1. TOP
  2. シンガポール 生活
  3. シンガポールの水事情
Sponsored Link

シンガポールの水事情

シンガポールはその小さな国土の多くが水に面していますし、アイコンとなっているマーライオンから水が噴き出ていたり、マリーナ・ベイ・サンズの屋上にはプールがあったりと常に水が豊富にあふれているイメージがあるのではないでしょうか。

この記事ではシンガポールと水の関係についていろいろな視点から紐解いていきます。

Sponsored Link




Sponsored Link

シンガポールの水道水

日本ではほとんど心配なく水道水を利用できますが、世界の国々ではそれが当たり前では無い場所もあります。

そのため、シンガポールへの旅行や移住の際に気になるのはまず水道ではないでしょうか。

シンガポールの水道水はどのような状態なのかご紹介します。

シンガポールの水道水の塩素

日本の水道は家庭で使用する際の塩素が0.1ppm以上残されるレベルまで塩素で消毒されていますが、東京など首都圏ではこの値が1ppmを超えるという場所もあるそうで、世界でも塩素含有量が高いことで知られています。

しかしシンガポールでは、日本などが使用している塩素をそのまま使用する方法ではなく二酸化塩素を使用しているため、家庭で使用する水道水には塩素臭が残らないような工夫がされています。

ただ、塩素含有量という点では日本よりも高い値となっています。

シンガポールの水道水の硬度

日本の水道水は軟水ですが、地域によって多少のばらつきがあり、全国平均は約51mlです。

一方シンガポールも同様に軟水で60ml程度ですので、日本と比べると少し硬度が高いです。

軟水の場合は肌や髪にかかる負担も少なく、料理に使用しても味に影響しにくいと言われています。

シンガポールの水道水の安全性など

シンガポールでは水質検査に力を入れていて、毎日様々な成分について詳しい検査がされているので安全に関して問題がありません。

世界保健機構の基準ももちろん満たしていますので、日本同様家庭で水道水を飲むことができる国の一つとなっています。

ただ、住居の水道管の状態によっては体調を壊すこともあるので、心配な場合は沸騰させてから飲み水に使用すると良いです。

また、シンガポールの水道水には虫歯予防の観点からフッ素が入れられていることは有名です。

そのため水道水で歯磨きをしていれば虫歯にならないというのもありがたいです。

シンガポールの水道料金

現在シンガポールの水道料金は、使用量が40立方メートル以下であれば1立方メートルあたり2.1ドルとなっていますが、2017年7月から水道料金が値上がりすることが決定しており、2.39ドルになります。

また、2018年の7月には再度の値上げが予定されており、最終的に2.74ドルと現在の料金から30%上がることになります。

日本では都道府県など地域ごとに水道料金が異なるためばらつきがありますが、一番高い地域で1立方メートルあたりおおよそ220円程度ですから、値上がりが完了すると日本と同じくらいの料金になります。

シンガポールの水不足について

先述の通り水道水は安全で生活するには問題が無いと思われるシンガポールですが、実は水不足が深刻で、いろいろな政策がとられているのが現状です。

というのも、シンガポールの国土は日本の琵琶湖程度の大きさと言われており、もともと小さいうえに都市化が進んでいるため保水能力がほとんどありません。

さらに、国で必要とする水を賄うだけのダムや湖などが圧倒的に不足しているのです。

このような水不足をシンガポールはどのように解決してきたのかご紹介します。 

シンガポールの水はマレーシアから?

実はシンガポールは、隣国マレーシアとThe Johor River Water Agreement of 1961-1962という契約を結び、マレーシアから水を購入しています。

しかし、これまでに何度もマレーシアとは水問題で衝突が繰り返されてきました。

マレーシア政府は水の価格を上げるという申し入れを何度か行いましたが、大きな変化のないまま現在に至っています。

マレーシアとのこの契約が終了するのは2061年となっており、その時に自国の水自給率が十分でなければ大問題となるでしょう。

こうしたことからシンガポールは自国で水を供給できるような体制づくりを行ってきました。

今は亡きシンガポールの初代首相リー・クアン・ユー氏の時代から全力で取り組んできた結果、現在はマレーシアからの輸入水の割合は減少しています。

シンガポールの水消費量

シンガポールの水消費量は、1日当たり約15億リットルと言われています。

一人あたりに換算すると約150リットルになります。

日本の場合約190リットルですのでそれよりは少ないのですが、シンガポール政府の試算によると2060年にはこの150リットルが300以上に増えるということで、増えていく水消費量に十分な供給ができるような対策が進められています。

