シンガポールのカジノ最新情報!

近年世界からお手本として多くの視察団が訪れ、その経済効果が計り知れないと言われるシンガポールのカジノについて、様々な観点から調べてみました。
シンガポールのカジノがメインの目的でなくても楽しむことができる街づくりは定評があります。
例え見学だけでも無料で楽しむことができますので、ぜひこの記事を参考にシンガポール滞在の一つの楽しみとして取り入れてください。
Contents
シンガポールのカジノの場所
シンガポールのカジノは2ヵ所あり、どちらも観光名所として有名です。
アクセスもよく、サービスも充実していますし、外国人観光客は入場無料で利用できます。
マリーナ・ベイ・サンズ
世界最大規模を誇るマリーナ・ベイ・サンズ内のカジノは、4フロアの中に約500のテーブルゲームと1600台のスロットマシーンが並びます。
4フロアのうち1つは禁煙フロアになっているので、タバコを吸わない人でもカジノを楽しむことができます。
ホテル棟ではなく併設のショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズの中にあり、あちこちにCASINOと書かれた案内板があるので、それをたどっていけば行くことができます。
住所 Marina Bay Sands, 10 Bay Front Avenue
電話 6688 8868
営業時間 24時間
アクセス MRTベイフロント駅直結
ホームページ http://www.marinabaysands.com/casino.html#zpRuaHZVXvoVvay8.97
なお、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズに関しては「【最新版】シンガポールマリーナベイサンズ完全ガイド」で詳しくお伝えしています。
リゾート・ワールド・セントーサ・カジノ
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールもあるセントーサ島にあるカジノ施設です。
中国系のシンガポール人や観光客が多数訪れるカジノで、観光客向けは通常フロアとVIPフロアの2フロアに分かれています。
このほかシンガポール国籍や永住権を持つ人用の専用フロアもあります。
住所 39 Artillery Avenue, Resorts World Sentosa
電話 6577 8888
営業時間 24時間
アクセス セントーサ・エクスプレス ウォーターフロント駅徒歩約2分
ホームページ http://www.rwsentosa.com/language/en-US/Homepage/Casino
なお、シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサに関しては「リゾートワールドセントーサ完全ガイド最新版!」で詳しくお伝えしています。
シンガポールのカジノのマナー
どちらもカジノでも禁止事項などがありますので、事前に確認しましょう。
シンガポールのカジノの年齢制限
21歳未満は入場することができません。
入場の際に提示が義務付けられているパスポートで年齢確認を行いますので、必ず持って行きましょう。
シンガポールのカジノの服装
世界のカジノではドレスコードが定められていて、シンガポールのカジノは「スマートカジュアル」が一般的ですが、常夏の国ということもあり厳密ではありません。
Tシャツにサンダルやスニーカーといったラフな格好という人もかなり多いです。
ただし、VIPルームなどランクが上のルームに行く場合は、襟付きのシャツにスラックスなどきちんとした格好をすることをおすすめします。
シンガポールのカジノでは携帯電話・スマホ・写真撮影は禁止
不正防止の観点から、携帯電話やスマホの使用が禁止されているほか、館内での写真撮影は禁止です。
館内のいたるところに防犯カメラが設置してあり、セキュリティが24時間監視していますので、こうしたルールを破るとすぐさま係員がかけつけます。
シンガポールのカジノでは飲食物持ち込み禁止
飲食物も持ち込み禁止ですが、館内では無料ソフトドリンク完備ですから持ち込む必要がありません。
食事は館内にいくつかレストランもありますし、価格も市内より安めの設定になっていますので、カジノでお金を使うのはちょっとという人でも、うまく利用するとお得に過ごすことができます。
