シンガポールのベストシーズン

シンガポールのベストシーズンはいつなのか、天候の面からとイベント面から、そして隣国との比較など総合的に考えました。
時間が許す場合は、ご自身にとってのベストシーズンを見つけて訪れてみて、また次は時期をずらして行ってみるといった楽しみ方もあるでしょう。
ただ、短期間の海外旅行であれば、やはり少しでも良い条件の時に滞在したいというのが心情です。
この記事を参考にシンガポールのベストシーズンを見つけてください。
Contents
シンガポールの天気・気候
シンガポールは都会的なイメージがあるので、意外と天候について知られていないこともあるのではないかという気がします。
東南アジアの赤道直下ですから、暑いということをご存知の方も多いでしょう。
実際はどのくらいの気候なのかご紹介します。
シンガポールの気温と湿度は東京の夏
シンガポールは日本のように四季が無く、年中夏のような天気が続きます。
12月から1月ごろは最低気温が23度、最高気温が30度くらいになりますが、それ以外の月は大体最高気温が32度くらいで推移します。
年間を通した平均気温は27度くらいになりますので、東京の夏と同様です。
逆に東京は35度を超える日もあるなどビル街の照り返しがひどいことがありますが、シンガポールはとびぬけて暑いという日はあまりありません。
また、湿度は年間を通して80%以上の日が続く蒸し暑い天気ですが、屋内はエアコンが効いているので、羽織ものは必需品です。
なお、シンガポールの気候に関しては「シンガポールの気候や気温の特徴は?年間通して暑い?」で詳しくお伝えしています。
シンガポールの降水量
シンガポールは日本のような四季はありませんが、降水量で雨季(10月~3月)と乾季(4月~9月)に分けられています。
雨季でも雨が降り続くというわけではなく、降ってもスコールが数十分程度でやむので、季節の明確な違いは感じられないかもしれません。
乾季でもスコールはあります。
シンガポールの雨季は日本の冬に降水量が多くなり、たとえば1月の降水量は東京が50mmに対してシンガポールは300mmと6倍になります。
6月はシンガポールは乾季なので、逆に東京のほうが梅雨の影響で降水量が若干多くなります。
なお、シンガポールの雨季に関しては「シンガポールの雨季とは?」で詳しくお伝えしています。
シンガポールのヘイズ
シンガポールでは、5月から10月頃にかけてインドネシアで発生した野焼きの煙が、風向きによってシンガポールへ押し寄せるという公害が発生しており、これをヘイズと呼んでいます。
日本でも一時話題となった有害物質PM2.5がこの煙に含まれているため、毎年シンガポールでは様々な注意喚起がなされています。
喘息を持っている人などは特にこの時期は避けた方が良いでしょう。
なお、シンガポールのヘイズに関しては「シンガポールのヘイズとは?」で詳しくお伝えしています。
セントーサ島の気候
シンガポールのリゾート地として有名なセントーサ島は、シンガポールの中心地であるシティ・ホール駅からも距離にして7~8km、車で移動すると15分程度とかなり近いので、特に気候の違いもありません。
年間を通して水遊びを楽しむことができる気温ですが、雨季は降水量が増えるので、ビーチを中心とする場合は雨に当たる確率が増えます。
なお、シンガポールのセントーサ島の観光に関しては「セントーサ島観光ツアー完全ガイド最新版!」で詳しくお伝えしています。
シンガポールの観光地
シンガポールの観光地でも、雨などの天候に影響を受けやすい施設や受けにくい施設があるので、ご紹介します。
シンガポールで雨の影響を受けやすい屋外施設
年間を通して気候があまり変わらないシンガポールですが、雨が降った場合に影響が出やすい屋外施設をご紹介します。
シンガポール動物園
檻や柵を設けず、できるだけ自然に近い形で動物を見せる施設となっているため、雨の影響を受けやすいです。
特に動物たちと触れ合うことのできるショーがいくつか用意されていますが、雨天の場合は中止になってしまうものがあります。
住所 80 Mandai Lake Rd.
電話 6269 3411
開園時間 8:30-17:30
アクセス 市内中心部からタクシーで約30分
なお、シンガポール動物園に関しては「オリも柵もないシンガポール動物園(Singapore Zoo)アッパーセレター貯水池」で詳しくお伝えしています。
ナイトサファリ
ナイトサファリも自然に近い形で動物が暮らす動物園ですので、雨の影響を受けやすいです。
小雨の場合はトラムを利用して周ることもできますが、土砂降りの場合はショーが中止になるほか、動物たちも活発でなくなるため晴れている日がおすすめです。
住所 80 Mandai Lake Rd.
