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シンガポールの教育制度や費用に関する最新情報!

シンガポールは人口600万に満たない小さな国ですが、1965年の独立以来急ピッチで成長を続けていて、今やアジアでも先進国の代表として名を連ねる国となりました。

こうした発展は、シンガポールの教育により有能な人材を適材適所に用いる政策が功を奏したと言われていて、教育予算も国庫支出の20%を占めるほど力を入れてきました。

近年はこのようなシンガポールの教育政策を自国に取り入れようとする国も増えています。

この記事ではシンガポールの教育はどのような歴史を持ち、現在はどのように行われているのかまとめました。

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シンガポールの教育の歴史

シンガポール教育の歴史は、英語教育の歴史と言っても過言ではありません。

イギリス植民地時代からのシンガポールにおける英語教育が、シンガポールの教育政策の骨格となってきました。

いくつかの節目がありますので、それぞれ分けてみていきます。

イギリスの植民地時代

1819年にラッフルズが上陸したときは人口約150人という小さな島でしたが、すぐに移民が大量に流入し、それぞれの言語を持ち込みました。

当時は中国人、マレー人、インド人の移民が多く、各国の言語にも多くの方言が存在するため、統一した言語を話すという環境はほぼありませんでした。

また、イギリスは言語に関して押し付けることはしなかったため、一部の上流階級のみが英語を使い、様々な民族独自の学校ができていました。

第二次世界大戦中は日本による統治があったため、その間は日本語を使用することが義務付けらました。

1945年に再びイギリスの統治下となったシンガポールでは独立の機運が高まり、1959年からは隣国マレーシアとの協力が必要となったため、第1言語の英語に次ぐ第2言語がマレー語に定められました。

さらに、第3言語となる中国語やタミル語が中学校から必修という三言語政策がとられました。

独立の直前の1963年には、小学校6年、中学校4年、後期中等学校2年という教育制度に統一されました。

独立以降

1965年の独立以降は二言語政策がとられ、第1言語は英語、第2言語は母語(自民族の言葉)といった教育体制になりました。

しかし、例えば中国人であっても福建語、広東語、北京語など地方によって全く異なると言っていい言語を話すのが普通であるため、第2言語として指定された北京語を話すのも外国語と同じになってしまうという現象が発生し、習得は困難を極めました。

1979年以降

この二言語政策の失敗により、Let’s Speak Mandarinキャンペーンが行われ、中国人は北京語で統一しようという試みがなされました。

これにより、中国人同士のコミュニケーションを円滑に行い、民族の統一を図ろうという内容でした。

それとほぼ同時期に、学校では少なくとも一つの言語を集中して学習し、能力が高いものに限って第2言語や第3言語の習得を認めるという能力別の言語教育をはじめました。

これにより、将来の職業を考えた際に有利となる英語を学ばせたいという親が多くなり、英語でない言語を使用する学校が減りました。

90年代に入るまでにはシンガポール国内のほぼすべての学校で英語が使用されることになりました。

また、従来の多言語教育による格差を解消するため、学校では1992年から3つのコースに分けた能力別の教育制度がとられました。

2000年以降

2000年から始まり、現在まで続けられているのがSpeak Good English Movementというキャンペーンです。

これは、シンガポールの英語が「シングリッシュ」と呼ばれる独特なもので、他の英語を話す国の人々とコミュニケーションが図りにくいという欠点を補うため、正しい英語を話そうというキャンペーンです。

学校教育では、正しい英語を話すための文法教育を多く取り入れ、学年ごとの目標が定められました。

また、シンガポールの小学校では、英語だけでなく算数や理科の授業も英語で行われているため、7-8割の授業で英語が使用されていることになります。

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シンガポールの教育制度

シンガポールでは1980年に教育制度の改革が行われ、以来現在まで小学校(プライマリー)6年間、中学校(セコンダリー)4~5年間、高校(ポストセコンダリー)2~3年間に定められています。