シンガポールのカジノのやり方・ルール
それぞれの主なゲームについて簡単なルールをご紹介します。
せっかくですから、興味のあるゲームはあらかじめやり方を学んでおくと、より一層楽しむことができます。
カジノのルール・最低賭け金
クラップス(サイコロゲーム)
2つのサイコロの目の合計をあてるゲームで、初心者におすすめの簡単なゲームです。
ただ、合計が7になるとそのラウンドが終了するというルールがあります。
どこからでも参加できますが、7が出た時点でそのラウンドは終了し、新たなラウンドがスタートします。
最低賭け金 10ドル程度
シックボー(サイコロゲーム)
日本の丁半に似たゲームで、中国では古来から「タイサイ」という名で親しまれています。
サイコロを同時に3つ振り、出目を予想するゲームですが、合計だけでなく一つの目や2つの目の組み合わせなど様々な賭け方や倍率があり、初心者でも手軽に楽しめます。
最低賭け金 10ドル程度
ルーレット
こちらも玉が最後におさまる場所に賭けるだけの簡単なゲームです。
1箇所だけ賭ける方法もありますが、線上に置く方法により、一度に複数の数字に賭けることも可能です。
また、赤と黒に分かれている数字を色別で賭けることもできます。
最低賭け金 10ドル程度
バカラ
バカラの基本ルールは配られた2枚のカードの合計下一ケタが9に近いほうが勝ちという単純なものです。
ただし、カジノの場合は自分がこのプレイをするのではなく、バンカーとプレイヤーのどちらが勝つか選択するだけのゲームになります。
中国をはじめ、アジアでは大変人気のゲームです。
最低賭け金 25ドル程度
ブラックジャック
プレイヤーとディーラーで1枚ずつカードを配っていき、合計が21に近いほうが勝ちというゲームですが、こうしたら勝率がアップするという定石があるため、頭脳派に人気のあるカードゲームです。
どちらもブラックジャック(合計が21)となってしまった場合やどちらもバースト(22以上)した場合は、ディーラーの勝ちとなります。
最低賭け金 25ドル程度
ポーカー(テキサス・ホールデム)
ポーカーと言っても様々な種類のポーカーがあり、日本では比較的「ドローポーカー」が有名です。
カジノでおなじみのポーカーは、「テキサス・ホールデム」と呼ばれるポーカーで、自分の手札は2枚しか配られず、場にオープンにされている5枚の札と合わせて7枚の中から5枚で役を作ります。
最低賭け金 25ドル程度
スロット
日本でもパチンコ店でおなじみのスロットですが、シンガポールのカジノでも小額から手軽に楽しめるので、人気が高いです。
カジノのスロットマシンの場合は、マシンによって賭け金やライン数が異なるので注意しましょう。
最低賭け金 1ライン0.1ドル
シンガポールのカジノのメンバーズカード
カジノで提供されているメンバーズカードは、ゲームをやる際に提示または機械に読み込ませることで使用金額が記録され、ポイントとしてバックされるのでお得です。
マリーナ・ベイ・サンズのメンバーズ・カード「サンズ・リワード・クラブ(Sands Reward Club)」
カジノ内で使った金額に応じてポイントがたまり、グレードが上がるにつれて特典も増えていく仕組みです。
この仕組みはローリング・バックと言われていて、勝っても負けても使った金額でポイントバックされるようになっています。
サンズ・リワード・クラブのメンバーになると、最初はプレミアランクで100ドルにつき1ポイントたまり、388ポイントでゴールドランクに昇格します。
ゴールドランクになると、後述のVIPルームであるルビールームを使用することができます。
888ポイントでプラチナランクになり、マリーナ・ベイ・サンズの付属施設である展望台、スケートリンク、サンパンライドが20%オフで利用できます。
最高ランクは1888ポイントためるとダイアモンドランクになり、プラチナランクで割引になった施設が無料のほか、ホテル宿泊時の部屋のグレードアップ、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトが無料になります。
さらにこのメンバーシステムの上にパイザメンバーシステムが存在し、通常はダイヤモンド会員の中で直々に招待を受けてパイザになりますが、50000ドルを全額チップに交換する前提でデポジットすると即座にこのパイザメンバーに認定されます。