電話 6269 3411
開園時間 19:30-24:00
アクセス 市内中心部からタクシーで約30分
なお、シンガポールのナイトサファリに関しては「闇夜のジャングルを体感できる夜の動物園 シンガポールのナイトサファリ(Night Safari) アッパーセレター貯水池」で詳しくお伝えしています。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール
屋内のアトラクションもありますが、基本的には屋外なので、雨が降ると一時休止となるアトラクションもあるなど影響を受けやすいです。
もともと水がかかるアトラクションもあるので、カッパなどの雨具を持って行くことをおすすめします。
住所 8 Sentosa Gateway, Resorts World Sentosa, Sentosa Island
電話 6577 8888
開園時間 10:00-19:00
アクセス セントーサ・エクスプレス ウォーターフロント駅から徒歩約3分
なお、シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサに関しては「リゾートワールドセントーサ完全ガイド最新版!」で詳しくお伝えしています。
シンガポールで雨の影響を受けにくい屋内施設
屋内施設や屋内の部分が多いなど雨の影響を受けにくい施設をご紹介します。
リバー・サファリ
シンガポールの他の動物園と違い、あまり雨に濡れないように設計がされているのがリバーサファリです。
ジャイアントパンダやマナティが人気です。
住所 80 Mandai Lake Rd.
電話 6269 3411
開園時間 9:00-17:30
アクセス 市内中心部からタクシーで約30分
なお、シンガポールのリバー・サファリに関しては「淡水生物のオンパレード シンガポールのリバーサファリ(River Safari Singapore)アッパーセレター貯水池」で詳しくお伝えしています。
シー・アクアリウム
リゾート・ワールド・セントーサの北西部にある世界最大級の水槽が人気の水族館です。
タッチプールやトンネル状の水槽などがあり、涼しく過ごすことができます。
住所 8 Sentosa Gateway, Resorts World Sentosa, Sentosa Island
電話 6577 8888
開園時間 10:00-19:00
アクセス セントーサ・エクスプレス ウォーターフロント駅から徒歩約3分
マリーナ・ベイ・サンズ
ホテル、カジノ、ショッピングなどの複合施設で、屋内で移動できるので雨の影響を受けません。
晴れていれば屋上の展望デッキからの眺めも素晴らしいです。
住所 10 Bayfront Ave.
アクセス MRTベイフロント駅直結
なお、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズに関しては「【最新版】シンガポールマリーナベイサンズ完全ガイド」で詳しくお伝えしています。
シンガポールの行事・お祭り
シンガポールは多民族国家なので、各民族のお祭りや行事が毎月のように催されています。
こうしたシーズンを狙って旅行するのもまた旅の醍醐味かもしれません。
チャイニーズ・ニューイヤー
中華系の人口が大多数を占めるシンガポールでは、旧正月に行われるチャイニーズ・ニューイヤーは盛大に行われます。
チャイナタウンの飾りはきらびやかで、大晦日に向けて人手も増えて盛り上がりますが、新年を迎えるとお休みするお店がほとんどなので、観光客であれば年明け前のほうが楽しめます。
ハリラヤ・アプサ
イスラム教のヒジュラ暦第9の月がラマダン(断食)の月とされており、毎年その日付は変わります。
ラマダンの月は1か月、イスラム教徒は日の出から日没まで食事をしません。
この断食明けの日を大々的に祝うのがハリラヤ・アプサです。
グレート・シンガポール・セール
毎年夏の2ヶ月間にわたってあらゆるものが大幅値引きで売られるのがグレート・シンガポール・セールですが、シンガポールのショッピングモールの中でも特に盛大なのはオーチャードロード周辺です。
高級ブランドやインテリア、家電などこの時期を狙って旅行するのも楽しいでしょう。
なお、シンガポールのセールに関しては「シンガポールのセール最新情報!」で詳しくお伝えしています。
ナショナルデイ
8月9日はシンガポールの独立記念日です。
この独立をお祝いするのがナショナルデイで、軍隊のパレードや飛行アクロバット、花火など国をあげての大イベントです。
メイン会場にはシンガポール国籍を持つ人の中でも抽選にあたった人しか入ることができないため、観光客は周辺またはホテルのテレビで見学することになりますが、町中に国旗が飾られるなどお祭りムード一色になるので、そうした体験は貴重です。