また、各学校の卒業時には卒業試験が設けられており、その結果により進学コースなどレベルごとのコース分けが行われています。

シンガポールは日本と違って、義務教育は小学校のみとなっており、中学校にあたる年齢から職業訓練校や専門学校的な学校へ通う子もいるのが特徴です。

シンガポールの義務教育

シンガポールでの小学校の義務化は他の先進国と比べて遅く、2003年からとなっています。

1月から11月中旬までが年度とされているため、新学年の始まりは1月になります。

したがって、1月1日に6歳になっている子供はその年から小学校(プライマリースクール)1年生として入学します。

また、5月下旬までが1学期、6月下旬から11月中旬が2学期の2学期制をとっていて、登校は年間200日と定められているため、各学期の間や学期の中間に連休が設けられています。

また、小学校は週休2日制です。

なお、シンガポールの小学校に関しては「シンガポールの小学校、日本人・ローカル・インターのすべて」で詳しくお伝えしています。

シンガポールの就学前教育

2~4歳を対象とした保育園と5~6歳を対象とした幼稚園がありますが、いずれも義務化はされていません。

授業は英語と母語の2か国語で行われ、算数の授業もあります。

なお、シンガポールの幼稚園に関しては「シンガポールの幼稚園に関する最新情報!」で詳しくお伝えしています。

シンガポールの義務教育以降

シンガポールの義務教育は小学校までですが、中学校にあたるセカンダリースクールも約160校中120校ほどが国立校です。

13歳からは通常の進学校へ通う以外に職業訓練学校のような学校やアートスクールへ通う子も出てきます。

小学校卒業時にPSLEという卒業試験があり、その結果次第でコースが決まるため、将来大学へ進学するのか技術系の学校へ行くのかこの時点で決まってしまうとも言えます。

中等教育では、卒業試験の能力別に約60%がエクスプレス、約30%がノーマルの普通と技術の2コースに分かれます。

ノーマルの技術コースでは、看護やサービス、精密技術などの実践科目も学びます。

また、中等教育(セカンダリー)卒業時に行われる試験でも、卒業後に大学進学を目指すためのジュニアカレッジに行くのか、実学である職業技術を学ぶ高等専門学校のようなポリテクニックに行くのか、就職に備えた職業訓練校である国立の技能教育研修所ITEに行くのか、3者択一を迫られることになります。

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シンガポールの教育省(Ministry of Education)

日本の場合は各地方自治体の教育委員会が文部省の下で学校教育などを行っていますが、シンガポールでは教育省が一括して教育に関する行政を行っています。

教育省の中には、教育委員会のように学校教育に関するカリキュラム作成や学校管理を含む教育局、高等教育やプライベートスクールと広報などを担当する政策局、財務、法務、人事などを管轄するサービス局、さらに内部監察部という4つの局があります。

また、教育省の管轄下にはポリテクニックの5校を含めると10の法定機関があります。

その内訳は、東南アジア研究所、技能教育研究所、シンガポール・サイエンスセンター、シンガポール試験評価委員会、私学評議会です。

シンガポールの教育政策

シンガポールの教育政策は歴史が浅いということもあり、建国の父であるリー・クアン・ユー氏の思想を引き継いでいます。

リー氏は、優れた人間を公職につかせることで、国家の繁栄と安定を促してきました。

主な特徴は、グローバル化に対応するための英語教育とエリート選抜主義です。

多くの教育機関を国で運営するシンガポールは、奨学金を出す代わりに国の省庁や警察などの要職に就かなければならないという制度が敷かれていて、優秀な人材が官僚になるというコースが出来上がっています。