このパイザ会員もゴールド、プラチナ、ダイアモンド、チアマンの4つのランクに分かれています。
シンガポールのカジノのVIPルームについて
世界のどのカジノにも高額な賭け金を使用する人向けのVIPルームが存在し、ランクに応じて様々な特典を受けることができます。
初めから高額な賭け金を使用することがわかっているのであれば、VIPルームを使用する方がお得です。
マリーナ・ベイ・サンズのVIPルーム
ルビールーム
サンズリワードクラブのゴールドランクになると利用できるプライベートルームで、ルビーラウンジでは軽食を食べることもできます。
パイザ(PAIZA)ルーム
このパイザルームというのは、ダイヤモンドのさらに上となるパイザメンバーが利用できる超高級VIPルームです。
パイザメンバーは、空港までの無料送迎からはじまり、ホテルの専用通路からパイザルームへ行くことができ、パイザルームを利用できます。
その他、ホテルの部屋やホテル内のアメニティ、飲食も無料で利用できますし、専属のバトラーが身の回りのお世話をしてくれます。
最低賭け金も300ドルと高額ですが、利用金額の0.6%がキャッシュバックされるローリング・バック・プログラムにより、利用金額の合計が100000ドルになるとキャッシュバックの割合が0.9%にアップします。
シンガポールのカジノのサービス
シンガポールのカジノにある主なサービスについてご紹介します。
食事・飲み物
ソフトドリンクは全館無料でセルフサービスですが、アルコール類は有料で楽しむことができます。
マリーナ・ベイ・サンズのレストランは、チキンライスが美味しいFatt Choi Express、小籠包が楽しめるThe NEST、麺類の専門店The Tong Dim Noodle Barの3か所あります。
両替
カジノ内に両替があるので、どうしてもやむを得ない場合は利用できますが、レートがかなり悪いので、カジノで現金を使いたいという方はあらかじめ市内の銀行などレートが良い場所で両替しておくことをおすすめします。
ラゲッジデポジット
ショッピングを楽しんだ後にカジノという場合に困るのが荷物です。
入り口付近にあるラゲッジデポジットに預けてから入場しましょう。
スマホやカメラは使用禁止なので、一緒に預けてしまった方が安心です。
シンガポールのカジノに近いホテル
シンガポールにカジノを主な目的として来られるのであれば、やはり近い方が便利です。
それぞれのカジノに近いホテルをご紹介します。
マリーナ・ベイ・サンズ・カジノに近いホテル
マリーナ・ベイ・サンズは直結のホテルですから、それ以外でご紹介します。
マリーナ・マンダリン・シンガポール(Marina Mandarin Singapore)
住所 6 Raffles Blvd., Marina Square
電話 6485 1000
アクセス MRTエスプラネード駅から徒歩約7分
ホームページ http://www.meritushotels.com/ja/marina-mandarin-singapore/index.html
コンラッド・センテニアル・シンガポール(Conrad Centennial Singapore)
住所 2 Temasek Blvd.
電話 6334 8888
アクセス MRTプロムナード駅から徒歩約7分
ホームページ http://conradhotels3.hilton.com/en/hotels/singapore/conrad-centennial-singapore-SINCICI/index.html
マンダリン・オリエンタル・シンガポール(Mandarin Oriental Singapore)
住所 5 Raffles Ave., Marina Square
電話 6338 0066
アクセス MRTプロムナード駅から徒歩約7分
ホームページ https://www.mandarinoriental.co.jp/singapore/
フェアモント・シンガポール(Fairmont Singapore)
住所 80 Brass Basah Rd.
電話 6339 7777
アクセス MRTシティ・ホール駅から徒歩約3分
ホームページ http://www.fairmont.jp/singapore/
ペニンシュラ・エクセルシオール・ホテル(Peninsula, Excelsior Hotel)
住所 5 Coleman St.