シンガポールの水自給率向上への取り組み

シンガポール政府が水不足解消のために取った具体的な方法は、まず雨水の確保でした。

貯水池を増やし、雨水を有効利用できるような施設を充実させてきました。

そして、2つ目が下水を再利用した水ニューウォーターです。

3つ目は海水の淡水化で、ニューウォーターとこの淡水化にはシンガポールの水会社「ハイフラックス」が大きな貢献をしています。

シンガポールのリサイクル水 NEWater(ニューウォーター)

2061年までにシンガポールの水完全自給を目指すために2003年から始められたニューウォーター工場では、処理された下水をさらにマイクロフィルターと逆浸透膜でろ過し、飲料水にする工程が行われています。

このニューウォーターを作り出す技術は世界的に見ても大変優れた技術で、逆に世界の上水道よりも純度が高く、ミネラルを全く含まない点から工業用水に多く使用されています。

また、このニューウォータープラントには世界中から多くの国や企業が技術を集結していて、日本でも高い評価を得ている会社が多くあります。

シンガポールは輸入大国ですが、水処理の分野における技術力を高めることで他の国には無い力を持つことになりました。

シンガポールの海水淡水化

 現在マリーナ・ベイ・サンズなどがある土地は、そもそもこの水不足を解決するためにシンガポール湾を閉じて作られた埋め立て地です。

この閉じられたシンガポール湾全体を淡水化する事業が完成したのが2008年です。

現在はすでに海水淡水化プラントが5か所できており、今後も数が増えていく予定で、従来の予定よりも早いスピードで目標の処理能力を超えてきています。

シンガポールの水について学べる施設

マリーナ・バラージ(Marina Barrage)

シンガポールの植物園ガーデン・バイ・ザ・ベイの奥にあるこのマリーナ・バラージ(Marina Barrage)は、シンガポール湾を閉じたところに作られた施設です。

マリーナ・バラージは、水の供給、洪水対策、水を利用したレクリエーションやスポーツ施設の3つの役割を持ち、建物の上は芝が植えられているため公園としても使われています。

マリーナ・バラージの敷地内には水にまつわる多くのオブジェやアート作品が飾られているほか、噴水やブリッジなどライトアップも行なっていて、夜景が美しいと評判です。

2階部分はサスティナブル・シンガポール・ギャラリー(シンガポールの水に関する博物館)になっていて、シンガポール国内の学生が水に関して学習する場として利用されているほか、一般客も入場無料で見学可能です。

住所 8 Marina Gardens Drive

電話 6514 5959

営業時間 9:00-21:00 サスティナブル・シンガポール・ギャラリーは火曜定休

アクセス MRTタンジョンパガー駅、マリーナベイ駅、ダウンタウン駅からシャトルバス利用

ニューウォーター・ビジターセンター(NEWater Visitor Centre)

シンガポール開国以来の水の歴史を知ることができるほか、ニューウォーターの製造過程見学を通してニューウォーターの安全性を理解することができる施設です。

ニューウォーターは下水を処理して再利用している水のため、飲用水としては人気が無く一般に普及されていませんが、見学を終えた後にはこのニューウォーターを飲むことができます。

住所 20 Koh Sek Lim Road

電話 6546 7874

営業時間 9:00-17:30

定休日 月曜

アクセス MRTタナメラ駅からシャトルバスで約10分

Sponsored Link




シンガポールで購入できる水

シンガポールでは水道水を飲むことも安全とされていますが、日本同様ミネラルウォーターなどもスーパーやコンビニで購入可能です。

シンガポールの水の値段

スーパーでは1.5lのペットボトルで1ドルくらいから販売されていますが、ヨーロッパから輸入されたミネラルウォーターは倍以上の値段になります。

また、コンビニであれば値段設定もスーパーより若干高めですが、日本でもそうした傾向はありますので、状況は同じです。

シンガポールの水の通販・宅配

ペットボトルの水を生活用水に使用している場合は、毎日多くの水を必要とするため、通販や宅配が便利です。

シンガポールでは食料品を届けてくれるネットスーパーも複数ありますので、そちらから購入できます。

特にRed Martはシンガポールのネットスーパーの中でも有名です。

シンガポールのウォーターサーバー

ペットボトルだとごみが増えて大変という方にはウォーターサーバーがおすすめです。

シンガポールでも多くのウォーターサーバー会社がありますので、いくつかご紹介します。

PREMIUM WATER

富士山から湧き出た水を非加熱処理してシンガポール国内で販売しています。

ディスペンサー購入の場合は290ドルかかりますが、レンタルの場合はデポジット代金200ドルのみで、あとは毎月の定期購入代12lx2本分の60ドルになります。

会社名 SINGAPORE FLC PTE. LTD

住所 20 Collyer Quay #23-26

電話 6820 1108

Shinano Yusui

日本アルプスの天然水を非加熱処理したもので、ウォーターサーバーレンタルと水8lx6本のセットで6か月契約と1年契約のパッケージがあります。

ただし最低購入量が月間で6本と決められていますので、それより多いお水を使用するご家庭向きです。

会社名 Arees Water Pte. Ltd.