また、それだけの優秀な人材を確保していくために、事務次官で年収1億と言われる高給を保証しているのも特徴です。

このことにより、シンガポールの子供たちは、小さいころから勉強をがんばれば将来お金持ちになれるという事例を目の当たりにしています。

さらに、優れた人材を募集するのは国内にとどまらず、外国から優秀な学生を集めるための施策がとられてきました。

留学生でも卒業後3年間シンガポールで働くことを条件に、最大75%の学費補助を行っています。

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シンガポールの教育レベル

こうした教育政策の中、シンガポールの教育レベルは世界的に見てもトップレベルに成長しています。

例えば、シンガポール国立大学(NUS)は、英国の教育専門誌の世界大学ランキングでアジアトップの座を獲得していますし、15歳児を対象とした国際学力テスト(PISA)でもベスト3に入るなどアジアや世界の中でも日本より高いレベルの教育が行われていることがわかります。

また、日本はアジアでワースト5位に入ってしまうTOEFLのスコアも、英語教育に力を入れているシンガポールはアジアでトップです。

これだけレベルの高い教育力を誇るシンガポールには、多くの優秀な人材が世界から集まるというのもうなずける話です。

なお、シンガポール国立大学に関しては「シンガポール国立大学(NUS)は大学ランキングアジア1位。その理由とは」で詳しくお伝えしています。

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シンガポールの教育を他国と比較してみる

これまでの記事でなんとなくシンガポールという国の教育について日本とは違う部分をご理解いただけたのではと思いますが、他の国の教育と比べるとどうなのかという点も調べてみました。

シンガポールと隣国マレーシアの教育比較

マレーシアの教育をシンガポールと比較して一番決定的な違いとなるのは言語です。

同じマレー半島に属し、かつてはイギリスの植民地でありながら、独立後に別々の歴史を歩むこととなり、マレーシアではマレー語が公用語となりました。

また、その際に第2言語としての英語や中国語も認められなかったという点が大きな違いを生み出す結果となりました。

現行の教育制度としては、初等教育6年は日本やシンガポールと同じですが、中等教育が下等中学3年と上級中学2年に分かれているのが特徴です。

下等の3年で試験を受け、その後2年間を理系で学ぶのか文系で学ぶのか決定します。

この上級中学卒業時の試験に合格して初めて高校卒業資格を得ることができるようになっています。

しかし、最後の1年でドロップアウトしてしまう子が約50%存在するということで、マレーシアでは半数が中卒ということになっています。

結果として大学進学率は5%未満というのがマレーシアの現状です。

シンガポールと香港の教育比較

やはり長い間イギリスの統治下にあった香港では、英語が公用語とされてきましたが、人口のほとんどを占める中国人は広東語を使用しています。

香港では義務教育は初等教育6年間、前期中等教育3年とされていて、後期中等教育である高校は義務教育ではないものの、高校まで無償で通うことができます。

また、学期は2学期制で、9月から翌年の1月までと2月から7月までに分かれています。

小学校では学校や学年にもよりますが、中国語(広東語)、中国語(標準語)、英語の授業が数時間ずつ設けられていることが多く、他にも必須科目として商業とコンピュータなどが取り入れられているのも特徴です。

