガポールの気候の特徴は?年間通して暑い?」で詳しくお伝えしています。
シンガポールへ旅行する女性の服装は?
シンガポールへ観光旅行で出かける場合は特に現地の天候がわかりにくく、どのような服装をしたら良いのか困ってしまうことも多いでしょう。
場所によってはドレスコードが定められているところもありますので、それらをご紹介します。
観光用カジュアル
特別な場所でなく単なる街歩きを楽しむ場合は、日本の都市部を観光する場合と同じ服装で問題ありません。
現地の人もビーチサンダルやミュールなども多いですし、ごくごくカジュアルで大丈夫です。
ただ、日本の都市部でリゾートスタイルが不釣り合いなように、シンガポールの都市部ではあくまでシティスタイルがおすすめです。
また、外歩きの場合は袖なしでも問題ありませんが、いったん屋内に入るとクーラーがものすごく効いているので、クーラー対策として羽織ものは必須です。
さらに雨季のスコールは濡れたまま屋内に入ると体が急激に冷える原因となるため、折り畳み傘を持っていれば安心です。
一方、セントーサ島などのリゾートスポットでは、プールやビーチもあるため、リゾートウェアでも問題ありません。
つばの大きな帽子でも違和感はありません。
イスラム教・ヒンドゥー教寺院への参拝
寺院を見学したい場合は、肌の露出は厳禁ですので、さっと羽織れる長袖などを持っていると便利です。
また、足元もミニスカートなどは入場させてもらえないこともありますが、入り口で巻物を貸してくれる場合もあります。
サルタンモスク
アラブ・ストリートにあるシンガポール最大のイスラム教モスクです。
露出度の高い服装は厳禁で、羽織ものを貸してくれますが、不足することもあるので注意が必要です。
住所 3 Muscat Street
電話 6293 4405
営業時間 9:00-12:00 14:00-16:00
アクセス MRTブギス駅から徒歩約10分
スリ・マリアマン寺院
シンガポール最古のヒンドゥー教寺院です。
ヒンドゥー教寺院の場合は服装の規定はありませんが、最低限のマナーとしてショールなどで露出度を低くすることをおすすめします。
住所 244 South Bridge Road
電話 6223 4064
営業時間 6:00-21:30
アクセス MRTチャイナタウン駅から徒歩約5分
カジノ、高級レストランや劇場などのドレスコード
ビーチサンダルにショートパンツといったアウトドアスタイルはNGですが、近年シンガポールのドレスコードも徐々にゆるくなってきていますので、ちょっとしたワンピースときれいなサンダルやミュールでもあれば問題ありません。
シンガポールに着いてから余裕がある場合は、現地で購入しても良いでしょう。
ドレスコードの中でも、高級レストランやカジノで使用されるものは、スマートエレガントとスマートカジュアルになります。
スマートエレガントは、ドレス、ワンピース、スカート、襟付きシャツ、ロングパンツとなっていますので、Tシャツにビーチサンダルなどでは入ることができません。
また、スマートカジュアルは短パンにTシャツといった、かなりカジュアルなものでなければおおよそ問題ありませんが、ワンピースを1着用意しておいた方が安心です。
マリーナ・ベイ・サンズ・カジノ
ショッピングモールのショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズ内に直結しています。
ドレスコードはスマートカジュアルです。
ショップ内も同様ですが、エアコンが効いているので羽織ものは必要です。
住所 10 Bayfront Avenue
電話 6688 8868
営業時間 24時間
アクセス MRTベイフロント駅直結(ショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズ)
なお、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズに関しては「【最新版】シンガポールマリーナベイサンズ完全ガイド」で詳しくお伝えしています。
リゾート・ワールド・セントーサ・カジノ
セントーサ島にあるカジノで、USSのあるウォーターフロント駅を通り過ぎ、次のインビア駅が最寄駅ですが、ウォーターフロント駅からも歩いて5分程のところにあります。
ドレスコードはスマートカジュアルです。
雰囲気はマリーナ・ベイ・サンズよりも庶民的です。
住所 8 Sentosa Gateway, Sentosa Island
電話 6577 8888
営業時間 24時間
アクセス セントーサ・エクスプレス インビア駅から徒歩約3分
なお、シンガポールのリゾートワールドセントーサに関しては「リゾートワールドセントーサ完全ガイド最新版!」で詳しくお伝えしています。
シンガポールのビジネス・オフィスで女性の服装は?
