
シンガポールのタバコ事情は厳しいと言われていますが、この記事では具体的にはタバコに関してどういったきまりがあるのか、またタバコを吸う場合に注意することは何かなどご紹介します。
シンガポールのタバコや電子タバコに関する情報をまとめましたので、喫煙者の方はぜひ参考にしてください。
Contents
シンガポールのタバコや電子タバコに関する法律
シンガポール国内でのタバコに関する法律はどのように定められているのか、事前に知っておいた方が良い情報を調べました。
シンガポールでタバコが吸える年齢
日本では20歳になるとタバコを吸うことができると決められていますが、シンガポールでは18歳以上と低めの年齢が定められています。
しかし、もっと年齢を引き上げるべきだという議論は数年前から行われており、今後は21歳以上となる見解が発表されているため、近々法律が改正されるでしょう。
シンガポール国内でのタバコに関する規則
シンガポールでは基本的に公共の場や飲食店の屋内は禁煙ですので、禁煙エリアでタバコを吸うと犯罪になります。
ただし、バーやパブなどでは喫煙席が設けられているところもありますし、屋外にも多くの喫煙所があり、灰皿が設置されています。
タバコの吸い殻をポイ捨てすると最高1000ドルの罰金が科されますので、喫煙後はしっかり灰皿に捨てましょう。
シンガポールでの電子タバコ(アイコス)の扱いについて
実は紙巻きたばこが禁止されていないのにもかかわらず、電子タバコやアイコス、水タバコなどが輸入・販売・所有などすべて禁止されています。
そのため、禁煙中にこれらの電子タバコを使用している人は、シンガポールに持ち込むことができませんので注意してください。
出入国エリアもシンガポールとみなされるため、もしも所持している場合は日本で処分してから飛行機に乗る必要があります。
シンガポールへのタバコ持ち込みに関して
紙巻きタバコや葉巻タバコの持ち込み自体は禁止ではありませんが、注意事項がいくつかありますので確認してください。
シンガポール入国時のタバコの扱い
前の章でも書きましたように、シンガポールに入国の際は電子タバコやアイコス、水タバコなどは持ち込みできませんが、紙巻きたばこや葉巻たばこは持ち込み自体は可能です。
また、タバコに似たおもちゃなど紛らわしい類似品も持ち込みできません。
シンガポールでのタバコ申告
紙巻きたばこや葉巻たばこを持ち込む場合は、1本から申告が必要です。
そのため、日本製のたばこを持っている場合は、必ず申告が必要な「レッド・チャンネル」に進まなければなりません。
タバコを持っているのに申告不要者のための「グリーン・チャンネル」に進むだけで違反とされていて、初犯は1箱200ドル、最高で5000ドルの罰金が科せられますので注意してください。
また、個人が持ち込みできる数は2カートン(20箱)までとなっています。
シンガポールのタバコの関税
このように、シンガポールではタバコ1本でも免税はされず必ず課税され、1本につき約39セントになるため、1カートンで約78ドル税を払わなければなりません。
それでもシンガポールでタバコを購入すると大変高いため、日本から持ち込んで関税を支払っても大差ない場合が多いです。
関税を支払って持ち込んだ場合は、支払い証明を一緒に持ち歩く必要があります。
シンガポールで販売されているタバコにはSDPC(Singapore Duty Paid Cigarettesの略)が1本1本刻印されているため、その刻印が無いタバコを吸っていると違反が疑われ、声をかけられることがあります。
その際に関税支払い証明書を持っていないと違法所持となってしまいます。
シンガポールで買えるタバコについて
シンガポール国内では紙巻きたばこや葉巻たばこの販売は違法ではないため、日本同様いろいろな場所で購入できます。
実際に購入できる銘柄や値段、場所についてご紹介します。
シンガポールで買えるタバコの銘柄
シンガポールで販売されているタバコは輸入品で、英国のフィリップモーリス・インターナショナル(PMI)のものが多いです。
そのため、マールボロはどこでも販売されています。
ただ、PMI社も今後は電子タバコ(アイコス)販売に移行するという旨を発表していますので、徐々に紙巻きたばこの生産をおさえていく見通しです。
また、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)やジャパンタバコ・インターナショナル(JTI)のタバコも多く販売されています。
BATでも加熱式タバコのグローを伸ばしていく発表を行っています。
JTIの銘柄ではMEVIUSが人気で、割と多く販売されています。
シンガポールのタバコの値段
シンガポールで販売されているタバコは、銘柄によって1箱12~15ドルとなっており、レートが85円とすると1000円~1300円とたいへん高額です。
この金額であれば日本製のたばこを持ち込んで関税を支払っても同じくらいの金額になるので、シンガポールでの滞在が短期間で日本の銘柄にこだわる場合は持ち込みがおすすめです。
ただ、入国の際タバコの申告手続きが必要となるため手間を取るか銘柄を取るかになるでしょう。
シンガポールでタバコが購入できる場所
日本と同様コンビニやスーパーマーケットで販売されていますが、2017年8月から陳列販売が禁止されることが決まっていますので、販売減少からさらにタバコの購入場所が減る見通しです。
チャンギ空港の免税店ではタバコを安く買うことができますが、入国前に買ってしまうと結局関税を支払わなければならないため、得ではありません。
帰国の際であれば日本でおなじみの銘柄も半額程度で購入できます。
シンガポールでタバコが吸える場所
基本的に屋内や公共の場は喫煙エリアと定められている場所以外喫煙禁止です。
数は少ないものの、喫煙フロアや喫煙ルームが用意されているホテルもありますが、状況は刻一刻と変化しているので、予約の際確認をお願いします。
屋外は、建物の出入り口付近5mは禁煙ですが、灰皿も道に用意されていますし、歩きながらのタバコも禁止されているわけではありません。
ただ、吸い殻を捨てると罰金です。
飲食店は屋内外喫煙禁止ですが、テラス席などに喫煙席が設けられている場合もあります。
また、シンガポールの観光の目玉となっているカジノでも喫煙席があるため、喫煙しながらカジノを楽しむことができます。
シンガポールの隣国マレーシアのタバコ事情
マレーシアにタバコを持ち込む際は、1カートン(200本)までは免税が認められています。
喫煙に関しては、公共施設や公共の場では禁煙となっています。
喫煙できる年齢は18歳からですが、マレーシアでも喫煙率は年々減少傾向にあり、歩きたばこをしている人の姿も少なくなっています。
また、日本同様に電子タバコを使用することができます。
シンガポールのタバコ事情 まとめ
シンガポールのタバコ事情を調べてみましたが、世界でも特に先進国では禁煙が進んでいますので、シンガポールもそのひとつとして今後も禁煙化が進められていくことでしょう。
喫煙者にとっては厳しい状況となりますが、こうした取り組みが世界で最も富裕層の多い国として信頼されている証なのではないでしょうか。
逆に、タバコを吸わない人にとってはたいへん過ごしやすい国であるとも言えます。
なお、シンガポールの喫煙事情に関しては「シンガポールの喫煙事情について」で詳しくお伝えしています。
それでは、シンガポールの滞在をお楽しみください!