さらに大学入学の際には、文系希望でも数学が必須です。

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シンガポールにおける日本人の教育

両親の仕事の都合でシンガポールに移住し、現地の学校に通わなければならないというお子さんもいらっしゃることでしょう。

また、最近はシンガポールの教育が優れていて、ぜひ子供にそうした教育を受けさせたいという教育移住も増えています。

日本人がシンガポールで教育を受ける場合、選択肢は主に3つあります。

これらの学校別の情報を調べてみました。

日本人学校の場合

保護者がシンガポール日本人会の会員であるまたは保護者のつとめる会社が日本人会の会員である場合のみ入学が認められている学校です。

シンガポールにはクレメンティ、チャンギ、ウエストコーストの3校が存在し、この3校を合わせると世界の日本人学校の中でも最大規模です。

遠方の子供はスクールバスや保護者協同組合のチャーターバスで通うことができます。

ネイティブの英語教師による英会話の授業が週5時間行われているほか、中学部では家庭科、体育、音楽、美術の授業が英語のネイティブ教師により行われています。

また、2017年よりグローバル化に対応するため理科と数学の週3時間も英語で授業が行われるようになりました。

これにより中学部1・2年生の英語の授業は週に18時間となっています。

昼食は基本的にお弁当を持参しますが、学校で朝に注文して購入する弁当でも可能です。

中学部の部活動は、火~木の放課後のみ行われます。

なお、シンガポールの日本人学校に関しては「シンガポールの日本人学校について知りたい情報大特集」で詳しくお伝えしています。

インターナショナルスクールの場合

シンガポールには多くのインターナショナルスクールがあり、各学校によって特徴も様々ですので、一様にこうと決めつけることはできませんが、一番の特徴はその学校を経営する母体となる会社の母国の言葉が使用されるということです。

そのため、英語系のスクールであれば授業はすべて英語になりますので、逆に日本語は補習校などで補う必要が出てきます。

また、ほとんどの学校で第2外国語を教えてくれるので、英語だけでなく中国語を学ばせたいという場合にはおすすめです。

子供には将来、日本ではなく海外で活躍させたいという親御さんはインターナショナルスクールの方が魅力を感じるでしょう。

ただし、やはりプライベートスクールなので、学費は年間300万円はかかると言われています。

ローカルの学校の場合

ローカルの公立学校に入る場合は、年に1回の英語と算数のAEISテストを受けなければなりません。

このテストに合格すると、国が空きのある小学校へ割り振るため、自分で学校を選ぶことができません。

編入手続き完了後に学生ビザを申請します。

ただ、プライマリースクールの6年生とセカンダリースクール4~5年生は、もともと編入が認められていませんので注意が必要です。

また、ローカルの公立学校の方が学費が安いと考えるのが一般的ですが、シンガポールでは外国人の場合の学費が国民とは別に高い額で定められているため、学費面での大きなメリットはあまり期待できません。

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シンガポールへの留学

シンガポールへの留学を考えるうえで欠かせないのが英語です。

しかし、シンガポールでは第2言語として中国語も使用されているため、今後の就職を考えて英語と中国語の両方を学びたいとヨーロッパやアメリカからも多くの留学生が来るようになりました。

また、英語留学であれば他にもたくさん候補地はあるのですが、シンガポールの魅力は多民族国家であるという点です。

世界中から多くの人材を集めている政策もあり、留学生もあらゆる国から集まっています。

英語を学んでも周りが日本人ばかりだと使う機会が少なくなってしまい、あまり身につかないという話が聞かれますが、シンガポールではそういった心配がありません。

シングリッシュになってしまうという心配を持つ方も多いようですが、これはシンガポーリアン独特の文化で悪いことではありません。

例えば日本語も若者言葉などが年配の人に理解されないように、シンガポールでも若者がわざとシングリッシュを使うことがあるものの、実際は学校で正しい英語を身につけています。

学生ビザに関しては、在日大使館または渡星後に現地で取得しても問題ありません。

なお、シンガポールへの留学に関しては「シンガポールで留学するための最新情報」「シンガポール大学留学の魅力とオススメ3大学とは?」「シンガポール経営大学(SMU)への留学体験記で詳しくお伝えしています。

また、シンガポールのビザ取得に関しては「シンガポールのビザ取得と更新について」で詳しくお伝えしています。

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シンガポールの教育事情 まとめ

シンガポールは世界でも有数の教育大国となった今、注目度は高まっており、シンガポールで教育を受けたい、受けさせたいという人も激増しています。

日本も小さな国土で資源が少ないというシンガポールと似たような状況ですので、シンガポールの教育政策を見習って人材を育てていかない限り、今後も流出が激しくなってしまうのではないかと危惧されます。

シンガポールへの観光旅行の場合は、なかなかこうした教育事情を垣間見るチャンスもありませんが、ぜひ時間をとって学校の様子を見るなどしてみてください。

また新たな視点でシンガポールを見ることができるはずです。

なお、シンガポールの幼稚園に関しては「シンガポールの幼稚園」、小学校については「シンガポールの小学校、日本人・ローカル・インターのすべて」で詳しくお伝えしています。

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