現地で働く人もいれば、出張でシンガポールへという人もいるでしょう。
シンガポールで働く現地の女性はオフィスでどのような服装をしているのか大変気になるところです。
まずオフィスではワンピースを着ている人がとても多いです。
ブラウスにミニスカートという人もいますが、いずれもスカートの丈は短めです。
そして、日本ではビジネスで生足は厳禁ですが、シンガポールでは逆にパンストを履いている人はほぼいません。
湿度が高いということもありますが、パンストはおしゃれではないという認識があります。
靴もヒールのついたものを履いている人はほとんどおらず、ぺたんこ靴といわれるフラットシューズが主流です。
また、中には通勤にはビーチサンダルを履いて、職場でフラットシューズに履き替えるという人もいます。
日本女性の場合はメイクアップもファッションの一部となっていますが、シンガポールのオフィスでは薄化粧の人ばかりです。
こうしてみると、日本よりも女性の社会進出が進んでいるシンガポールでは、服装も働きやすい服装が好まれていることがわかります。
シンガポールの女性の民族衣装
シンガポールは多国籍国家ですから、現地の多くの女性が民族衣装に身を包んでいますが、その衣装も様々です。
おおまかに3つの民族がそれぞれの文化に従った服装をしています。
それらの一例をご紹介します。
中華系
シンガポールの人口の80%ほどを占める中華系ですが、ショートパンツ率が高いです。
ショートパンツにビーチサンダルやトングなど、肌の露出度が高いのは、宗教的な理由がないからでしょう。
また、ノースリーブのワンピースを着る人も大変多いです。
暑さに適応した常夏らしい服装ですが、フリルやレースなど女性らしいモチーフもどこかに入っているのが特徴です。
中華系の人たちが着る服は、主にオーチャード・ロードのショッピングモールで購入できます。
日本人も好んで着るデザインが多いので、この中華系の女性の服装を真似るとローカルの人と間違われるかもしれません。
インド系
パンジャビドレスと言われるきらびやかなビーズなどが装飾された3点セット(トップス、パンツ、ショール)を着ています。
このセットは、パンツとショールの色を合わせてある場合が多いです。
首元にはセットになっているショールを巻いていて、金のアクセサリーをたくさんつけています。
人口の比率は10%程度ですが、派手な服装なので目立ちます。
インド系の女性の着る服が買えるのはリトル・インディアです。
ムスタファ・センターやリトル・インディア・アーケードで購入可能ですので、観光の場合は旅の思い出に一揃いセットを購入するのも楽しいでしょう。
マレー系
約15%いると言われるマレー系の人々はムスリムのため、女性は肌の露出が宗教的に禁止されています。
手足、顔以外は覆わなければいけないので、ヒジャブと呼ばれるベールを顔の周りにかぶっているほか、暑い気候にもかかわらず長袖にジーンズを着ていることが多いです。
ヒジャブだけでなくそれをを留めるブローチはバリエーション豊かで、アクセサリー代わりとしておしゃれを楽しんでいます。
マレー系の女性が着る服は、アラブ・ストリートで売られています。
ヒジャブは日よけにも利用できるため、ムスリムでない人は、顔の周りに巻く以外羽織るなどして使用しています。
なお、シンガポールの民族衣装に関しては「シンガポールの民族衣装、人気の秘密は華麗さと種類の多さ!」で詳しくお伝えしています。
シンガポールの女性の服装は?まとめ
常夏の国シンガポールなので、露出の高い服装を選びがちですが、屋内は逆に寒いので羽織ものは必ず持っておく必要があります。
その日は屋内しか移動しないというのであれば、初めから冷房対策をとった長袖などの服装で良いでしょう。
郷に入れば郷に従えということわざがありますが、どちらかというと日本人の方が普段から露出度は低く、地味な服装の女性が多いので、派手すぎるよりは良いです。
無用な心配をすることが無いよう準備は必要ですが、現地でもたくさん素敵な服を買うことができるので、それを楽しみにするのも方法です。
それでは、シンガポールの滞在をお楽しみください!
なお、シンガポールの女子旅に関しては「シンガポールで女子旅を最高に楽しむ完全ガイド」で詳しくお伝えしています。