シンガポールF1グランプリ
毎年9月に行われる一般道を独占して行われるグランプリで、世界から多くのF1ファンが集まります。
また、F1だけでなく音楽フェスティバルとしても人気が高まっています。
ただ、F1や音楽に全く興味が無いという場合は、街中の道路が閉鎖されるなど不便に感じるかもしれません。
マリーナベイ・カウントダウン
マリーナ・ベイ・サンズの宿泊予約ができればカウントダウン花火を堪能できることは間違いありませんが、数々の鑑賞スポットからレーザーショーや花火を見ることができるので、シンガポールでの年越しもおすすめです。
街中もクリスマスシーズンから引き続きイルミネーションできれいに飾られているので、それだけでも見る価値はあります。
なお、シンガポールのイベントに関しては「シンガポールのイベント情報」で詳しくお伝えしています。
シンガポールで食べることのできる果物の旬
シンガポールは輸入大国で、果物や野菜もほぼ100%輸入物です。
ただ、近隣の東南アジア各国から旬の果物が届くので、こうした果物を目当てに渡航するのもまた楽しみの一つでしょう。
どの果物も大体年に2回旬があり、6~8月がメインのほか、冬にも流通します。
ドリアン
香りが独特なので日本では好き嫌いの分かれる果物ですが、シンガポールではフルーツの王様として愛されています。
主な旬は6~8月で、11~12月も出回ります。
ライチ
日本でもおなじみのライチは5月~7月が旬で、タイや台湾産のものが多いです。
マンゴスチン
固めの皮が特徴のマンゴスチンも、5月~7月が旬です。
1月にも旬があります。
ランブータン
毛だらけの外見でびっくりしてしまいますが、中身はライチのような半透明の果肉です。
6~8月、12月が旬です。
ロンガン
ライチと似ていますが、皮が梨のような色をしていて、小粒です。
7~8月と旬が短いです。
なお、シンガポールの果物(フルーツ)に関しては「トロピカルフルーツの天国シンガポール」で詳しくお伝えしています。
シンガポールへの旅費が安い時期は?
ご存知のように日本の夏休みや冬休みなど長期休暇の間はどこへ行くのにも航空券の価格が値上がりしてしまいます。
こうした長期休暇の終わる頃や直後は一番ねらい目です。
特に春休みとゴールデンウィークの間は旅行客が減るので、一番安くシンガポールへ行くことができます。
最近はLCCなども定着してきましたので、シーズンにかかわらず安く行けるという傾向があります。
なお、シンガポール旅行が安い時期に関しては『シンガポール観光旅行が「安い時期」を狙う』で詳しくお伝えしています。
シンガポール旅行・観光のベストシーズンは?
さて、それではシンガポールへ旅行へ行くならいつがベストなのでしょう?
天候を考えた時、雨季と言ってもそれほど降り続くわけではないので、日本の冬はシンガポールでも気温が若干低くなるのでおすすめと言えます。
また、そうは言っても年間を通してそれほど天候に変化がないので、天候は気にせず祭りやイベントに合わせて旅行するのも楽しいでしょう。
シンガポールの隣国マレーシアのベストシーズンは?
シンガポールのお隣マレーシアのベストシーズンはいつでしょう?
マレーシアもほぼシンガポールと同様の気候ですが、マレーシアの場合同じ国でも南北にかなり長いので、地域によって気候が異なります。
そのためひとくちにベストシーズンがいつということは言えません。
地域別の気候について簡単にご紹介します。
マレーシアの地域別気候
ジョホールバル
シンガポールに近いマレーシアの都市ジョホールバルは、シンガポールとほぼ同じような気候です。
クアラルンプール
マレーシアの縦長の国土のほぼ中央にあるのが首都クアラルンプールです。
シンガポールと比べ、最高気温が32度から33度と若干高い半面、最低気温は23度から24度と低いです。
シンガポールよりも寒暖の差が大きいと言えます。
キャメロン・ハイランド
クアラルンプールの北150キロに位置する標高1800mの高原地帯で、避暑地としても知られるだけに、最高気温は25度前後、最低気温は15度前後と年間を通して涼しい気候です。
ただ、年間降水量が2800㎜と毎月一定の雨量があります。
ペナン島
シンガポールとほぼ似たような気温ですが、降水量が多いのが8月から10月で、特に9月・10月は月間で350㎜程度降ります。
シンガポールのベストシーズン まとめ
シンガポールは年間を通してあまり気候の変化がないため、いつ行ってもベストシーズンと言うことができます。
また、お祭りやイベント好きの方はそれらの行事があるときがベストシーズンと言えるでしょう。
逆にこうしたイベントが苦手という人は、何もない時期がベストシーズンになります。
ぜひそれぞれのベストシーズンを見つけてシンガポール滞在を存分にお楽しみください!