電話 6337 2200
アクセス MRTシティ・ホール駅から徒歩約6分
ホームページ http://www.peninsulaexcelsior.com.sg/
リゾート・ワールド・セントーサ・カジノに近いホテル
アマラ・サンクチュアリ・リゾート・セントーサ(Amara Sanctuary Resort Sentosa)
住所 1 Larkhill Rd., Sentosa
電話 6825 3888
アクセス ビボ・シティから無料シャトル発着
ホームページ http://amara.singaporee.space/
リゾート・ワールド・セントーサ・クロックフォード・タワー(Resort World Sentosa Crockfords Tower )
住所 8 Sentosa Gateway, Sentosa
電話 6577 8888
アクセス セントーサ・エクスプレスのウォーターフロント駅から徒歩約4分
ホームページ http://www.resortsworldsentosa.jp/HotelAndSpa/CrockfordsTower.html
カペラ・シンガポール(Capella Singapore)
住所 1 The Knolls, Sentosa
電話 6377 8888
アクセス ハーバーフロント駅からタクシーで約7分
ホームページ http://www.theclubcapellasingapore.com/
ル・メリディアン・シンガポール・セントーサ(Le Meridien Singapore, Sentosa)
住所 23 Beach View, Sentosa
電話 6818 3388
アクセス セントーサ・エクスプレスのインビア駅から徒歩約5分
ホームページ http://www.starwoodhotels.com/lemeridien/property/overview/index.html?language=ja_JP&propertyID=4344
シンガポールはなぜカジノを導入したのか
東京よりは大きいものの、国土としては狭いシンガポールにおいて、従来も観光産業は国の重要産業でした。
しかし、90年代からシンガポールの観光産業は徐々に陰りを見せ、同時に2000年代は近隣の各国の観光ブームが始まるなど目の当たりにした政府は、なんとか観光の目玉となるものをという焦りに駆られていました。
カジノ導入前の約10年間を見ても、シンガポールの観光収入は20%近く落ち込んでいました。
そうした中、マカオやマレーシア、インドネシアなどでカジノが人気となり、多くの観光客が詰めかけていました。
当時の首相リー・シェンロン氏も、シンガポールが世界のほかの都市と比べても魅力的な都市とならなければという使命を感じていたことから、単なるカジノではなく、統合型リゾート(Integrated Resort, IR)を導入することでシンガポールが抱えている多くの課題を解決できるのではという結論に至りました。
シンガポールのカジノ政策・法律
シンガポールでは、建国以来一貫して賭博禁止の姿勢を貫いてきましたが、2005年にこの姿勢を転換し、統合型リゾート(Integrated Resort, IR)を設置することを決定しました。
このリゾートにはカジノも含まれるということでした。
さっそく政府は法制化を行い、2006年2月には「カジノ管理法」(Casino Control Act)を制定しました。
この際に創設された「カジノ規制機構」(CRA, Casino Regulatory Authority)は、カジノ施設の免許交付などの仕事を行うことを目的とされました。
また、カジノ関連の犯罪に関しての取り締まりは、シンガポール警察の中に「カジノ調査部」(Casino Investigation Unit)を新設し、そちらが担当することが決まりました。
さらに、賭博の社会的問題を未然に防ぐ必要も講じられ、地域開発青年スポーツ省の中に「賭博依存症国家評議会」(National Council for Problem Gambling NCPG)が設置され、賭博依存症患者に対する対策をとることになりました。
その後こうした政策の下準備が進められ、2010年からカジノがオープンしましたが、開業から2年を経て新たな視点2012年に法改正が行なわれています。
シンガポールのカジノの経済効果
シンガポールにある2か所のカジノ関連施設双方を合わせると、その建設費は約1兆円と言われています。
それだけ膨大な建設費がかかったとしても、その後の収入を考えれば高くはないかもしれません。
実際にシンガポールにカジノが登場して以来、観光客の伸びは目覚ましく、オープン前2009年の968万人から2016年の1640万人へと大きく飛躍しています。
また、カジノによる収入は、2015年時点で約6000億円と言われています。
2つのカジノを合わせると、間接雇用も含めて約4万人の雇用を創出したとも言われていて、シンガポール全体のGDPを2%程度押し上げる要因になったとも言えます。
シンガポールのカジノ情報 まとめ
今やラスベガスをもしのぐ一大カジノとして有名になったシンガポールは、厳しい規制などによりカジノの悪影響を防ぎ、総合リゾート施設としての良いお手本を示していると言えるでしょう。
狭い国土でこれだけの収入を得るには、知恵と工夫を最大限に生かす必要がありますから、こうした国を挙げての取り組みは評価に値します。
ぜひこのシンガポールの集大成とも言えるカジノに出かけ、そのゴージャスな雰囲気だけでも楽しんでいただけたらと思います。
それでは、シンガポール滞在をお楽しみください!