住所 33 Ubi Avenue 3 #02-38 Vertex

電話 6659 0238

PERE OCEAN

ミネラルウォーターか蒸留水で一つのパックが19lと大きめです。

ウォーターサーバーはホットも使用でき、購入であれば320ドルですが、レンタルの場合は年間で180ドルになります。

SMSやネットでも追加注文が可能です。

会社名 WANIN INDUSTRIES PTE LTD

住所 58 Senoko Road

電話 3157 1688

POLAR WATER

テーブルに置くタイプのウォーターサーバーを扱っています。

お水は蒸留水、ミネラルウォーター、スプリングウォーターなどから選択可能です。

会社名 POLAR WATER DISTRIBUTOR PTE. LTD.

住所 21 Woodlands Close #08-21

電話 6292 1078

Natural Springs AUSTRALIA

最初は250ドルのデポジットを支払う必要がありますが、19l(18ドル)のボトルを年間で36本以上注文すればウォーターサーバーの代金が無料になりますので、リットルあたり1ドルを切ることになりお得です。

会社名 Albatross International Pte Ltd

住所 2 Fishery Port Road #01-01

電話 6872 3468

Sponsored Link




シンガポールの水のショー

マリーナ・ベイ・サンズの海側で毎晩行われる水のショーは、シンガポールを訪れた人にぜひ見ていただきたい素晴らしいショーです。

この水と光を利用した大規模なショーは、Wonder Fullという名前で親しまれてきましたが、2017年6月より新しい「SPCTRA―光と水のシンフォニー」という名前のものに生まれ変わりました。

日曜から木曜は夜8時と9時の2回、金曜と土曜は10時の回も加えた合計3回それぞれ15分ずつショーが行われます。

レーザーと噴水の融合で世界最新の技術が駆使されていますので、必見です。

シンガポールの水上タクシー

少しややこしいのですが、シンガポール・リバー・クルーズという会社がクルーズや水上タクシーなど船に関するいくつかの事業を行っていて、水上タクシーの場合は川沿いからマリーナエリアへの移動が一律5ドルで可能です。

ただし運行時間が限られていて、月曜から金曜の朝8時から10時と夕方5時から7時までしか利用できません。

乗り場は以下になりますので、チケット購入の際どちらに行きたいのか指定します。

1. River Valley
2. Robertson Quay
3. Clemenceau
4. Read Bridge
5. Clarke Quay
6. South Bridge
7. Boat Quay
8. Fullerton
9. Esplanade
10. Merlion park
11. Bayfront South
12. Promenade
13. Marina Barrage

なお、水上タクシーのチケット購入には現金ではなくイージーリンクカードでしか支払いができないため注意が必要です。

水上タクシーとは別に観光の周遊リバークルーズも同じ窓口でチケットを購入することになるため、しっかりとタクシーであることを強調しましょう。

リバークルーズは所要時間約40分で大人25ドル、子供15ドルです。

Sponsored Link




シンガポールの水事情 まとめ

シンガポールの「水」について様々な観点からお知らせしましたが、今後は水ビジネスでの活路も見いだすことができたシンガポールの政策力は他のどの先進国にも負けないものではないでしょうか。

輸入大国であったり自国に資源が無いといった短所をカバーするために努力した結果、逆にそれが長所となった国の見本と言えます。

世界の水処理最先端を担う国として注目を浴び続けることでしょう。

それでは、シンガポールへの渡航をお楽しみください!

Sponsored Link




\ SNSでシェアしよう! /

シンガポール移住生活&観光&ビジネス singainfo.comの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

シンガポール移住生活&観光&ビジネス singainfo.comの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

その他の記事

  • シンガポールのお土産:ブランド特集!

  • シンガポール動物園で買えるお土産特集!

  • シンガポールで買えるコスメのお土産最新情報!

  • シンガポールのタクシーは安くて便利でボッタクリの心配もない!

関連記事

  • シンガポールのお祭り行事

  • ニーアンシティ(義安城/Ngee Ann City)オーチャードロード

  • 「8月夏休み」に計画するシンガポール観光旅行

  • 格安ホテル デイズホテル シンガポール アット ゾンシャン パーク(Days Hotel Singapore at Zhongshan Park)バレスティアロード

  • ロイズ イン(Lloyd’s Inn)オーチャードロード

  • 閉業してしまった美術館シンガポールピナコテークドパリ(Singapore Pinacothèque de Paris)シティホールエリア